なでしこジャパン、年内最終決戦へ!中嶋淑乃選手を含む26名がカナダ戦代表メンバーに選出
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)が、2025年11月29日と12月2日に行われるカナダ女子代表との国際試合「MS&ADカップ2025」に挑む26名の代表メンバーを発表しました。この発表の中で注目されたのは、サンフレッチェ広島レジーナ所属の中嶋淑乃選手の選出です。年内最後の国際舞台に臨む彼女たちの意気込みや、代表入りの背景、そして国内外で躍動する選手たちの挑戦に迫ります。
MS&ADカップ2025 カナダ戦とは?
なでしこジャパンが挑むMS&ADカップ2025は、女子サッカー界の強豪・カナダ代表とかつてない緊張感と期待感が高まる一戦です。
試合日時・会場:
- 11月29日(土)15:30キックオフ 長崎スタジアムシティ
- 12月2日(火)14:00キックオフ トランスコスモスタジアム長崎
2025年を締めくくるこの2連戦は、パリ五輪をはじめとする今後の大舞台に向けてチームの完成度を問う重要な試合でもあります。
26名の代表メンバー発表!研ぎ澄まされた顔ぶれ
日本サッカー協会の発表によると、今回の代表メンバーは次の通りです(一部抜粋):
監督: ニルス・ニールセン
- GK:山下杏也加(マンチェスター・シティ)
- DF:熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)、高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)、北川ひかる(エヴァートン)、石川璃音(エヴァートン)ほか
- MF:長谷川唯(マンチェスター・シティ)、成宮唯(INAC神戸レオネッサ)、長野風花(リヴァプール)、
中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)
ほか - FW:田中美南(ユタ・ロイヤルズ)、植木理子(ウェストハム)、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)ほか
この26名の構成には、国内「WEリーグ」で活躍する選手と、欧州の主要クラブで戦う選手がバランスよく選ばれており、
競争と融合によりなでしこらしい多様性と新鮮なチームワークが期待されています。
中嶋淑乃選手、代表入りの意義とコメント
今回初めて、または久々に選ばれたメンバーの中で、特に話題を集めているのが中嶋淑乃選手です。
- 生年月日:1999年7月27日
- 出身:広島県
- 身長/体重:161cm/48kg
- ポジション:ミッドフィルダー
- 所属クラブ:サンフレッチェ広島レジーナ
中嶋選手自身も「MS&ADカップのメンバーに選出していただき、嬉しく思います。代表でも自分らしいプレーをしっかり出せるように頑張ります。応援よろしくお願いします。」と素直な喜びと決意をコメントしています。
国内外で躍動する選手、それぞれの活躍
なでしこジャパンの選手たちは、イングランド、スペイン、ドイツ、アメリカなど世界トップレベルのサッカー環境で腕を磨いています。
一方、WEリーグからも、今シーズン好調な吉田莉胡、高橋はな、大熊茜、白垣うの、成宮唯、そして中嶋淑乃らがしっかり代表入りしており、国内女子サッカーの底力と将来性を証明しています。
代表メンバーには怪我やコンディションの関係で、前節までの主力選手の入れ替わりも目立ちます。代表に復帰した選手もいれば、今回選外となった選手もおり、「その時その時で最もコンディションの良い選手が選ばれる」という代表ならではの厳しさと期待感も表れています。
ニールセン監督が求める「エリア内のタフさ」とは?
注目点のひとつは、ニールセン監督がメンバー発表時に口にした「ペナルティエリア内でのタフさ」。
ニールセン監督は、攻撃時・守備時ともにゴール前で“当たり負けしない強さ”と“冷静な判断力”を求めており、ミリ単位のプレッシャーがかかる場面での落ち着きや、球際の強さが成否を分けることを強調しています。
これは、世界の女子サッカーが年々フィジカル面やスピードでレベルアップし、ゴール前の攻防がより激しくなっているトレンドに呼応した施策といえます。なでしこジャパンは独自のテクニックや連携に加え、今後はこの「タフさ」、「勝ち切る強さ」を身につけることが最重要課題とされています。
カナダ女子代表との対戦、その意味
カナダ女子代表はFIFAランキング9位(日本は8位)と、実績・現在の勢いともに世界のトップクラスです。世界中の笑顔を集めた2012年ロンドン五輪の金メダルや、近年の国際大会での躍進は多くのサッカーファンの記憶に新しいでしょう。
なでしこジャパンにとって、この強豪カナダはパリ五輪や次のFIFA女子ワールドカップを見据えた重要な“試金石”です。特に、守備やフィジカルに優れるカナダ代表との対戦で日本がどのように主導権を握るか、多くの注目が集まっています。
未来を担う若手とベテランの融合
今回発表された代表メンバーは20代前半の若手から、海外クラブで実績を積む経験豊かなベテランまで、多様な顔ぶれです。
- 熊谷紗希、長谷川唯など海外トップリーグで主将や中心選手として活躍するベテラン
- 成宮唯や吉田莉胡といったWEリーグの新鋭
- 中嶋淑乃のように、国内で着実にキャリアを積み上げてきた活躍中の選手
チームの平均年齢が下がり始めていること、また、選手たちが「世界基準」を肌で感じながら日々練磨していることも、今後の日本サッカー界が国際レベルで戦い続けるための大きな財産です。
代表戦への期待とサポーターの声
長崎での試合開催は地域社会にも希望と活力を与えるイベントです。地元の人々が世界レベルの試合を生観戦できる貴重な機会として、チケットは発売開始から好調な売れ行きを見せています。
各選手たちはSNSやイベントなどを通じて「現地での声援が何よりの力になる」と言葉を寄せており、今大会へも“なでしこファミリー”の一体感が強まっています。
これからのなでしこジャパンに注目!
今回のMS&ADカップ2025を経て、なでしこジャパンの強化プロジェクトは次世代へ続いていきます。
「世界一」の夢に向かい、選手・スタッフ・ファンがひとつとなって歩み続けるその姿勢こそ、私たちに希望を与えてくれるものでしょう。
年内最後の代表決戦、その舞台で新しい“なでしこ伝説”が生まれる瞬間を、ぜひ温かく見守ってください。


