青山学院大学が史上6校目の連覇達成!明治神宮大会決勝で圧巻の戦い【第56回明治神宮野球大会】

2025年11月19日、東京・明治神宮野球場で行われた第56回明治神宮野球大会大学の部決勝戦において、青山学院大学立命館大学を下し、優勝。これで青山学院大学は前年度に続き連覇を果たし、史上6校目の明治神宮大会連覇という快挙を達成しました。

名実ともに大学野球界のトップへ

  • 青山学院大学は、東都大学野球連盟の優勝校として今大会に挑み、準決勝で八戸学院大学に快勝し、その勢いのまま決勝でも強敵・立命館大学を攻略しました。
  • 連覇はこれまで明治大学、早稲田大学、法政大学、駒澤大学、亜細亜大学によってしか成し遂げられておらず、青学大は名門の仲間入りとなります。

決勝での激闘――エースと主砲が躍動

決勝戦で注目を集めたのは、青山学院大学のエース・中西聖輝投手の投球でした。中西投手は、プロ野球・中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受けた期待の右腕。本大会でも安定感のあるピッチングを見せ、特に決勝では粘り強く立命館大打線を抑えました。

今大会、青学大の強さの象徴となったのが「投打のかみ合い」。準決勝では八戸学院大学を相手に、6番の初谷健心選手や4番の渡部海選手など主力打者が躍動。序盤から流れを引き寄せ、二度のビハインドを跳ね返す攻撃力で逆転勝ちを収めています。特筆すべきは、準決勝で3年生キャッチャーが放った「先制3ランホームラン」。彼は既に大学野球で3度の全国優勝経験を持つ“大学生No.1捕手”として知られており、決勝でも重要な場面で存在感を発揮しました。

打線爆発!明治神宮大会での青学大の戦い

青山学院大学は序盤から打線が好調。準決勝の八戸学院大学戦では、

  • 6番・初谷健心選手がライト線への二塁打で出塁、バントと適時打で1点を返す
  • 8番・谷口勇人選手が適時打で同点に持ち込み、その後も走者一掃の活躍
  • 9番・鈴木選手もバスターを決めて同点チャンスを作る
  • 2番・大神浩郎選手が逆転打で一気に試合をひっくり返す
  • 4回には初谷選手がライトスタンドへ2点本塁打を放つ

結果的に4回終了時点で10安打8得点と、相手投手を圧倒する粘り強い攻撃を見せました。

新人・若手の台頭とベテランの活躍

青山学院大学の特徴は、4年生だけでなく1年生や3年生にも即戦力の選手がいることです。今大会は新戦力・大神選手(1年)の活躍や準決勝での谷口選手、鈴木選手(ともに3年)の躍動が目立ちました。多様な学年構成がチームの底力を支えています。

明治神宮大会で得た青学大の強み

  • 投手力と守備力…エース中西投手は強打の相手にも動じない制球力。野手陣もビッグイニングを生まない堅守で流れを渡しません。
  • 一発のある打線…主砲・渡部選手のホームラン、キャッチャーによる長打、巧打者が揃った厚い打線でチャンス拡大。
  • 機動力…犠打や進塁打、失策を逃さない走塁は試合の主導権を握るポイントに。

連覇の偉業と未来への期待

今大会の連覇によって青山学院大学は大学野球界での地位をさらに高めました。プロ注目の選手たちも在籍しており、今後のチーム強化と後輩への継承が注目されています。主力メンバーは既にプロでの活躍を期待されており、高校・大学野球界にも大きな刺激をもたらしています。

また、全国3回優勝した経験を持つキャッチャーが見せた“先制3ラン”のように、全国レベルの勝負強さを持つ選手が揃い、チーム全体の粘りと結束が優勝の鍵となりました。“NO.1捕手”との評価に違わぬ、見事なリードと勝負強さは球界でも高く評価されています。

明治神宮大会2025年の速報・結果まとめ

  • 日程:2025年11月14日~19日
  • 決勝:青山学院大学○-●立命館大学
  • 準決勝:青山学院大学8-2八戸学院大学
  • 青学大の優勝は2年連続。大会史上6校目の連覇
  • エース・中西投手が16奪三振でドラフト1位の力を見せ、野手陣も大量得点

青山学院大学野球部の今後

明治神宮大会での成果を踏まえ、青学大野球部は来季のリーグ戦や全国大会でも目標は「三連覇」や「大学日本一」。プロ入り選手の抜けた穴を若手がどう埋めていくか、新たな新星の登場にも注目が集まります。

学生野球の枠を越えて、将来プロとして日本球界をけん引するリーダーも多く輩出しており、今後も大学野球界の中心的存在であり続けることは間違いありません。

青学大野球部の“人間力”と“勝負強さ”

青山学院大学は野球の技術だけではなく、礼儀や規律、チームワークといった「人間力育成」にも重点を置いています。今回の連覇によって、野球部員一人ひとりの成長と、チーム全体のまとまりの高さが証明されました。選手たちの堂々としたプレーと、ひたむきさ、最後まで諦めず闘い抜く姿は、多くのファンに勇気と感動を与えました。

今大会を制した青学大の戦いは、これから大学野球や高校野球を目指す若き世代にとって、ひとつのロールモデルとなることでしょう。

第56回明治神宮野球大会総括と青学大の実力

  • 東都大学野球を制した青学大が、全国の舞台でも圧倒的な力を見せた2025年大会
  • 投打のバランス・層の厚さ・試合を通じた粘り強さが特徴
  • ドラフト1位指名選手を筆頭にプロ志望選手も在籍し、大学野球界の“頂点”へ

日本の学生野球を牽引する青山学院大学は、今後も注目が集まること間違いありません。今大会の記録と記憶は、野球ファンの間で語り継がれていくことでしょう。

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