つばきファクトリー・西村乙輝が長期休養へ 適応障害の疑いで医師から休養を指示
アイドルグループ・つばきファクトリーの新メンバーである西村乙輝が、適応障害の疑いがある症状のため長期休養に入ることが2025年11月27日に明らかになりました。所属するハロー!プロジェクトが公式サイトで発表したもので、わずか加入から3カ月で戦線を離脱することになり、ファンや関係者から心配の声が上がっています。
体調不良が続いていた西村乙輝
西村乙輝は2010年10月15日生まれの15歳で、神奈川県出身です。2024年2月にハロー!プロジェクト研修生として加入し、今年8月に開催された「ハロ!コン 2025」の中で、つばきファクトリーへの加入が発表されたばかりでした。まだメンバーとしての活動を開始したばかりの時期での休養となります。
発表によると、西村は11月に入ってから体調不良の日が続いていたとのこと。診察を受けたところ、医師より「適応障害の疑いがある症状が認められる」との診断を受けました。この診断に基づき、医師からも「一定期間の休養が望ましい」とのアドバイスが出されたため、本人の負担を軽くし通院加療に専念できる環境を整えるため、グループとしての活動をしばらくの間お休みさせることが決定されました。
精神的な負担が重なっての発症
ハロー!プロジェクトの公式発表では、体調不良が発生した背景についても説明されています。「最近ご家族の健康状態を心配する状況もあり、精神的な負担が重なることで体調不良の日が増えた」とのことで、家族の健康問題という個人的な課題と、アイドル活動というストレスの多い環境が複合的に作用したと考えられています。
15歳という若い年代での適応障害は、環境の大きな変化や心理的なストレスが影響します。つばきファクトリーへの加入という新しい環境への適応、アイドル活動に伴う多くのプレッシャー、そしてご家族の健康問題という精神的な心配が、重なることで心身に影響を与えてしまったのかもしれません。
本人からのコメント「心の中で何が起こっているのかわからない状態です」
この決定に際し、西村本人からコメントが発表されました。「いつもあたたかい応援をいただきありがとうございます。今、心の中で何が起こっているのかわからない状態です。皆さんに状況を伝えることができなくてすみません。そしてファンの皆様、メンバーをはじめスタッフの皆様にご心配やご迷惑をかけてしまい本当にすみません。みなさんも体調には気をつけてお過ごしください」というメッセージが寄せられています。
このコメントからは、本人が自分の状態をうまく理解できず、戸惑っている様子が窺えます。適応障害は、心身が環境の変化に適応できず、不安や抑うつ、疲労感などの症状が現れる状態です。15歳という年代で、自分の変化をどう受け止めたらよいか分からない状態であることが、コメントの言葉から伝わってきます。
適応障害とは何か
適応障害は、特定のストレスとなる出来事や状況への適応が難しくなり、その結果として心身に様々な症状が現れる状態です。通常は、ストレス要因が取り除かれるか、個人が対処方法を見つけることで改善していきます。しかし、人によって回復期間は異なり、数週間で改善する人もいれば、数カ月以上かかる人もいます。
特に思春期の若い年代では、環境の変化に対する感受性が高いため、適応障害を発症するリスクがあります。西村のようなアイドル活動という、一般的な同年代の生活とは大きく異なる環境での活動は、心理的なストレスが相当大きいものと考えられます。
過去の事例から見える回復への道
つばきファクトリーでは過去にも、メンバーが適応障害で休養した事例があります。かつてのメンバーである岸本ゆめは、適応障害で休養期間を経て、その後復帰しています。また、つばき卒業後に適応障害を患った山岸理子も、約2カ月の休養を経て見事に復帰を果たしました。
こうした先輩たちの例から見ると、適応障害は治療と休養により回復が可能であることが分かります。西村についても、医師の判断を基に、経過を見ながら活動再開の時期が検討されることになっています。
ハロー!プロジェクトからのサポート体制
ハロー!プロジェクトは、公式発表の中で「西村が活動を再開できるよう、当社としても引き続きサポートしてまいりますので、見守っていただけましたら幸いです」とコメントしており、組織全体で本人をサポートする姿勢を示しています。
また、「今後は医師の判断をもとに、経過を見ながら活動再開の時期を検討してまいります」と述べられており、本人の状態を最優先に考えた対応がなされることが強調されています。無理な復帰を求めず、本当に回復するまで見守る姿勢が大切であることが、こうしたコメントから感じられます。
若いアイドルに求められるメンタルケア
今回の事例は、若年層のアイドル活動におけるメンタルヘルスの重要性を改めて浮き彫りにしました。15歳という多感な年代で、アイドルという社会的なプレッシャーの大きい職業に従事することは、予想以上に心身への負担が大きいのかもしれません。
業界全体として、若いメンバーのメンタルケア体制をどう構築していくかが、今後の課題となってくると考えられます。西村の回復と復帰を通じて、アイドル業界全体が学べることがあるはずです。
ファンに寄せられた応援と理解
西村の長期休養が発表されると、SNS上ではファンから応援の声が多く寄せられています。「無理をせずに、ゆっくり体を休めてほしい」「自分のペースで回復してください」といったメッセージが相次いでいます。
ファンの理解と応援は、本人の回復過程において大きな力となるでしょう。プレッシャーを感じずに、自分の回復に集中できる環境が整えられることが、最も重要です。
今後の見通し
西村の活動再開時期については、現在のところ未定とされています。医師の判断を基に、本人の状態が十分に回復するまで、焦らずにサポートしていく方針が取られています。
つばきファクトリーとしては、西村の復帰を待ちながら、チーム全体で活動を続けていくことになります。そして、いつの日か西村が元気な姿でステージに戻ってくることを、ファンと関係者全員で応援していく環境が作られています。
適応障害からの回復には時間がかかることもありますが、本人の努力と周囲のサポート、そして医学的な治療があれば、乗り越えることができるはずです。西村乙輝の回復と、やがての復帰を心待ちにしながら、今は本人の静養と治療を最優先に応援していく時期なのです。
