欧州年度代表馬カランダガンがジャパンC参戦!世界最強馬の来日で日本競馬が熱狂

20年ぶりの外国馬制覇を目指す世界トップクラスの名馬

2025年のジャパンカップに、ヨーロッパを代表する最強馬が参戦することが決まり、日本競馬ファンの間で大きな話題となっています。その主役がカランダガンです。4歳のセン馬であるカランダガンは、フランスの名手フランシス・グラファール調教師の管理下で、現在ロンジン・ワールド・ベストホースランキングで堂々の1位に輝いています。

カランダガンの実績は圧倒的です。2025年の欧州を代表する競走馬として選出されたばかりか、11月19日に開催された2025年カルティエ賞授賞式では、年度代表馬と最優秀古馬の2冠に輝きました。この栄誉あるダブル受賞は、同馬の2025年シーズンにおける圧倒的な強さを証明するものです。

今シーズンのカランダガンは、G1競走で3連勝を達成しています。6月のサンクルー大賞でG1初勝利を飾ると、その後もキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS、そして英チャンピオンSで勝利を収めました。特筆すべきは、アスコットの2大レースであるキングジョージと英チャンピオンSを同一シーズン中に制したのは、ブリガディアジェラード以来の偉業だという点です。通算成績も13戦7勝という輝かしい戦績を残しており、総獲得賞金は約7億2690万円に達しています。

歴史的なジャパンカップ参戦の意味

カランダガンのジャパンカップ参戦は、日本競馬にとって極めて重要な意味を持っています。外国馬によるジャパンカップ制覇は、実に20年ぶりとなる見通しです。グレード制導入以降、欧州年度代表馬がジャパンカップに参戦するのは、1992年のユーザーフレンドリー、1996年のエリシオ、2006年のウィジャボード以来、19年ぶりの4頭目という極めて稀な出来事なのです。

専門メディアからもカランダガンに対する評価は非常に高く、「往年の欧州スター馬を彷彿」とさせるような存在として認識されています。「近年でジャパンカップ制覇に最も近い外国調教馬と見なされ、昨年のオーギュストロダン以上の評価を受けている」という意見もあり、同馬の世界的な強さがいかに突出しているかがうかがえます。

ジャパンカップの枠順も既に確定し、カランダガンは18頭立ての8番枠に入りました。この枠順は競走馬にとって理想的な位置とされており、同馬の調子の良さが伺えます。

カランダガン陣営が語った率直な想い

一方で、カランダガン陣営からは「ものすごいストレスに…」という率直な声も聞かれており、欧州メディアに対してその本音を語られています。長距離移動や検疫など、国際競走に伴う技術的な課題は決して小さくありません。ヨーロッパから日本への遠征は、どれほど強い馬であっても、通常以上の心理的・肉体的負担がかかるものなのです。

しかしながら、カランダガンの調教師グラファール氏は、同馬の適応力と気性の良さに自信を持っています。実際のところ、同馬は3歳時にはG1で惜しくも2着が続いたものの、4歳になって大きく開花しました。この成長力と粘り強さは特筆すべきもので、新しい環境への適応能力も高いと考えられます。

馬主のアガ・カーン・スタッドは欧州屈指の名門馬主であり、故アガ・カーン殿下の生産・所有馬として、1999年のデイラミ、2003年のダラカニ、2008年のザルカヴァといったチャンピオンホースに続き、4頭目の年度代表馬となったカランダガン。ジャパンカップでも鞍上には引き続きミカエル・バルザローナが起用される予定で、息の合ったコンビの力が最大限に発揮されることが期待されています。

日本馬との対戦へ向けた期待と課題

日本競馬を代表する有力馬たちも、このジャパンカップに参戦します。ダノンデサイルやクロワデュノール、マスカレードボールといった実力馬が、カランダガンとの対決に挑むことになります。国内最強馬と世界最強馬の対戦は、世界中の競馬ファンから注目を集めており、この一戦がもたらす結果は、今後の国際競馬の流れに大きな影響を与えることになるでしょう。

カランダガンは確かに並外れた実績を持つ馬です。しかし、ジャパンカップという新しい舞台で、日本の競馬場での条件、気候、そして日本馬との競争という未知の要素に直面します。これまでの欧州でのレース経験がどこまで活かせるのか、ストレスの中でも本来の力を発揮できるのか、こうした点が同馬の成功を左右する重要なファクターとなります。

競馬ファンが注目する理由

このジャパンカップ2025は、単なる一つのレースではなく、日本競馬の歴史に刻まれる可能性を秘めた重要な戦いとなっています。20年ぶりの外国馬による制覇、世界ランキング1位の馬との対戦、そして欧州と日本の最強馬による激突—これらの要素すべてが、今年のジャパンカップを極めて特別な存在にしているのです。

人気VTuber鷹嶺ルイさんによるSP出演も決定し、競馬ファン以外の層からも注目を集めています。キャプテン渡辺の自腹での100万円を目指すという企画も話題を呼んでおり、様々な視点からこのジャパンカップが盛り上がっていることが分かります。

カランダガンという世界最強馬を迎え撃つ日本競馬の姿勢、そしてその結果がもたらす波紋は、今後の国際競馬の発展を占う上で極めて重要な意味を持つことになるでしょう。ストレスと戦いながらも、その圧倒的な力を日本の舞台で示すのか、それとも日本馬の団結力がその力を押さえ込むのか。世界中が固唾を飲んでこのレースの結果を待っています。

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