那須川天心vs井上拓真、24日の世界王座決定戦へ 両選手が計量をクリア、特製「SAMURAIベルト」に感激

ボクシングの世界的な大舞台が間近に迫っている。WBC世界バンタム級王座決定戦に挑む那須川天心選手(27=帝拳)と井上拓真選手(大橋)は、11月24日(月・祝)の本戦前日に前日計量を行い、両選手ともに計量をクリアした。この一戦は、那須川選手にとってボクシング転向後初となる世界タイトルマッチであり、ボクシング界でも今年最注目の試合の一つとして大きな期待が寄せられている。

試合は日本時間11月24日(月・祝)17時00分からTOYOTA ARENA TOKYO(東京都江東区)で開催される「Prime Video Boxing 14」として実施される。メインイベントとなる那須川天心vs井上拓真の試合開始は、19時から20時前後の予定だが、他試合の進行状況によって前後する可能性がある。配信はAmazonのPrime Videoが独占ライブ配信する形式となっており、見逃し配信も用意されている。

那須川天心、特製「SAMURAIベルト」に感激「僕のためにあるベルトだな」

大会を前に、WBCから勝者に贈られる特製の「SAMURAI(サムライ)ベルト」が披露された。このベルトに対して、那須川選手は「かっこいい。僕のためにあるベルトだな」とコメント。日本の伝統文化を象徴するサムライをモチーフにしたデザインに、世界タイトルへの想いと期待感が高まる様子が伝わってくる。初めての世界王座獲得という大きな目標に向けて、モチベーションがさらに上昇している状況が窺える。

前日計量では、那須川選手と井上拓真選手の間で緊張感のある雰囲気が漂った。計量後、那須川選手は井上拓真選手に対して「しっかり仕上げてきたんで」と声をかけたとのこと。互いに全力を尽くして本戦に臨もうとする姿勢が、このやり取りからも読み取れる。

那須川天心、プロボクシング8戦目で世界タイトルへの挑戦

那須川選手の現在の成績は、ボクシング転向後7戦全勝(2KO)という無敗の戦績を誇っている。格闘技からボクシングへの転向という大きな変化の中で、着実に力を付けてきたことが数字に表れている。今回の井上拓真戦は、ボクシングキャリアの8戦目にあたり、その全てを無敗のまま進んできた「神童」が、ついに世界の舞台へ踏み出す瞬間となる。

那須川選手は試合への心構えについて、「勝つだけ」とシンプルながら強い決意を示している。また別のコメントでは、「負ける覚悟があるからこそ」と前向きなメンタリティを語っており、精神的な準備も万全の状態で本戦を迎えようとしている。

井上拓真、王座奪還への野心「総合力で上回りたい」

一方の井上拓真選手は、現在WBC世界バンタム級の同級2位にランクされている。世界ボクシング評議会(WBC)暫定王者、そしてWBA王者の経歴を持つ井上選手は、2024年10月に堤聖也との同期対決で王座を失った。つまり、今回のWBC世界バンタム級王座決定戦は、井上拓真選手の復帰戦となるのだ。

井上選手の対戦成績は22戦20勝(5KO)2敗。2度の王座獲得経験があり、計6度の世界戦を経験している実績豊富なボクサーである。また、井上選手はWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級統一王者として知られる井上尚弥選手の弟であり、ボクシング一族としての厚みも兼ね備えている。

試合に向けた井上拓真選手のコメントは「総合力で上回りたい」というもの。かつての栄光を取り戻すため、経験と実力をフルに発揮する準備が整っているようだ。王座奪還への執念が、この一言に込められている。

2025年下半期の最注目試合、多くのカードが予定される

「Prime Video Boxing 14」では、那須川天心vs井上拓真のメインイベント以外にも、複数の注目カードが組まれている。セミファイナルとなるWBC世界バンタム級王座決定戦:中野幹士vsライース・アリームも、非常に注目度が高い。中野幹士選手は帝拳所属で、国内ボクシング界での存在感も大きい。

今大会全体の試合数は全4試合が予定されており、17時からの開始となるため、夕方から晩成の長時間の放映となることが予想される。

初の世界タイトル戦、那須川天心の歴史的な挑戦

那須川天心選手がプロボクシングの世界に転向してから、約2年余りの月日が経つ。格闘技時代の栄光を背に、新しいリングでの活躍を求めてボクシングへの転向を決断した。その決断が、この瞬間への道を開いた。

2025年下半期を代表するこの試合は、単なる一つのボクシング試合ではなく、若き才能が世界の頂点へどう立ち向かうのかを見ることができる歴史的な瞬間となるだろう。那須川選手が世界王座を手にするのか、それとも井上拓真選手が王座奪還を成功させるのか。両選手の全力が激突する24日の試合展開から、目が離せない。

Prime Videoでの独占配信により、世界中のボクシングファンが日本の雄たちの激闘を視聴できる環境も整えられている。11月24日、歴史が一ページ刻まれる日がやってくるのだ。

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