SBI新生銀行の上場でSBIホールディングスに大きな特別利益

2025年11月21日、SBIホールディングス(SBIHD)は、連結子会社であるSBI新生銀行の株式上場に伴い、当社個別決算において約402億円の特別利益が見込まれることを発表しました。このニュースは、金融業界や投資家の間で大きな注目を集めています。SBI新生銀行は2025年12月17日に東京証券取引所プライム市場に新規上場する予定で、その準備が着々と進んでいます。

特別利益の内容と背景

SBIホールディングスは、SBI新生銀行の株式を一部売出し、その売却益が特別利益として計上されます。この特別利益は、SBIHDの2025年3月期の決算に大きく貢献することが期待されています。株式売出しは、SBI新生銀行の上場に伴うもので、SBIHDが保有する株式の一部を市場に売り出すことで、資金調達と同時に利益を確定する狙いがあります。

今回の特別利益は、SBI新生銀行の上場承認が正式に決定したことに加え、株式売出しの実施によって生じるものです。SBIHDは、SBI新生銀行の株式を保有することで、その成長や業績向上に貢献してきました。今回の上場と株式売出しは、SBIHDにとって大きな成果であり、投資家や株主にとっても朗報です。

SBI新生銀行の上場スケジュール

SBI新生銀行は、2025年11月13日に東京証券取引所から上場承認を受け、2025年12月17日に正式に上場する予定です。上場までのスケジュールは以下の通りです。

  • 仮条件提示:12月1日
  • ブックビルディング(抽選申込)期間:12月2日~12月5日
  • 公開価格決定:12月8日
  • 購入申込期間:12月9日~12月12日
  • 払込日:12月16日
  • 上場日:12月17日

このスケジュールに従って、SBI新生銀行の株式は一般投資家にも購入可能になります。上場後は、東京証券取引所プライム市場で売買が可能となり、SBI新生銀行の株価動向にも注目が集まっています。

SBI新生銀行の事業内容と特徴

SBI新生銀行は、銀行とノンバンクの機能を併せ持つ総合金融サービスを提供しています。インターネットバンキングを強みとし、全国に23店舗を展開しています。利用者からは、各種手数料の安さや預金金利の高さが評価されています。また、2025年9月には、預金残高がSBI証券の買付余力に自動反映される新サービス「SBIハイパー預金」を開始しました。

SBI新生銀行は、2021年にSBIホールディングスの子会社となり、2023年に「SBI新生銀行」へ名称を変更しています。2023年には上場廃止していましたが、2025年7月に旧日本長期信用銀行時代の公的資金の返済を完了し、再上場することになりました。これにより、SBI新生銀行は新たなスタートを切ることになります。

SBI新生銀行の業績と今後の展望

SBI新生銀行は、2025年3月期の第2四半期時点で、経常収益364,215百万円、経常利益62,439百万円を達成しています。IPOで得た資金は運転資金に充てる予定です。SBI新生銀行は、今後もインターネットバンキングの強化や新サービスの展開を通じて、利用者の利便性向上を目指しています。

上場後は、株主や投資家からの期待が高まり、さらなる成長が期待されています。SBI新生銀行は、金融業界の変化に対応しながら、持続可能な成長を目指しています。

SBIホールディングスの今後の戦略

SBIホールディングスは、SBI新生銀行の上場と株式売出しによって得られる特別利益を活かし、今後の事業展開や投資に活用する予定です。SBIHDは、金融、証券、保険、不動産など幅広い分野で事業を展開しており、SBI新生銀行の上場はその一環です。

SBIHDは、今後もグループ各社の成長を支援し、株主価値の向上を目指しています。SBI新生銀行の上場は、SBIHDにとって大きな節目であり、今後の事業展開にも大きな影響を与えることが期待されています。

まとめ

SBI新生銀行の上場とSBIホールディングスの特別利益見込みは、金融業界にとって大きなニュースです。SBI新生銀行は、インターネットバンキングを強みとし、利用者の利便性向上を目指しています。上場後は、さらなる成長が期待されています。SBIホールディングスは、特別利益を活かし、今後の事業展開や投資に活用する予定です。SBI新生銀行の上場は、SBIHDにとって大きな節目であり、今後の事業展開にも大きな影響を与えることが期待されています。

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