「なんて神秘的」―宇宙飛行士・油井亀美也さんが宇宙から捉えた“オーロラの中から昇るお月様”と、宇宙から見た地球のリアル

はじめに

2025年11月23日、日本人宇宙飛行士・油井亀美也さんが国際宇宙ステーション(ISS)から撮影した「オーロラの中から昇るお月様」の映像が大きな話題となっています。油井飛行士が実際に宇宙から見た地球の姿やその感動、そして私たちに届けてくれた最新の宇宙体験について、やさしい言葉で丁寧に解説します。

宇宙から見た“オーロラの中から昇るお月様”の神秘

油井飛行士は、2025年8月に打ち上げられたクルードラゴン宇宙船でISSへ到着し、そこから世界中の人々に向けて宇宙の様子を発信しています。今回、彼が紹介した映像は、ISSからオーロラの煌めきの中に浮かび上がる満月をとらえたもので、多くのSNSやウェブニュースで「なんて神秘的」「えっ、なんか凄い…」など反響が絶えません。

オーロラは地球の大気圏上層に発生する光のカーテンのような現象で、私たちは通常、地上から空に広がる様子を見ることができます。しかし、宇宙飛行士は地球を外から見下ろす位置にいるため、「オーロラの横顔」や「上から地球を照らす月」の光景など、私たちが想像できないような劇的な眺めを体験できるのです。この映像では、その幻想的な色彩の中を、丸く輝く月が少しずつ昇っていき、地球が宇宙に浮かぶ「奇跡の星」であることをあらためて感じさせてくれました。

  • オーロラ――地球の大気と宇宙線が織りなす自然の芸術
  • 満月――宇宙からは、地球を照らす神秘的な光球
  • 国際宇宙ステーション(ISS)――高度約400kmを飛行する、人類の宇宙拠点

宇宙で活動する油井亀美也さんとは

油井亀美也さんは、2025年に2度目の宇宙飛行を果たしたJAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士です。彼は日々の訓練と努力の末、8月にクルードラゴン宇宙船で再び宇宙へ旅立ち、ISSでの長期滞在ミッションを開始しました。過去2015年のミッション以降、さまざまな経験を積み、今また地球を遠く離れた宇宙で重要な任務を担っています。

現在のミッションでは、人類の将来に向けた科学技術の実証や、新しい自動化・自律化装置の開発、安全な宇宙暮らしに必要な技術検証など、さまざまな国際宇宙プロジェクトに参加しています。さらに、地球の美しさや宇宙の不思議を写真や映像・コメントを通して私たちに伝え続けてくれています。

「宇宙から国境は見える?」―地球のリアル

よく話題になる「宇宙からは国境が見えませんか?」という疑問について、油井飛行士は実際の経験から「宇宙から国境は見える」とも答えています。厳密には、地表の地形や川・道路・建造物の違いなど、国同士を分ける境界線が景色の違いとして浮かび上がる場面があるのだそうです。

ただし、色で分かれているような線がはっきり見えるわけではなく、国境付近の土地利用や開発状況、自然環境の差が地表の模様として見えるという形です。それは平和について考えるきっかけにもなるそうで、宇宙飛行士たちが「地球は本来一つ、人類はみんなつながっている」と感じる瞬間でもあります。

  • 山や川、都市などの地形はくっきりと見える
  • はっきりした線としての「国境」は肉眼では認識されにくい
  • 国による土地利用や環境の違いが模様として現れる

このエピソードからも、宇宙飛行士たちが地球の美しさと脆さ、そして人類の絆についてどれほど深く感じているかが伝わります。

ISSでの日常と、宇宙飛行士の挑戦

ISSでの生活は、想像以上に過酷で緊張感のあるものです。油井飛行士は朝から晩まで<船外活動訓練>や<科学実験>、<国際共同プロジェクトの遂行>などに取り組みます。強い責任感と仲間との絆が、彼らの活力の源になっているそうです。

今回のミッションでは、有人宇宙滞在に不可欠な二酸化炭素除去技術の実証実験や、自動化・自律化装置の運用など、次世代の宇宙探査に向けた重要な取り組みが行われています。また、同じ日本人宇宙飛行士や他国のクルーたちと協力し、たくさんの困難を乗り越えながら任務に臨んでいます。

明日にでも、もう一度宇宙に行きたい」――10年前の夢を叶え、さらに大きな目標へと挑戦する姿は、世界中の子どもたちや若者への大きな励ましとなっています。

“宇宙体験”から私たちへのメッセージ

宇宙飛行士は、高度400kmから私たちの住む地球を眺めています。油井飛行士はその体験を通じて、「地球は思ったより小さく、そしてかけがえのない存在」であると何度も伝えてきました。

地球が放つ青さ、大気の薄さ、宇宙空間の静寂――これらを目の当たりにすることで、宇宙飛行士たちは「地球環境を守ることがいかに大切か」「人と人とのつながりがどれほど貴重か」を痛感するそうです。そして、その経験や感じたことを映像やSNS、インタビューを通じて私たちにシェアしてくれています。

「初耳学」などメディア連携で広がる宇宙への興味

2025年11月23日には、TBS系列のバラエティー番組「日曜日の初耳学」との中継で、宇宙と地上を結ぶ貴重なやり取りも行われました。宇宙へのあこがれや最新科学のリアルを、実際の宇宙飛行士の言葉で知ることは、多くの人にとってわくわくする体験となっています。

  • 小さな疑問「宇宙から何が見える?」を本人の声で知る
  • メディアと連携して日本全国・世界へ宇宙の魅力を伝達
  • 子どもたちの「宇宙飛行士になりたい!」という夢を後押し

これからも、油井飛行士をはじめとした日本の宇宙飛行士たちは、国際社会と連携しながら最前線で活躍を続けます。

おわりに:宇宙から届く“奇跡の映像”が教えてくれるもの

油井亀美也さんが見せてくれた「オーロラの中から昇るお月様」の映像は、私たちに宇宙の神秘地球のかけがえのなさを強く印象づけました。彼の活動・発信を通じて、今後もより多くの人が宇宙に関心を伸ばし、地球や生命について考えるきっかけになるでしょう。私たち一人ひとりがこの星を大切にし、夢や挑戦の気持ちを持つことの大切さを、こうしたニュースは静かに伝えてくれます。

今後の宇宙開発や油井飛行士の活躍からも、目が離せません。

参考元