昭和100年の紅白、謎の「75歳歌手」の正体は?嵐やベテラン勢の出場予想が飛び交う

2025年12月31日に放送予定の「第76回NHK紅白歌合戦」が、今年大きな話題を集めています。放送開始100周年の節目を迎える今年の紅白は、通常の出場歌手発表に加えて、複数の「特別企画」が予定されており、業界内でも大きな期待と憶測が広がっているのです。

放送100年の記念企画、すでに発表された豪華ラインアップ

NHKは11月14日に第76回NHK紅白歌合戦の出場歌手を発表しました。今年の出場組数は紅組20組、白組17組の計37組となっており、新たに8組が初出場を果たします。

特に注目を集めているのが、放送100年を記念する「放送100年 紅白特別企画」です。この企画のもとで、すでに2つの大きなサプライズが発表されています。

まず注目されるのが、エンターテイナーの堺正章(79歳)の出場です。堺は3人組バンド「ソン・フィルトル」として1999年に出場して以来、26年ぶりの紅白復帰となります。ソロ歌手として6回出場し、司会も3度務めた日本を代表するエンターテイナーである堺は、自身の歴史を振り返るようなヒット曲の数々をメドレーで披露する予定です。

会見で堺は「受信料の滞納の知らせかと思いました(笑い)。表現できるものは『昭和』。これを皆さんに聞いていただけるのでは」とコメント。初出場の若手歌手たちを前に「私だけが引率者のような感じ」と笑わせつつも、昭和の良さを伝えることに意気込みを見せています。

また、歌手の氷川きよし(48歳)も出場することが決定しました。これが氷川にとって25回目の紅白出場となります。演歌歌謡曲からポップスまで、ジャンルにとらわれない華やかなパフォーマンスで知られる氷川は、今回の特別企画で放送の歴史を彩った先達の名曲をカバーする予定です。さらに、MISIAとともにNHKラグビーテーマソング「傷だらけの王者」で2023年の紅白に出演したロックバンド「Rockon Social Club」も再び出演し、堺と共演するとのことです。

謎の追加企画、白組が3枠少ない理由

業界内で大きな注目を集めているのが、紅白の構成上の違和感です。今年は紅組20組に対して白組が17組と、3枠の差があるという異例の状況になっています。

複数のメディアや業界関係者の間では、この3枠の差は「追加発表のためのスペース確保」ではないかという見方が広がっています。レコード会社関係者は「NHKサイドは、放送100年の節目となる今年の紅白を大成功させたい思いは強い。白組の出場歌手が紅組と比べて3枠少ないことから追加発表があると見られていますし、特別枠で大物の出場が発表される可能性は極めて高いでしょうね」とコメントしています。

浮上する大物アーティストの予想名

放送100年という特別な年だからこそ、大物アーティストのサプライズ出場が期待されています。その中でも特に話題になっているのが、以下の名前たちです。

嵐のサプライズ出演:複数のメディアで嵐の出場予想が報じられています。ただし、メンバーの大野智の体調問題が懸念材料となっているという報道もあり、出演が実現するかどうかは不透明な状況です。

矢沢永吉(76歳):今年がソロデビュー50周年の節目である矢沢永吉の出場に期待する声が多く上がっています。NHKが今年、矢沢の特集を組むなど、出場への準備を進めているのではという指摘もあります。

中森明菜:昭和を代表する大物女性歌手として、その名前も業界内で語られています。

そして最も話題になっているのが、複数の業界関係者の間で名前が挙がっている「謎の75歳歌手」の存在です。この人物が誰なのか、具体的には明かされていませんが、業界内でも高い関心を集めています。昭和100年という節目の年だからこそ、時代を象徴する大物ベテラン歌手が隠し玉として用意されている可能性が指摘されているのです。

今年の紅白のテーマと放送情報

今年の紅白歌合戦のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」となっています。放送開始100周年という歴史的な節目を迎える年だからこそ、昭和の大物から令和の若手まで、世代を超えた出場者が一堂に会し、その「つながり」を表現する舞台になると期待されています。

司会を務めるのは、女優の綾瀬はるか、タレントの有吉弘行、女優の今田美桜、そしてNHKの鈴木奈穂子アナウンサーです。

放送は2025年12月31日(日)19時20分~23時45分に、総合テレビ・BS4K・BS8K・ラジオ第1で放送予定となっており、NHK ONE(新NHKプラス)での同時・見逃し配信も予定されています。

初出場組も話題に

今年の紅白では、新たに10組が初出場を果たします。紅組からはアイナ・ジ・エンド、幾田りら、aespa、CANDY TUNE、ちゃんみな、HANA、ハンバート ハンバート、FRUITS ZIPPERの8組が初出場。白組からは&TEAMとM!LKの2組が初出場となります。

特にM!LKは、2015年のデビュー以来、紅白歌合戦への出場を大きな目標として掲げてきたグループ。メンバーの佐野勇斗は「僕たちは2015年にデビューして今年で10周年になりますが、当時からずっと紅白歌合戦に出場するという目標を掲げてここまでやってきました。ここまで僕たちを応援してくれた『み!るきーず』、本当にありがとう」とコメント。長年の悲願が叶う形となっています。

昭和100年の大きな舞台で何が起こるのか

昭和100年、そして放送開始100周年という二重の節目を迎える今年の紅白。すでに堺正章と氷川きよしの大物出場が決定し、その一方で業界内では大物アーティストのサプライズ出場や謎の「75歳歌手」の正体について憶測が飛び交っています。

白組の3枠の空きスペース、嵐やベテラン勢の出場予想、そして謎の75歳歌手…。これらの要素が全て満たされるのかどうか、12月31日の本放送まで、業界内外での注目が集まり続けることになりそうです。

令和の時代を生きる視聴者たちが、昭和の大物たちとともに、世代を超えた「つながり」を感じられる舞台となるのか。放送100年という歴史的な瞬間を、NHKがどのように表現するのか。大晦日の紅白歌合戦は、単なる歌番組から、日本の放送文化全体を象徴するイベントへと姿を変えようとしています。

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