フードシェア・マイレージで「たまポン」が貯まる!さいたま市の新しい取り組み

さいたま市では、市民が家庭で余った食品を回収拠点に持ち込むことで、デジタル地域通貨「たまポン」を貯めることができる新たな取り組みが始まりました。このプログラムは、食品ロスの削減と地域福祉の向上を目指しており、地域社会における貢献を促進しています。

フードシェア・マイレージの仕組み

市民が指定された2カ所の回収拠点に、余った食品を持ち込むと、100gごとに1ポイント(1ポイントは1円相当)が付与されます。このポイントは、さいたま市内の約1,400か所の加盟店で利用可能で、市民は日常生活の中で直接的なメリットを享受しながら、社会貢献にもつながる仕組みです。

回収拠点の詳細

回収拠点は以下の2か所です:

  • アーバンデザインセンターみその(UDCMi)
    さいたま市緑区下野田494-1(浦和美園駅 徒歩1分)
    火~金:10時~19時 / 土・祝:9時~16時
  • 岩槻菓紗里 藤宮 本町店
    さいたま市岩槻区本町2-1-32(岩槻駅 徒歩5分)
    毎日:9時30分から18時30分(水曜日定休)

対象となる食品の条件

持ち込む食品にはいくつかの条件があります。具体的には、賞味期限が明記され、2か月以上の保存が可能なもので、未開封かつ破損がないことが求められます。対象となる食品には、穀類や保存食品、調味料、乾物などが含まれます。

アプリのダウンロードが必須

ポイントの付与を受けるためには、「さいたま市みんなのアプリ」をダウンロードする必要があります。このアプリは、地元の経済団体や企業、さいたま市が出資した株式会社つなぐによって運営されており、デジタル地域通貨「たまポン」や様々な行政サービスをまとめて利用できる便利なツールです。

地域福祉への貢献

回収された食品は、特定非営利活動法人フードバンク埼玉を通じて、地域の福祉施設や必要としている人々に届けられます。この取り組みにより、食品ロスの削減だけでなく、地域社会への貢献も期待されています。

ポイントの利用方法

たまポンは、ボランティア活動や環境活動などでもらえるポイントを含め、1ポイント=1円として利用可能です。令和7年2月現在、市内約1,200店舗で利用できるため、地域経済の活性化にも寄与しています。

旧地域ポイントとの違い

なお、令和6年7月まで付与されていた旧来の美園、岩槻地区の地域ポイント「たまぽん」は、地域通貨「たまポン」への移行ができないため、注意が必要です。

終わりに

さいたま市のフードシェア・マイレージ事業は、市民が日常生活の中で手軽に食品ロス削減に貢献できる素晴らしい取り組みです。地域の福祉にも貢献しながら、経済活動を活性化させるこのプロジェクトは、未来の持続可能な社会に向けた一歩となることでしょう。市民一人ひとりの参加が、より良い地域社会を築く力となります。