大学受験2026:河合塾が最新入試難易予想ランキングを発表、共通テスト志願者増加で受験環境も変化

2025年11月、大学受験を控える高校生たちの関心が高まる中、河合塾が「入試難易予想ランキング11月版」を発表しました。このランキングは、国公立・私立大学の学部学科ごとの入試難易度を偏差値で示したもので、受験生や保護者にとって今後の志望校選定や学習計画の参考になる重要な情報です。今回は、最新のランキング内容や大学入試環境の変化、そして難関国立大学の受験動向について詳しくご紹介します。

河合塾「入試難易予想ランキング11月版」のポイント

河合塾が公表した「入試難易予想ランキング11月版」では、学部系統別・大学所在地区別に分類された各大学のボーダー偏差値が一覧で紹介されています。特に注目されているのは、医・歯・薬・保健学系の難易度です。この系統では、東京大学理科三類と慶應義塾大学医学部医学科がともに偏差値72.5と、最難関の位置を占めています。

  • 文・人文学系:東京大学文科三類、京都大学文学部人文科学科が偏差値67.5
  • 社会・国際学系:一橋大学社会学部社会学科が偏差値67.5
  • 法・政治学系:東京大学文科一類、京都大学法学部が偏差値67.5
  • 経済・経営・商学系:東京大学文科二類、一橋大学経済学部経済学科、京都大学経済学部経済経営学科が偏差値67.5
  • 理学系・工学系・農学系:東京大学理科一類・理科二類が偏差値70.0
  • 医・歯・薬・保健学系:東京大学理科三類、慶應義塾大学医学部医学科が偏差値72.5
  • 生活科学系:お茶の水女子大学生活科学部食物栄養学科が偏差値62.5
  • 芸術・スポーツ科学系:東京芸術大学美術学部芸術学科が偏差値62.5
  • 総合・環境・情報・人間学系:一橋大学ソーシャル・データサイエンス学科が偏差値70.0

私立大学でも、早稲田大学や慶應義塾大学の各学部が高偏差値を記録しています。たとえば、早稲田大学の文・人文学系や社会・国際学系、法・政治学系は偏差値67.5、経済・経営・商学系は偏差値70.0です。理学系や工学系では慶應義塾大学理工学部学門Cや早稲田大学基幹理工学部学系3・学系4、先進理工学部生命医科学科が偏差値67.5となっています。

大学入試環境の変化と最新動向

近年、大学入試環境は大きく変化しています。特に注目されているのは、私立大学の共通テスト利用入試(共テ志願)の志願者が増加していることです。共通テストの導入により、受験生が複数の大学を志願しやすくなり、志願先の選択肢が広がっています。この傾向は、受験生にとって有利な面もありますが、志願者が増えることで競争率が上がる可能性もあるため、注意が必要です。

また、河合塾のKei-Netでは、最新の入試難易予想ランキングや志願動向、模試の結果などを随時更新しています。受験生は、これらの情報を活用して、自分の学力や志望校の難易度を把握し、効果的な学習計画を立てることが大切です。

難関国立大学の受験動向

東京大学、東京科学大学、一橋大学など、いわゆる「難関国立」大学の受験動向も注目されています。過去44年間の偏差値推移をみると、難関・準難関国公立大学の偏差値は、出願直前にやや「弱気」になる傾向があります。これは、受験生が自分の学力や志願動向を慎重に見極め、最終的に志願先を変更するケースが多いことを示しています。

たとえば、東京大学理科三類や一橋大学社会学部社会学科など、偏差値が高めの学部では、出願直前に志願者がやや減少する傾向があります。一方、偏差値がやや低めの学部では、志願者が増加する傾向があります。これは、受験生が自分の学力や志望動向を慎重に見極め、最終的に志願先を変更するケースが多いことを示しています。

受験生へのアドバイス

大学入試は、受験生にとって人生の大きな転換点です。最新の入試難易予想ランキングや志願動向を参考にしながら、自分の学力や志望校の難易度を把握し、効果的な学習計画を立てることが大切です。また、共通テスト利用入試の志願者が増加していることを踏まえ、志願先の選択肢を広げつつ、競争率の高さにも注意しましょう。

河合塾のKei-Netや東進の大学入試偏差値一覧など、信頼できる情報源を活用して、自分の志望校や学力に合った学習計画を立ててください。受験生の皆さんが、自分の夢や目標に向かって頑張れるよう、応援しています。

参考元