駿河屋が約15.8万円のゲーミングPC「SURUGA 5000CX」を新発売
老舗ゲーム・ホビー販売企業の駿河屋が、2025年11月20日に新しいゲーミングPC「SURUGA 5000CX」を発表しました。このモデルは16GB版GeForce RTX 5060 Ti搭載で、価格は約15.8万円という手頃な価格帯に設定されています。
SURUGA 5000CXの特徴
今回発表された「SURUGA 5000CX」は、駿河屋が展開する自社ブランドのゲーミングPC「SURUGA」シリーズの最新モデルです。このPC最大の特徴は、16GB版GeForce RTX 5060 Tiを搭載している点です。RTX 5060 Tiは、NVIDIAの最新世代グラフィックスカードシリーズの中でも比較的コンパクトで消費電力が少ないモデルとして知られており、ミドルレンジのゲーミングに最適な性能を提供します。
約15.8万円という価格は、同等のスペックを備えたゲーミングPCの市場相場と比較しても非常にリーズナブルです。駿河屋は自社ブランドPCの開発・販売により、余計な中間マージンを排除し、消費者へ直接的に価格メリットを提供する戦略を取っています。
ゲーミングPC市場における駿河屋の動き
駿河屋はここ数年、オリジナルのゲーミングPC「SURUGA」シリーズの展開を積極的に進めています。このシリーズは、ゲーマーや配信者など、高い性能を求めるユーザーをターゲットとしながらも、可能な限り手頃な価格を実現することに注力しています。
2025年7月には、「SURAGAボーナスセール」を開催し、複数のゲーミングPCモデルを特別価格で販売するキャンペーンを実施していました。このようなセール活動と新製品の投入を組み合わせることで、駿河屋はゲーミングPC市場でのプレゼンスを着実に強化しているようです。
RTX 5060 Tiの性能と活用シーン
SURUGA 5000CXに搭載されるRTX 5060 Tiは、フルHD(1920×1080)から2K(2560×1440)の解像度でのゲームプレイに適しているとされています。最新のゲームタイトルでも、設定を適切に調整することで、安定した60fps以上のフレームレートを実現できるレベルの性能を備えています。
また、16GBのVRAM(ビデオメモリ)というスペックは、単純なゲーミングだけでなく、動画編集やCG制作、AI画像生成などのクリエイティブ作業にも対応できる点が注目です。趣味の範囲でクリエイティブなコンテンツ制作に携わるユーザーにとって、このスペックは非常に魅力的といえるでしょう。
購入を検討するユーザーへ
SURUGA 5000CXは、これからゲーミングPCの購入を考えている方や、現在使用しているPCからのアップグレードを検討している方に適した選択肢となります。約15.8万円という価格帯であれば、多くのゲーマーにとって手が届きやすいでしょう。
特に、スマートフォンやタブレットではプレイできない本格的なPCゲームをプレイしたい方、あるいは動画配信やコンテンツ制作に興味がある方にとって、このPCは検討の価値があります。駿河屋は実店舗とオンラインストアの両方で販売を展開しているため、購入前に実際の製品を確認することも可能です。
駿河屋の店舗変化について
一方で、駿河屋の全体的な事業展開では変化も生じています。江東区のSUNAMO内に出店していた「LIBRO/LIBRO Supported by 駿河屋」という書籍と趣味雑貨を扱う店舗が閉店することが明らかになりました。
この店舗は、本や漫画、アニメグッズなどの趣味関連商品を幅広く取り扱い、駿河屋の実店舗ビジネスの一角を担っていました。閉店の理由については、現在のところ明確な発表はなされていませんが、小売業界全体のデジタル化やオンライン販売への移行という大きな流れの中での経営判断であると考えられます。
デジタル化と実店舗の二層戦略
駿河屋のようなエンタテインメント小売企業にとって、オンライン販売の強化と実店舗の選別は、現代の経営課題となっています。SURUGA 5000CXなどのゲーミングPC販売は、オンラインとオフラインの両チャネルで展開される可能性が高いです。
今後、駿河屋がどのような店舗戦略を展開していくのか、そしてゲーミングPC市場でのシェア拡大にどの程度注力していくのかは、業界関係者や消費者から注目を集めています。本格的なゲーミングPCをお手頃価格で提供する取り組みは、ゲーム愛好家にとっても朗報といえるでしょう。
まとめ
駿河屋の新型ゲーミングPC「SURUGA 5000CX」の登場は、ゲーミングPC市場における価格競争の活性化を示す重要なニュースです。16GB版RTX 5060 Tiを搭載しながら約15.8万円という価格は、多くのユーザーにとって検討の価値がある選択肢になるでしょう。一方で、一部店舗の閉店という変化も、小売業界全体の構造的な転換を反映しています。駿河屋の今後の動向に注視する必要があります。




