プロント×EXILE SHOKICHIが切り拓く新時代のボージョレ・ヌーヴォー体験――髭男爵ひぐち君とワイン文化の深化

プロントで迎える“ボジョグリア”解禁――新たな体験の幕開け

2025年11月20日、フランス・ボージョレ地区で醸造された新酒「ボージョレ・ヌーヴォー」が、世界中のワインファンにとって待望の解禁日を迎えました。今年はとりわけ日本国内でも特別な盛り上がりを見せ、その先駆けとしてPRONTO×EXILE SHOKICHIによる新しいボージョレ・イベント「ボジョグリア」が開催されました。このイベントは、これまでの“飲む”だけの楽しみを超えて、ワインの魅力を体全体で感じ楽しむという新しい体験型スタイルを提案しています。

「ボジョグリア」は、「ボージョレ」と「アレグリア(喜び)」をかけあわせた造語。初解禁日のイベントには多くの若者やワインファンが足を運び、EXILE SHOKICHIさん自らワインの魅力を語るなど、参加者同士の交流も盛り上がりました。プロントが掲げる「ワインを通じて日常にちょっとしたハレの日を提供する」という姿勢が、イベントの細部にまで反映されていたのが印象的でした。

芸能界きってのワイン通・髭男爵ひぐち君、「ワインは悪酔いしない文化」を実践

このボージョレ・ヌーヴォー解禁に合わせて、芸能界屈指のワイン通として知られる髭男爵ひぐち君のワイン体験にも注目が高まりました。ひぐち君は日本ソムリエ協会認定「ワインエキスパート」や、国際的に認められた「WSET Level 3」など複数の資格保持者であり、日頃から年間1400銘柄以上を口にする熱心な愛好家です。

  • 「ちゃんと作ったワインは悪酔いしない」という自らの体験をもとに、ワインへの誤解を優しく解きほぐす語り口が多くの人の共感を集めています。
  • かつてお笑い芸人時代の“乾杯漫才”だけでなく、現在は気軽に楽しめるワイン文化を伝える伝道師的存在です。

ひぐち君によると、「高級ワインを61種も飲んだのに翌日まったく二日酔いしなかった」という逸話があり、「良いワインは丁寧に作られているから体にも優しい」と語ります。また、ワインの酸味をキャンディの“小梅”に例えつつ、「ピチピチとはじけるチャーミングさは女性にも好まれる」と独自の表現でワインへの親しみやすさを解説しています。

50年の歴史を迎えたボージョレと日本のワイン消費の潮流

フランス原産の「ボージョレ・ヌーヴォー」は日本に上陸して50年の節目を迎えました。本来は新酒特有の軽やかさやフルーティな味わいが人気のワインですが、近年、日本国内での輸入量は大幅な減少傾向にあります。その背景には、消費者のワインに対する姿勢の変化=「量から質」への意識の成熟が大きく影響しています。

  • 1980年代後半から90年代には「深夜0時の解禁」、「空輸の競争」など一大ワインブームを巻き起こし、ボジョレーと言えば年に一度の「お祭りワイン」としてのイメージができあがりました。
  • しかし近年は“記念イベント”としての利用から、本質的なワインの楽しみ方へと意識が変化。輸入量の減少は、消費市場が熟成した証とみる向きもあります。
  • ワイン愛好家の間では「ヌーヴォー以外の洗練されたワイン」を日常的に求める声が増え、多様な選択肢への広がりも見られます。

こうした成熟は、ひぐち君のように「味や品質、本物志向」を重視するリーダー的存在の発言や活動が一般の消費者にも大きな影響を与えていることがうかがえます。

ボージョレ・ヌーヴォーを日常に――プロントの挑戦とワイン文化の次世代

今年のボジョレー解禁を機に、プロントはEXILE SHOKICHIさんと共に「大人のカジュアルなワイン体験」の新提案を打ち出しました。その根底に流れるのは、「ワインは敷居が高いものではなく、どんな日常にも溶け込み、気軽に楽しめるもの」という発想です。

  • 店舗では、グラスワインと季節の料理やスイーツのペアリングを提案し、「クリスマスの食卓にもぴったり」と女性客や若年層を中心に支持を集めています。
  • イベントではワインの楽しみ方やマナーをゆるく伝えるワークショップなども実施。「グラスをカチィーンと合わせるのは実はマナー違反」という豆知識も参加者の間で話題となりました。
  • プロントの各店舗ではワインに詳しくなくても気軽に相談・注文できる工夫がなされており、「誰でも親しめる」カジュアルなワイン空間づくりが今後ますます広がっていくと予想されます。

ワインと共に広がる“ハレの日”文化――ボジョグリアの本当の意味

日本では「お祝い」や「記念日」といったハレの日にワインを楽しむ文化が根付いてきていますが、それをもっと身近に、もっと楽しく、というのが“ボジョグリア”の目指すところです。今回のイベントに参加した多くの人が「ワインは馴染みづらい」という先入観を払拭され、「また来年も来たい」「家族や友人とも楽しみたい」と語っていました。

ワインは知識や経験がなくても、好きな料理と一緒に気軽に楽しめる飲み物です。自分なりの飲み方やお気に入りの銘柄を見つける楽しみも、ワインならではの魅力です。プロントや髭男爵ひぐち君らのような“文化案内人”が加わることで、ワイン体験の壁はますます低くなっていくでしょう。

輸入量減少とワイン文化の成熟がもたらすもの

最後に、ここ数年のボージョレ輸入量の減少は、日本の消費者が「本当に自分が好きなワインを見極め、日常の中で上質な体験価値を求める」段階へと進んだ証だといえます。数字の後退を単なる衰退と捉えるのではなく、質を求めた選択肢の多様化、新たな文化の広がりとして前向きに捉えていく必要があります。

ワインは一過性のブームとして消費するものから、「自分らしい豊かさ」「コミュニケーションツール」として愛される存在へと進化を遂げています。イベントやカフェ、日常的な食卓まで幅広く取り扱われるようになったボージョレと、その周辺に広がるワイン文化は今後も日本人の生活に深く根付いていくことでしょう。

まとめ

  • プロントとEXILE SHOKICHIによる新しいボージョレ体験「ボジョグリア」が開催され、ワインの新しい楽しみ方が注目を浴びている。
  • 髭男爵ひぐち君の「ちゃんと作ったワインは悪酔いしない」実体験談が共感を呼び、芸能界随一のワイン通としてワイン文化普及に貢献している。
  • ボージョレ輸入量減少は、日本のワイン市場が量から質へ成熟してきた証拠。
  • プロントのアプローチや著名人の啓発を背景に、ワインはより多くの人にとって日常の楽しみとなりつつある。

「特別な日」と「普段の日」の境界が曖昧になる中、ワインを通じてささやかな“ハレの日”を生活に取り入れる提案は、これからの時代の新たな豊かさの象徴といえるのではないでしょうか。

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