ジョン・シナ、MSGで迎えた最後のRAW――23年の歴史とファンへの感謝の夜
伝説の最後のRAW、マディソン・スクエア・ガーデンで開催
2025年11月17日、WWEの顔であり、プロレス界に多大な影響を与えてきたジョン・シナが、ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で最後のMonday Night Rawに登場し、華やかなキャリアの重要な節目を迎えました。23年以上にわたりZIPなRAWの象徴としてリングに立ち続けた彼は、この日をもって「生放送RAW」の舞台に別れを告げることとなったのです。
23年544試合、史上最多の実績
ジョン・シナは自身のX(旧Twitter)で「皆さんがRAWで544試合を行うことを可能にしてくれた。WWE史上最多だ」とファンへの感謝を語り、今回のMSG大会が「最後のRAW」となることを力強く宣言しました。「やり残したことはない。これが人生で一番好きな試合になるだろう」と、最後のRAW出演への想いも綴りました。
壮大なファンのチャントと感動の別れ
会場となった伝説的なMSGでは、「Let’s Go Cena!」「Cena Sucks!」のコールが大音量で響き渡りました。シナは過去幾度も賛否両論の声を浴びてきましたが、この日はWWEユニバースのすべての感情を全身で受け止めるようにリングに立ちました。「これが最後なら、どちらのチャントでも構わない」とファンを包み込むようなメッセージで会場を沸かせました。
IC王座戴冠とグランドスラム達成
ジョン・シナは前週のボストン大会でダーティ・ドム(ドミニク・ミステリオ)からインターコンチネンタル王座を奪取。グランドスラムチャンピオン(主要4タイトル全制覇)を悲願達成し、その勢いのままMSGでの「最後のRAW」を迎えました。この戴冠劇はキャリア終盤における最大のハイライトの一つでしょう。
最後のRAWでの勝利、そして涙の感謝スピーチ
MSGでシナは堂々たる試合を披露し、RAWでのラストバウトを見事勝利で飾りました。WWE公式放送では「Vintage Cena」そのままのパフォーマンスが全開。試合後は感極まりつつも、「この23年間でレスラーとしても人間としても成長できた。自分を支えてくれたすべての人に感謝します」と語り、特にWWEユニバースへの強いリスペクトを示しました。
レスリング界とWWEに遺したもの
- ジョン・シナは常に観客との一体感を重視し、どんな反応も真正面から受け止め続けました。
- 膨大なチャリティ活動やMake-A-Wish財団の支援など、社会貢献でも話題になった「スーパースター」でした。
- 21世紀のWWEを代表するカリスマであり、ギミックやキャッチフレーズ、融合する力強さで新旧世代レスラーの架け橋となりました。
- 今回の引退ロード中も、若手選手に主役の座を譲り、将来のスターの育成にも力を注いできました。
新時代の訪れ――ブロック・レスナー、ローマン・レインズの帰還
この歴史的な夜はシナだけで終わらず、会場にはブロック・レスナー、ローマン・レインズといった現代WWEの重鎮も久々に登場。次代の主役たちの存在を印象づけ、新章への切り替えを強烈にアピールしました。
ファンの反応とプロレス界全体の空気
- MSGの観客はシナへの惜別とリスペクトを全身で表現。「You Can’t See Me」の大合唱、涙を流すファンの姿も目立ちました。
- WWE公式放送やSNSでは世界中から「Thank You Cena!」のメッセージがあふれ、レスリング界の歴史的イベントとして位置付けられました。
- ネット上では「RAW史の一時代が本当の意味で終わった」という声や「新世代への橋渡し役を完璧に果たした」と絶賛が広がっています
ジョン・シナのこれから――未来へのエール
現役ラストの12月13日興行を前に、RAW史上最多出場レスラーとして有終の美を飾ったシナ。今後は今まで以上に若手・次世代への支援や、社会活動へも注力することが予想されており、その生き様が多くの人に影響を与え続けることでしょう。
ジョン・シナがWWEに与えたもの――キャリアの意義をもう一度
- ファンと共に生きるプロレスの精神の体現者
- 数字だけでない“心に残る”記憶の創出者
- 後輩たちの可能性を信じる“業界の架け橋”
全盛期の華やかさだけではなく、キャリア終盤の「終わり方」においても、シナは世界中のファン、レスラーたちへ重要なメッセージを残しました。
まとめ:「最後」と「始まり」――WWEとジョン・シナの未来
2025年11月17日、ジョン・シナはマディソン・スクエア・ガーデンで最後のRAWを熱く、そして優しく締めくくりました。「これが最後」と言い切る潔さ、観客・後輩・プロレスそのものの未来に対する優しさ。本当に大きな拍手が送られた夜でした。
今後もジョン・シナの魂とWWEの闘いは、数えきれないファンの心の中で続いていくことでしょう。



