岸井ゆきの×宮沢氷魚、同姓カップルのリアルな15年を描く『佐藤さんと佐藤さん』が話題に
2025年11月28日、映画『佐藤さんと佐藤さん』が全国で公開され、大きな注目を集めています。本作は、同じ苗字「佐藤」を持つ男女が出会い、交際、結婚、出産を経て歩む15年間の軌跡を描いた人間ドラマ。主演を務めるのは、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきのと、近年ますます活躍が目覚ましい宮沢氷魚。二人のW主演で初共演を果たした本作は、公開前から「リアルすぎてヒリヒリするマリッジストーリー」として話題を呼んでいます。
同姓カップルの日常に共感必至
『佐藤さんと佐藤さん』は、苗字が同じ「佐藤」同士のサチとタモツという凸凹カップルの物語。活発でダンス好きの佐藤サチ（岸井ゆきの）と、真面目でインドア派の佐藤タモツ（宮沢氷魚）は、大学で出会った正反対の性格ながらもなぜか気が合い、すぐに同棲を始めます。5年後、弁護士を目指すタモツは司法試験に不合格が続き、それを応援しようとサチも一緒に勉強を始めるのですが、意外にもサチが先に合格。そんな中、サチが妊娠し、二人は結婚。産後すぐにサチは弁護士として働き始め、一方のタモツは育児をしながら塾講師のアルバイトと試験勉強を続ける毎日。次第にすれ違いが生じ、夫婦としての関係性が試されていく。
この物語は、交際から結婚、出産、育児、仕事と、現代の夫婦が直面する多くのテーマを丁寧に描いています。特に、同じ苗字という設定が、夫婦としての一体感や、時には「佐藤さん」という呼び方の違和感、さらには社会的な目線など、日常のリアルな側面を浮き彫りにしています。観ている人にとって、まるで自分のことのように感じられるほど、共感を呼ぶ内容です。
岸井ゆきの「リアルすぎる結婚」を語る
岸井ゆきのは、本作で弁護士として多忙な佐藤サチを演じました。サチは芯が強く明るい性格で、夫を支えながらも自分の夢を追い続ける女性。岸井は、天野千尋監督との対談で「結婚って、想像以上にリアルで、時にヒリヒリするもの。でも、だからこそ、観てくださる方々の心に届く作品になったと思います」と語っています。
岸井は「サチは、自分の人生をしっかり歩もうとする強い女性。でも、夫や子どもとの関係の中で、時には迷い、時には傷つき、時には笑い合う。そんなリアルな姿を、天野監督の丁寧な演出と、宮沢さんとの共演で表現できたことが嬉しいです」と、撮影の感想を述べました。また、「結婚や家族について、改めて考えるきっかけになる作品だと思います」と、本作のメッセージ性についても触れています。
宮沢氷魚「大切な人との関係を見直すきっかけに」
宮沢氷魚は、真面目でインドア派の佐藤タモツを演じました。タモツは、弁護士を目指すも試験に不合格が続き、妻のサチに支えられながらも、育児や家事に奮闘する夫。宮沢は「タモツは、自分の夢を追いながらも、家族を大切にしたいという気持ちが強い。でも、現実にはうまくいかないことも多く、葛藤しながら成長していく。そんな姿を演じて、自分自身も大切な人との関係を見直すきっかけになりました」と語っています。
宮沢は「岸井さんとは初共演でしたが、現場ではとても自然な化学反応が生まれました。お互いに刺激を受けながら、夫婦としてのリアルな関係性を表現できたと思います」と、岸井との共演についても言及。また、「結婚や家族について、改めて考えるきっかけになる作品だと思います。ぜひ、大切な人と一緒に観てほしいです」と、観客へのメッセージを送りました。
天野千尋監督が描く「リアルすぎる結婚」
本作の監督を務めるのは、『ミセス・ノイズィ』などで知られる天野千尋。天野監督は「夫婦をテーマに、人と人との関係を丁寧かつリアルに描きたかった」と語っています。岸井ゆきのとの対談では「結婚って、想像以上に複雑で、時にヒリヒリするもの。でも、だからこそ、観てくださる方々の心に届く作品になったと思います」と、本作のテーマについて語りました。
天野監督は「佐藤という同じ苗字を持つカップルという設定は、夫婦としての一体感や、時には違和感、さらには社会的な目線など、日常のリアルな側面を浮き彫りにできると思った」と、設定の背景についても説明。また「岸井さんと宮沢さんの演技が、夫婦としてのリアルな関係性を表現してくれた。観てくださる方々にとって、結婚や家族について、改めて考えるきっかけになる作品だと思います」と、本作のメッセージ性についても触れています。
公開記念舞台挨拶も実施
映画『佐藤さんと佐藤さん』は、2025年11月29日に公開記念舞台挨拶が実施されることが決定。岸井ゆきのと宮沢氷魚が登壇し、観客と直接交流する予定です。舞台挨拶では、撮影の裏話や、本作に込めた思いなど、貴重なエピソードが語られることが期待されています。
まとめ
映画『佐藤さんと佐藤さん』は、同姓カップルのリアルな15年間を描いた人間ドラマ。岸井ゆきのと宮沢氷魚のW主演で、夫婦としての関係性や、結婚、家族について、改めて考えるきっかけになる作品です。天野千尋監督の丁寧な演出と、岸井・宮沢の自然な演技が、観る人の心に深く届くこと間違いなし。ぜひ、大切な人と一緒に観て、結婚や家族について、改めて考えてみてください。
