ゆず、アジアツアー全公演中止を発表――ファンと音楽業界に広がる衝撃と心情
日本を代表するフォークデュオ・ゆずが、2025年12月に予定していたアジアツアー「YUZU ASIA TOUR 2025 GET BACK」の全公演を中止すると、11月22日に公式ホームページで発表しました。このツアーは、香港・上海・台北の3都市で公演が計画されており、多くのファンが心待ちにしていました。しかし、「やむを得ない諸事情」による苦渋の決断となり、音楽ファンや関係者の間に大きな波紋が広がっています。
中止の発表と対象公演
- 2025年12月3日：香港・AXA Dreamland
- 2025年12月6日：上海・Shanghai Music Park
- 2025年12月8日：台北・Zepp New Taipei
公式発表では、「やむを得ない諸事情により、全公演を中止させていただくこととなりました」との説明のみで、具体的な中止理由には言及されませんでした。しかし、近年の国際情勢、それに伴う各国の規制や環境変化が少なからず影響したことは、多くの報道からも読み取れる状況です。
ファンに向けた公式メッセージの内容
公式ホームページには、ゆずからファンへの温かいメッセージと謝罪が掲載されました。
- 「本公演を楽しみにしていただいていたファンの皆さまにおかれましては、このようなご案内となりましたことを心よりお詫び申し上げます。」
- 「何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。」
チケットの払い戻し方法・期間については、現在調整中であり、詳細が決まり次第公式サイトと各チケット販売ページで案内されます。チケットはそれまで大切に保管するよう呼びかけられています。
アジア諸国で広がるイベント中止の波
ゆずのアジアツアー中止は決して単独の現象ではありません。同時期、中国や台湾などで予定されていた日本のアーティストのイベントが次々と中止される事態が続発しています。背景には、国際情勢の緊張や、政治家の発言をきっかけとした文化交流事業の見直しや厳格化が影響していると考えられています。
- 女性アイドルグループ「iLiFE！」も上海でのイベントが中止に。
- ジャズドラマー本田珠也さんが中国・北京での公演の中止を発表。
- 吉本興業主催「上海コメディフェスティバル」も4公演が中止。
- 男性グループ「JO1」も中国ファンイベント中止を表明。
報道によれば、日中関係や台湾有事発言など、外交的な摩擦がエンターテインメントの現場にも波及している状況です。特に中国では日本関連イベントの中止が相次いでおり、アーティストや運営側も「やむを得ず」中止を余儀なくされています。
ファン・業界関係者の反応
ゆずのアジアツアー中止の知らせは、SNSやファンコミュニティで瞬く間に拡散されました。「やっと会えると思って準備していたのに残念」「また必ず来てほしい」「安全第一なので理解しています」など、多くの声があがっています。また、運営スタッフや現地関係者にとっても大きな打撃であり、「このご時世に海外ツアーを実現する難しさ」を改めて感じさせる出来事となりました。
「やむを得ない諸事情」とは？
公式には理由が明かされていませんが、＜やむを得ない諸事情＞という表現の背景には、安全管理や開催地自治体の要請、国際的な政治情勢の変化など、複数の要素が複雑に絡み合っているとみられます。
特に2025年秋以降、複数の日本人アーティスト公演や文化イベントが中国、台湾で相次いで中止となっており、外交的な緊張や安全確保上の難しさが現場に影響を与えています。
ツアーを楽しみにしていたファンの思い
ゆずはデビュー以来、数々の名曲と心温まるライブパフォーマンスで日本国内外に多くのファンを持つ存在です。今回のアジアツアーも、新たな楽曲披露や現地のファンとの再会を期待されていました。ファンは「また再びアジアでライブを開催してほしい」「これからもずっと応援しています」と、前向きなエールや励ましの声を寄せています。
今後の予定やチケット払い戻しについて
ツアーの再開催や振替公演については、現時点で具体的な発表はないものの、ゆず及び関係各所は、できるだけ早く詳細を告知できるよう準備を進めています。チケットの返金・払い戻し方法や手続き期間などは、公式サイトで今後随時発表される予定です。該当チケットは「ご案内まで大切に保管」しておくよう、公式HPで繰り返し注意喚起されています。
音楽・文化イベントの国際展開とその難しさ
今回のゆずのアジアツアー中止は、音楽や文化イベントの国際展開が、「平時だけでなく、さまざまな要素によって左右される」という現実を改めて浮き彫りにしました。新型コロナウイルス感染症の流行以降、多くのアーティストが活動の場をインターネット上にも広げるなか、生のライブや対面での交流の場は特別な意味を持ち続けています。ゆず自身も、できる限りファンの元へ「音楽と言葉」を届けたいという思いを持っていることでしょう。
“つながる思い”は途切れない
ゆずは、これまでにもさまざまな困難や時代の変化に柔軟に対応し、楽曲やライブ活動を続けてきました。今回の中止は残念ですが、「きっとまた会える日が来る」と信じて、多くのファンがゆずの音楽に勇気や癒しを求め続けています。「やむを得ない事情」のもとで下された決断を真正面から受け止め、未来の再会と活躍に思いを馳せている人は少なくありません。
まとめ
- ゆずのアジアツアー3公演（香港・上海・台北）が、「やむを得ない諸事情」により中止となった。
- チケット払い戻しの詳細は後日公式サイトで案内される。
- イベント中止の背景には、国際情勢や安全面などさまざまな要因が推測される。
- ファンや音楽業界関係者は、今後の活動や再会を願っている。
ゆずの「音楽」と「想い」は、会場を超えてこれからも多くの人々へ届き続けます。再会の日まで、ファン同士、そしてゆず自身も“つながる思い”で力強く歩み続けていくことでしょう。
