『サイバーパンク2077』が3500万本を突破!CD Projektの主要収入源へ急成長
CD Projektは2025年11月27日、第3四半期の決算報告を発表し、大きな話題となっています。その中で最も注目すべきニュースは、同社が手がけるオープンワールドRPG『サイバーパンク2077』の累計販売本数が3500万本を突破したということです。2020年12月の発売から約5年でこのマイルストーンに到達し、ゲーム業界におけるこの作品の成功をあらためて示す結果となりました。
『ウィッチャー3』を上回る販売ペース
今回の決算報告で特に注目されているのが、『サイバーパンク2077』の販売ペースが『ウィッチャー3 ワイルドハント』を上回っているという点です。CD Projektの最高財務責任者(CFO)であるPiotr Nielubowicz氏は「『ウィッチャー3』が同じ期間で達成できた結果よりも優れたものです」とコメントしており、本作の勢いの強さを公式に認めています。
『ウィッチャー3』は2015年5月にリリースされ、2015年の「The Game Awards」でGame of the Yearを受賞した傑作で、2021年4月時点で3000万本以上を売り上げていました。つまり『サイバーパンク2077』は、同社の看板タイトルを凌ぐペースで売上を伸ばしているのです。ただし累計販売本数では『ウィッチャー3』の6000万本にはまだ及んでいません。
困難から大きく回復した軌跡
『サイバーパンク2077』の成功は、その道のりを考えると一層感慨深いものです。本作は2020年後半の発売当初、多くの技術的な問題を抱えていました。コンソール版では深刻なバグやパフォーマンス低下が報告され、訴訟や規制当局による調査の対象となり、CD Projektの時価総額は75%以上下落するという危機的な状況に陥ったのです。
しかし開発チームは諦めずに度重なるアップデートと改善を続けました。大型拡張パック『サイバーパンク2077:仮初めの自由』は2023年に配信され、ゲームの品質と評価を大きく向上させました。さらに今年に入ると、6月にはNintendo Switch 2版がリリースされ、7月にはMac版が登場。Netflix化やその他のプラットフォーム展開も相まって、多くの新規ユーザーがゲームに流入してきたのです。
CD Projektの『主要な収入源』へ
今回の決算報告で明かされたもう一つの重要な事実が、『サイバーパンク2077』が現在CD Projektの「主要な収入源」になっているということです。これは同社にとって大きな意味を持っています。
CD Projekt全体の業績も大きく改善しており、純利益は1億9300万ズウォティ(約5300万ドル)に達し、前年同期比で約2.5倍という大幅な伸びを記録しました。特筆すべきは、この利益水準が、大型拡張『仮初めの自由』が発売された2023年に匹敵するものだということ。つまり、大型DLCのない年であっても、『サイバーパンク2077』が収益面で大きく貢献しているという状況が生み出されています。
プラットフォーム展開とコンテンツ戦略が奏功
こうした好調を後押ししているのが、近年の多角的なプラットフォーム展開です。PlayStation PlusやXbox Game Passへの提供、Nintendo Switch 2版やMac版のリリースなど、あらゆるプレイヤーに届く戦略が成功しています。
さらに、Netflix向けアニメ「サイバーパンク:エッジランナーズ」も大きな役割を果たしています。本作は好評を得ており、ゲーム内にはアニメにちなんだコンテンツも実装されました。現在、続編の「サイバーパンク:エッジランナーズ2」も制作中であり、ゲームとアニメの相乗効果が期待されているところです。
続編開発も進行中
『サイバーパンク2077』の成功は、将来のプロジェクトにも良好な環境をもたらしています。現在、『サイバーパンク2077』の続編開発が進行中です。ただし『ウィッチャー4』が本格的な制作段階に入っているのに対し、『サイバーパンク』の続編はまだプリプロダクション段階にあります。それでも開発チームは851人中135人が本作に携わっており、着実に進展しているようです。
ゲーム業界への示唆
『サイバーパンク2077』の軌跡は、ゲーム業界に大きな示唆を与えています。初期段階での深刻な問題があっても、誠実に改善と改良を続ければ、プレイヤーの信頼を取り戻し、商業的な成功を収めることができるということです。同社の執念と開発チームの努力は、業界全体の一つのモデルケースとなるでしょう。
かつての苦境を乗り越えた『サイバーパンク2077』。今では3500万人のプレイヤーがナイトシティでの冒険を楽しんでおり、その数はさらに増え続けています。CD Projektにとって『ウィッチャー3』のゲラルトが長年の主役でしたが、今やナイトシティの傭兵Vもその背中を猛追する勢いを見せているのです。
参考元
- Cyberpunk 2077 has sold 35 million copies to date
- Cyberpunk 2077 is now CD Projekt’s ‘main source of income,’ and sales are outpacing The Witcher 3: Its latest milestone is ‘a better result than The Witcher 3 was able to achieve in the same post-release time frame’
- The Witcher 4 Update Is Music To Our Ears




