DOMOTO、グループ名変更後初のデジタルシングルで「愛のかたまり」を新録音でリリース

堂本光一と堂本剛から成る男性デュオが、2025年にKinKi KidsからDOMOTOへとグループ名を変更したこのタイミングで、大きな動きを見せています。12月3日に、彼ら初となるデジタルシングル「愛のかたまり」を配信することが決定しました。この楽曲は2001年にリリースされたKinKi Kidsの13枚目シングル「Hey! みんな元気かい?」のカップリング曲として収録された作品で、作詩を堂本剛、作曲を堂本光一が担当した合作曲です。

今回のリリースは、単なる過去曲の再発売ではなく、新しいアレンジと新たに録音されたボーカルによる完全リニューアル版となっています。さらに注目すべき点は、歌詞が加筆されているということです。この加筆は堂本光一からの提案で実現しました。ドーム公演「KinKi Kids Concert 2024-2025 DOMOTO」の演出の一環として、「この曲を今の僕たちに重ねて歌いたいから、ちょっと歌詩を書き加えてほしい」というオーダーに応える形で、堂本剛が新たな歌詞を書き下ろしたのです。

20年以上愛され続ける名曲、新時代への想いを込めて

「愛のかたまり」は、カップリング曲でありながらファン投票で1位を獲得するなど、時代や性別を超えて幅広い層に愛され続けてきた楽曲です。堂本剛は、この曲が持つ特別な存在感について語っています。「みなさんに大切にしていただいてきたなかで、僕たちの間でもこの楽曲への想いとかが、作った当初以上に大きくなったりもしていて」と、時間とともに深まった楽曲への思いを明かしました。

DOMOTOとして新たにスタートする今、なぜこの楽曲を第一弾作品として選んだのか。その理由について、堂本光一は「今、自分たちにできること、自分たちが理想とするもの、そうしたいろんなことを話し合うなかで、我々としての想いやメッセージを伝えられるのはこの曲なんじゃないかな、と」とコメントしています。まさに、新しい章を迎えたふたりが、自分たちのアイデンティティを表現できる楽曲として、この作品を選び出したのです。

変わらぬふたりの関係性と、時を経て深まった「愛」への想い

堂本剛は、グループ名変更を経た今でも、ふたりの関係性に変化がないことを強調しています。「僕たちを取り巻く環境に関してはいろいろ変化した部分はありますけど、このふたりの関係性はずっと変わらず、お互いに意思の疎通を図りながら、尊重し合いながら今に至っているので」と述べ、30年以上に及ぶ活動の中で培われた信頼関係の重要性を語ります。

加筆された歌詞について堂本剛に相談された時の気持ちについて、「光一くんがそう思ったなら、その想いを最大化しよう。それが自分のできることなら、しっかり自分が応えよう」というシンプルで前向きな姿勢で応えたというエピソードからは、ふたりの深い信頼と相互尊重の関係が伝わってきます。堂本光一からは「でも最初に伝えたときは『ああ……うん』がリアルな反応でしたけどね」とユーモアを交えたコメントも。そして、堂本剛が加筆した歌詞を見た光一の感想は、「すごく良い。僕たちが話し合って選択しているすべてのものは結果、ちゃんと『愛』にたどり着く」というものでした。

ふたりは共通して、「愛」というテーマが、彼ら自身の活動の中心にあることを確認しています。お互いにさまざまな気持ちがあるかもしれないが、ふたりが話し合って選択しているすべてのものは「愛」にたどり着くと信じ合いながら、一歩一歩現在を歩んでいるということなのです。

プロモーション・ムービーと実店舗イベントで展開

12月1日21時には、Storm Labels Official YouTubeチャンネルで「愛のかたまり -Promotion Movie-」がプレミア公開されています。このムービーを通じて、新たにリニューアルされた楽曲の世界観が表現されることになります。

さらに、リリースを記念した大規模なプロモーションイベントも企画されています。12月6日と7日に、渋谷と大阪で「Spotify x DOMOTO『愛のかたまり』 POP-UP EVENT」が開催される予定です。このイベントは「日々の感謝を込めた愛のプレゼント」をコンセプトに、計6000本の薔薇が配布されるという、ロマンティックで豪華な企画となっています。プロモーションムービーの世界観を再現した会場で、薔薇の花束を抱えたふたりのビジュアルが来場者を迎えるとのことです。営業時間は午前11時から午後8時までの予定です。

ファンへのスペシャルプレゼント企画

配信開始後、各音楽配信サービスで「愛のかたまり」をダウンロードし、応募期間内に応募したすべての人に、DOMOTOによるオリジナルボイスがプレゼントされます。このボイスは、朝・昼・夜の3つのシチュエーションで利用できるもので、着信音やアラーム音など、日常のさまざまなシーンで楽しむことができます。ファンの日々の生活の中に、DOMOTOの「愛」が溶け込むような演出となっているのです。

新グループ名での船出を象徴する第一弾作品

堂本光一と堂本剛は、音楽に対して非常に真摯に向き合ってきた二人組として、その姿勢を変わらず届けていくことの重要性を強調しています。同時に、ファンが安心して応援できる環境を整えていくこと自体が、ファンに対する「愛」を持った行動だと考えているのです。

「我々には我々しか出せない音楽っていうものがあって、それを信じているから今も活動することにしているわけですからね。それは楽曲制作にしてもそうだし、ふたりで歌うことにしてもそう。どちらにおいても、『まだ何か魅力あるものが作り出せるんじゃないか』っていう想いがあるからこそやっているわけで」──堂本光一のこの言葉は、DOMOTOとして新たな時代へ進もうとするふたりの決意を表しています。

2025年、グループ名をDOMOTOに変更したことは、ふたりにとって新しい章のスタートを意味します。そして、初のデジタルシングル「愛のかたまり」は、その新しい時代において、ふたりが何を大切にしているのか、どのような想いで活動しているのかを象徴する作品となるのです。20年以上前に作られたこの楽曲が、新しいアレンジ、新しい歌詞、そして新しい時代を生きるふたりの声によって、再び世に送り出されることは、ファンにとってもまた、特別な意味を持つに違いありません。

12月3日の配信開始まで、あと少し。DOMOTOの新たな始まりを告げる「愛のかたまり」から目が離せません。

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