みずほフィナンシャルグループ株価高騰の背景と今後への期待 ~2025年11月注目ニュースまとめ~

みずほフィナンシャルグループ株価、2025年11月の動向

みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)の株価は、2025年11月中旬にかけて大きな注目を集めています。11月14日には年初来高値5,345円を記録し、その後も高値圏を維持しています。直近11月17日の終値は5,286円で、ここ数日間の取引量も1,000万株を超す日が相次ぐなど、投資家からの関心の高さがうかがえます。

話題の理由1:強気のアナリスト評価と目標株価引き上げ

みずほFGの株価が堅調な理由のひとつに、米系大手証券会社による強気のレーティング継続目標株価の引き上げがあります。目標株価はこれまでより高い5,940円に設定され、みずほFGの将来的な成長力を高く評価する内容となっています。
このレーティング継続と目標値の引き上げは、多くの機関投資家や個人投資家にとって安心材料となり、株価の上昇をサポートしています。

  • アナリストによる強気評価が続いている
  • 目標株価は5,940円と現在値を大きく上回る水準
  • 将来の利益成長や事業安定性への期待感が価格形成に影響

話題の理由2:大規模な自社株買いの発表

2025年11月14日、みずほFGは最大6,000万株・2,000億円を上限とする自社株買いを発表しました。取得期間は2025年11月17日~2026年2月27日であり、これは発行済株式総数の約2.4%に相当します。この大規模な自社株買いは市場で非常に好意的に受け止められ、発表翌日には株価が大きく反発する局面もみられました。

  • 自社株買いによる一株価値の向上期待
  • 経営陣による株主還元姿勢の明確化
  • 市場全体での好材料視

これは単なる資本政策にとどまらず、会社側が今後の収益見通しに強い自信を持っていることの表れでもあります。

話題の理由3:業績上方修正と最高益予想

2025年11月14日、みずほFGは今期(2026年3月期)の最終利益予想を11%上方修正し、過去最高益を更新する見通しを発表しました。この決算発表が投資家心理に与えたインパクトは大きく、市場関係者からも「収益力の強化や経費効率化が着実に成果を上げている」と評価されています。

  • 最終利益を11%上方修正し、過去最高益予想に
  • 増益の理由は国内貸出や海外業務の堅調、手数料収入の底上げなど
  • 過去12四半期連続で利益体質の改善傾向が続いている

財務健全性の指標である自己資本比率も着実に向上し、ROEについても一般的に望ましい水準(8~10%)に近づいていると報じられています。

直近の株価推移と取引動向

以下は2025年11月上旬から中旬にかけての株価と出来高の推移(抜粋)です。

日付 始値 高値 安値 終値 出来高
11月17日 5,400 5,484 5,270 5,286 13,002,400
11月14日 5,240 5,345 5,211 5,300 9,445,300
11月13日 5,240 5,340 5,235 5,314 9,000,500
11月12日 5,138 5,203 5,106 5,182 12,117,700
11月11日 5,141 5,149 5,021 5,066 5,703,800

5,000円台前半から5,300円台まで、下値切り上げ型の値動きとなっており、出来高の増加も見逃せません。これは投資家の関心が非常に高く、多くの取引が活発に行われている証拠です。

みずほFGの企業状況と今後の注目ポイント

みずほFGは大手銀行グループとして国内外で事業を展開しており、2025年11月現在の時価総額は約13兆円規模に達しています。業績好調に加えて株主還元の強化、経営環境の安定性から、今後も投資家からの注目が続くと予想されます。

  • 株価材料の三本柱:業績好調、目標株価の引き上げ、大規模自社株買いの3点が連動して相乗効果を生んでいる
  • 投資家へのメッセージ:みずほFG自らが積極的に株主還元を打ち出している姿勢
  • 経済環境の追い風:日本経済全体の持ち直しや金融政策の安定もプラス材料となっている

投資のご参考:みずほFG株式の主な特徴

  • 取引所:東証プライム市場
  • 業種:銀行業
  • 単元株数:100株
  • 時価総額:約13兆円(2025年11月時点)
  • 配当利回り:約2.7%(会社予想)
  • 発行済株式数:約24.9億株

なお、みずほFG株は直近で値動きが大きいことから投資判断には十分な注意が必要です。証券会社や金融機関の最新情報・リサーチを活用することもおすすめします。

まとめ

このようにみずほフィナンシャルグループ株は、アナリスト評価の向上自社株買いの発表業績の大幅上方修正という「3つの好材料」に支えられ、2025年11月も相場の主役のひとつとなっています。今後の動向についても国内外の金融政策や業績進捗、経営戦略などから目が離せません。

参考元