サンドウィッチマン、初のファンミーティング開催――予想外の一日が明かしたもの

お笑いコンビサンドウィッチマン(伊達みきおさん、富澤たけしさん)が、2025年11月20日、都内で初めてのファンミーティング(通称「ファンミ」)を開催しました。コンビ結成以来の悲願ともいえるこのイベントは、彼らの公式サブスクリプションサービス会員向けに限定して行われ、“サンドウィッチマン倶楽部”の熱心なファンおよそ200人が参加しました。けれど、彼らを待ち受けていたのは、想像もしなかった“まさかの大誤算”でした

初ファンミーティング、その内容と舞台裏

サンドウィッチマンのお二人は普段からテレビやラジオで多忙を極め、ファンとの直接的な交流の場が非常に限られています。だからこそ、初めてのファンミ開催には大きな期待と不安が入り混じっていました。当日、会場ではコアなファンが多いこともあり、これまで日の目を見なかった裏話や、ディープなクイズ大会、そしてトークセッションなど、盛りだくさんの内容で2時間が展開されました。

  • サブスク会員限定の特別イベント
  • サンドウィッチマンの経歴やネタに基づいたマニアックなクイズ
  • 初対面でも親しみやすい雰囲気作りとフリートーク
  • 「サンド流」私物プレゼント――この日一番の“話題”

ファンの反応は「まさか」のひと言――私物プレゼント企画の意外な展開

会の後半で実施された「私物プレゼント」は、主催者はもとよりスタッフ陣にも事前に念入りに準備されたサプライズ企画でした。伊達さんは「僕なんかは、布が縮んじゃったスーツの上下を持ってきたり」と告白。そのほか、靴やTシャツなど、ふたりが普段愛用している“世界で一つのアイテム”が賞品に。MCの呼びかけも熱が入り、「ファンなら絶対に欲しい物だと信じて疑わなかった」そうです

ところが、会場から湧き上がった空気は、ふたりの想像とはまったく異なるものでした。富澤さんは「そんなに欲しくないという空気」と率直にコメント。伊達さんも「リアクションが’あぁ…はい。これ、くれるんですか’くらいで」と振り返ります。ファンたちはプレゼントに喜ぶどころか、戸惑いの表情で受け取る人が大多数。ステージ上の2人とスタッフたちには、それが“ショック”として強く印象づけられました

本人たちの戸惑いと本音――「どうしたらいいの?」

イベント後に2人が語ったのは、率直な疑問と戸惑いでした。富澤さんは「ファンの人が使っていた物って、ものすげえ欲しいんじゃない?」と自問。準備にも手間をかけて、靴も磨きあげ、スーツも特別に持ち寄ったといいます。それだけに「俺らは’4つくらい持ってきてください’とか言うからさ、一生懸命探して持って行ったのに、はぁ…なんて顔されて」と苦笑い。「第1回だったから、これから回を重ねるにつれて、いいファンミーティングにしたい」と前向きに語りつつも、「ショックですよね。あんなに’好き’とかうちわ出してて、私物が来たら…」と本音がこぼれました

ファンと芸人、距離感の“再発見”――なぜ私物は響かなかったのか

今回のファンミの反応から見えてくるのは、ファンと芸人との微妙な距離感です。サンドウィッチマンへの愛情や尊敬は確実に会場を満たしていましたが、それと「私物」という個別アイテムを所有したいという欲求は、まったく別の問題であると改めて浮き彫りになりました。ファンからすれば、憧れの存在の持ち物は身近すぎて扱いに困るものなのかもしれません。

  • ファンは“ネタ”や“人柄”に共感していても、「芸能人の私物=万能プレミアム」ではない
  • サンドウィッチマンの「生活感」を感じる私物は、逆に距離を縮めすぎる結果になることも
  • 一方で、こうしたギャップがイベントをより“人間味”のあるエピソードに変えた

ステージと客席、スクリーン越しと現場――。ファンの“好き”の形は千差万別です。現場で直接触れ合うことで生じる微妙なギャップや、新鮮な驚きも、初回ならではの“味”だったと言えるでしょう。

“失敗”から得たもの――サンドウィッチマンの今後への意欲

ふたりとも初めてのファンミーティング開催を「手探りだった2時間」と率直に総括しています。スタッフも含め「何をしたらいいのか分からないまま始まったイベントだった」ものの、全員で探り探り進めた経験は何ものにも代えがたいものになったといいます。

富澤さんは「今回の反省を活かして、今後はもっとファンが純粋に喜べる企画を考えたい」と語り、伊達さんも「これからも回を重ねて、さらに良いファンミーティングにしていきたい」と前向きな思いを語りました。リスナーやファンの声も直接聞けたことで、サンドウィッチマンらしい“温かさ”と“人間らしさ”があふれたイベントとなり、ファンにとっても忘れられない一日となったことでしょう

ファンとの新しい関係づくりに向けて

初のファンミで経験した“まさかの大誤算”は、これからのサンドウィッチマンにとって、大きな財産になりました。現場でしか感じ取れない空気感、新たな企画のヒント、そして「ファンが本当に求めているものは何か」――。芸人でありながら、常に等身大の存在であり続けたいという2人の姿勢は、多くのファンにとって共感の種であり続けるでしょう。

第2回、第3回と、今後はどんなファンイベントに進化していくのか。今後のサンドウィッチマンの“挑戦と成長”に、ぜひ期待したいところです。

まとめ:サンドウィッチマンとファンミーティングの持つ新しい意味

  • 初のファンミーティングでは、期待と現実のギャップに悩む場面が多く見られた
  • 私物プレゼントは必ずしもファンの“喜び”には直結しなかったが、芸人とファンの“新しい関係”や“距離感”を考えるきっかけとなった
  • “失敗”も前向きに受け止め、次回開催への意欲と教訓を得たサンドウィッチマン

笑いと温かさ、“等身大”の魅力でこれからもファンを楽しませてくれるであろうサンドウィッチマン。その次なる一手に、注目が集まっています。

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