TOKIO、STARTO ENTERTAINMENTとのエージェント契約が年内で終了へ 30年以上の事務所関係に幕
STARTO ENTERTAINMENTは11月30日、株式会社TOKIOとのエージェント契約を2025年12月31日をもって終了することを公式サイトで発表しました。旧ジャニーズ事務所の時代から数えて30年以上続いてきた関係が、大きな転換期を迎えることになります。
契約終了の発表内容
STARTO ENTERTAINMENTは「株式会社TOKIOに関するご報告」と題したリリースを発表。代表取締役CEOの鈴木克明の名義で、12月31日をもってエージェント契約を終了することを正式に伝えました。同社は「30年以上にわたりファンの皆さまをはじめ、多くの関係者の方々に支えていただきながら、活動を続けてまいりました。これまで共に歩んでいただいたファンの皆さまに心より感謝申し上げます」とコメントしています。
契約終了のタイミングについて、関係者によると契約更新の時期において、TOKIO側から更新しない旨の申し入れがあったとのことです。これまで事務所側からの判断ではなく、グループ側の意思による決断であることが明らかになっています。
株式会社TOKIOの歴史と背景
株式会社TOKIOは2020年7月に、旧ジャニーズ事務所の100%子会社として設立されました。その後、2021年4月から城島茂(55)、国分太一(51)、松岡昌宏(48)の3人が所属となり、本格的な活動をスタートさせます。2023年9月30日には城島が代表取締役社長に就任し、グループの経営体制も強化されていました。
しかし、創業者ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、旧ジャニーズ事務所がSMILE−UP.に改名されると、株式会社TOKIOとの子会社関係は解消されることになります。その後、SMILE−UP.に所属していたタレントが新たに契約を結んだSTARTO ENTERTAINMENTと、株式会社TOKIOは2024年4月からエージェント契約を結んでいました。この契約期間は約1年8ヶ月となります。
グループ解散とTOKIOの現状
今年2024年7月2日に、TOKIOはグループの解散に伴い、所定の事務手続きなどを終了後に廃業することを発表していました。エージェント契約の終了により、実質的に3人はSTARTO社のタレントではなくなります。
今回の決断の背景には、複数の要因があると考えられます。国分は先月26日に謝罪会見を開いたばかりであり、グループの混迷した状況下で、事務所や後輩にこれ以上迷惑をかけたくないという配慮があったと見られています。加えて、グループのブランド力を失った現状では、事務所に残っていても年齢的な問題を考慮すれば仕事が増える見込みは難しいという判断もあったようです。
3人の今後と独立の可能性
STARTO社は「現時点でお答えできることはございません」として、3人の今後については明言していません。しかし、芸能関係者は「このまま独立するでしょう」と話しており、グループの解散とエージェント契約の終了により、3人は新しい道を模索することになると予想されています。
注目すべきは、松岡昌宏が10月に自身が代表取締役を務める新会社を設立しているという点です。この新会社の業務内容には芸能人や文化人のマネジメントなどが含まれており、独立した3人を受け入れるための「受け皿」として機能する可能性があります。
業界関係者の見方によれば、メンバーが自由に動けるようになることで、今後どのような展開があり得るかは予測がつかないとのこと。独立という選択が、TOKIOにとって最後の「賭け」となる可能性も指摘されています。自由な行動力を確保することで、3人が再び集まるための道が開ける可能性もあるという見方もあります。
事務所の退所トレンドの一部
今回のTOKIOのSTARTO ENTERTAINメント退所は、同社からの主要な退所事例の一つとなります。亀梨和也の退所以来、今年に入っても複数の著名タレントがこの事務所から退所しており、業界内でも注目される動きが続いています。
エージェント契約の終了により、旧ジャニーズ事務所の時代から続いてきた30年以上の歴史に一つの区切りがつくことになります。年末年始にかけて、3人がどのような決断を下すのか、そして今後どのような活動を展開していくのかが、多くのファンと業界関係者の関心を集めています。
