ディズニー『ズートピア2』が歴史的快挙を達成 アニメーション映画史上最高の世界オープニング記録を樹立

ディズニー・アニメーション映画『ズートピア2』が、2025年11月26日のアメリカ公開から初週末5日間で、約5億5600万ドル(日本円で約866億2480万円)の興行収入を記録し、ディズニー・アニメーション映画史上最高の世界オープニング記録を樹立しました。この快挙により、2025年の世界最高オープニングを達成し、映画業界から大きな注目を集めています。

本作は、ジャレド・ブッシュ監督(『モアナと伝説の海2』)とバイロン・ハワード監督(『塔の上のラプンツェル』)によってメガホンが取られており、前作からジュディ・ホップス役のジェニファー・グッドウィンとニック・ワイルド役のジェイソン・ベイトマンが続投します。さらに、キー・ホイ・クァンとフォーチュン・フィームスターらが新たに参加し、物語に新たな彩りを加えています。

日本国内でも『ズートピア2』への期待値は非常に高く、前作『ズートピア』が興行収入76億3000万円の大ヒットを記録したことから、今作についても大きな注目が集まっています。各種映画レビューサイトではディズニー・アニメーション史上最高評価を保持しており、名実ともに高い評価を得ている状況です。

日本での公開は12月5日 豪華なプレミアム上映体験も実現

『ズートピア2』の日本公開は、2025年12月5日(金)に決定しています。上映時間は108分で、2D字幕版および日本版に加えて、4種類のプレミアムラージフォーマット版での公開も決定するなど、複数の鑑賞方法が用意されています。

注目すべきは、全国5都市7劇場に期間限定でオープンする特別なスクリーン「ズートピアシアター」です。このシアターでは、ズートピアのキャラクターたちと一緒に映画を観る感覚を味わえるという特別な体験が実現します。通常チケット価格に200円をプラスすることで利用でき、本編上映前には日本版声優を務める上戸彩さん(ジュディ役)、森川智之さん(ニック役)、下野紘さん(ゲイリー役)からのスペシャルグリーティング動画も上映されます。

ズートピアシアターは、12月5日(金)から12月21日(日)までの期間限定で営業予定です。ただし、シネマイクスピアリのみ2026年1月12日(月・祝)まで延長営業となります。また、入場者には限定スマホステッカー(60×85mm)がプレゼントされるなど、ファンにとって嬉しい特典も用意されています。

“日本全国ズートピア化計画”が本格始動 企業・自治体との大胆なコラボレーション展開

『ズートピア2』の日本公開に先駆けて、「日本全国ズートピア化計画」が本格的にスタートしました。この計画は、前作『ズートピア』で本編中に登場した実在する企業やブランド、映画作品などのズートピア化されたパロディが大きな話題となったことから、今作でも同様にパロディが登場することを受けて始動しました。

日本全国の著名な場所や企業などがズートピア化する本計画の一環として、11月25日(火)には東京・増上寺が「ズートピア」を象徴するグリーンカラーにライトアップされ、一夜限りの「ZOOJOJI」に変身しました。この光景は、ズートピア世界への日本全体の没入感を高め、大きな話題となりました。

渋谷の商業施設「SHIBUYA TSUTAYA」では、11月28日(金)から12月16日(火)までの期間、『ズートピア2』のPOP-UP EVENTが開催され、パロディ広告ビジュアルが掲出されています。また、2025年に大ヒットを記録した映画『名探偵コナン 隻眼の残像』が『警察官ニック 理想の楽園(ズートピア)』にズートピア化され、12月12日(金)公開予定の『ロマンティック・キラー』が『ズーマンティック・スリラー』にズートピア化されるなど、様々な企業や作品のクリエイティブなパロディ展開が行われています。

新キャラクター「ゲイリー」が日本オリジナルビジュアルに登場

『ズートピア2』では、ヘビのキャラクター「ゲイリー」が新たに登場します。興味深いことに、2025年は巳年であることから、日本での公開発表にあわせて、ゲイリーを初めてフィーチャーした日本オリジナルビジュアルが公開されました。このような地域ごとのカスタマイズは、日本のファンに対する配慮とおもてなしの精神が感じられます。

同時に、ニックとジュディの新しいユニフォーム姿も披露され、物語の進展を示唆するようなビジュアルが期待を高めています。ゲイリーは本編中で、ジュディとニックの新たな冒険にどのような役割を果たすのか、ファンからの注目が集まっています。

前作『ズートピア』と『ウィッシュ』が金曜ロードショーで放送予定

『ズートピア2』の12月5日(金)公開を記念して、日本テレビの「金曜ロードショー」では、2週連続でディズニー・アニメーション作品が放送されることが決定しています。

12月5日(金)には、前作『ズートピア』が放送されます。本作は世界中で大ヒットし、日本でも興行収入76億3000万円を記録し、米アカデミー賞の長編アニメーション賞に輝いた作品です。この放送により、『ズートピア2』公開直前に前作の世界観を改めて体験できる絶好の機会となります。

続く12月12日(金)には、ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』が放送される予定です。同作は「願いの力」をテーマにしており、ディズニーが描き続けてきた世界観を表現しています。このような戦略的な番組編成により、『ズートピア2』への期待感がさらに高まることが予想されます。

監督らによる豪華なスタッフ体制で実現した続編

『ズートピア2』のメガホンを取るジャレド・ブッシュ監督は、最新作『モアナと伝説の海2』を手がけており、大規模なプロジェクトでの実績があります。バイロン・ハワード監督は『塔の上のラプンツェル』の監督として知られ、ビジュアル表現に定評があります。この二人の監督による共同制作により、前作を大きく上回るスケールと深度を備えた作品が完成しています。

また、脚本はブッシュが執筆し、プロデュースはイヴェット・メリノが担当するなど、ハリウッドを代表するクリエイターたちが集結した贅沢なスタッフ体制となっています。

『ズートピア2』が開く新時代のアニメーション映画市場

『ズートピア2』の歴史的な世界オープニング記録達成は、単なる興行成績の良さにとどまりません。それは、ディズニーのアニメーション映画がいかに世界中の視聴者から信頼と期待を集めているかを示す明確な証拠です。また、複数のプレミアムフォーマット版での公開や、「ズートピアシアター」といった体験型の上映環境の提供など、映画館での鑑賞体験そのものを高めようとする動きは、今後の映画業界全体のトレンドを示唆しています。

特に日本市場での展開に注目すると、「日本全国ズートピア化計画」という地域密着型のマーケティング戦略は、グローバル作品でありながらローカル化を図る手法として、業界から高い評価を受けています。巳年を象徴するキャラクター「ゲイリー」の登場など、文化的な配慮が随所に見られる点も、日本のファンから愛される理由となっています。

12月5日(金)の日本公開に向けて、『ズートピア2』の盛り上がりはますます高まることが確実視されています。前作の大ヒットを上回る興行成績を目指す『ズートピア2』が、日本の映画市場にもたらす影響は計り知れません。

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