ウェールズ対日本代表、2025年秋の決戦――日本ラグビーの「第三戦」に込める想い

歴史的な一戦、カーディフでの対決

2025年11月15日(土)、ラグビー日本代表はウェールズ代表との「リポビタンDツアー2025」第3戦を迎えました。舞台はイギリス・ウェールズのプリンシパリティ・スタジアム。日本ラグビーにとって、欧州での強豪国との対戦は常に特別な意味を持ちます。今シリーズ、両国は今年3度目の直接対決となりましたが、これまで1勝1敗。日本にとっては勝ち越しがかかる、まさに正念場の一戦となりました

エディー・ジョーンズHCのメンタリティ――「ランキングは関係ない」

日本代表の指揮を執るエディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、この試合を前に「ランキングは一切気にしない」とコメント。その眼差しは目の前の一戦に集中しきっています。世界ランキングは日本が13位、ウェールズが12位と肉薄。それだけに結果次第で来たる2027年ワールドカップのプール抽選にも影響を与える重要なゲームとなります

日本代表メンバー――斎藤直人・矢崎由高が先発

今回のウェールズ戦で、日本代表のスターティングメンバーには全国各地から選ばれた精鋭が並びました。中でも、SH(スクラムハーフ)斎藤直人選手、FB(フルバック)矢崎由高選手が先発に名を連ねています。二人はチームの推進力と安定感の両輪を担う存在であり、今シリーズの大きな軸となってきました。この布陣で欧州勢に挑みます

  • 1. 小林賢太(東京サントリーサンゴリアス)
  • 2. 佐藤健次
  • 3. 為房慶次朗
  • 4. エピネリ・ウルイヴァイティ(ゲームキャプテン)
  • 5. ワーナー・ディアンズ(バイスキャプテン)
  • 6. ジャック・コーネルセン
  • 7. 下川甲嗣
  • 8. マキシ・ファウルア
  • 9. 斎藤直人
  • 10. 李承信(バイスキャプテン)
  • 11. 長田智希
  • 12. チャーリー・ローレンス
  • 13. ディラン・ライリー(バイスキャプテン)
  • 14. 石田吉平
  • 15. 矢崎由高

また、注目すべきはリザーブメンバーに初キャップ(代表初出場)がかかる3選手が名を連ねていることです。PR古畑翔LOハリー・ホッキングスWTB植田和磨の3人は、このチャンスをきっかけに新たな才能を世界に示すかもしれません

両国のこれまでの対戦成績と今後の展望

ウェールズと日本は、2025年7月にも日本で2戦を戦い、ウェールズが北九州で勝利(24-19)、日本が神戸で勝利(31-22)と互いに1勝1敗。今回のカーディフでの試合は、今年の直接対決の「勝ち越し」をかけた決戦です

試合は現地時刻の17時40分、日本時間の翌日午前2時40分キックオフ。秋のカーディフには晴天が広がり、グラウンド状態も良好。ラグビー最高峰の聖地で、両国の誇りを懸けた真剣勝負が繰り広げられました

ゲームキャプテン・両バイスキャプテンのコメント

ゲームキャプテンを務めるエピネリ・ウルイヴァイティ選手、もう一人のバイスキャプテンであるワーナー・ディアンズ選手は「シンプルに自分たちのラグビーを100%やって、相手のアタックを止めたい」と力強い意気込みを見せました。さらに、バイスキャプテンの李承信選手やディラン・ライリー選手ら主力もチーム全体に自信をもたらす中心的な存在です。

未来を見据えた一戦――2027年ワールドカップ組分け、そして次世代へ

この日の試合は単なる親善試合ではありません。ワールドカップのプールステージの第2バンド(12位以内)入りをかけた国際的な意味をも持つ一戦でした。
また、初キャップを目指す新戦力たちが先輩たちの背中を追い、世界相手にどんな力を発揮できるかに、多くの期待が集まりました。国際経験を重ねることで若手は成長し、将来の日本代表の地力となります。

試合の舞台・プリンシパリティ・スタジアム

ウェールズのプリンシパリティ・スタジアムは、世界有数のラグビー専用スタジアム。キャパシティは7万人を超え、サポーターの熱気と歓声がピッチに響き渡ります。アウェーの中で日本代表はどれだけ自分たちの闘志を発揮できるか、全注目が集まりました

まとめ――ラグビー日本代表が示した意義と感動

2025年11月15日、ウェールズの地で日本代表は未来へ挑む重要な第三戦を戦いました。世界の列強に挑み続ける日本代表の姿は、多くのファンに勇気と希望を与えてくれました。ベテランと若手、国内組と海外組、新旧の力を融合させ、いよいよ2027年ワールドカップへの布石を打つ日本代表。「ランキングを超えたラグビー」を掲げ、次なる高みへと歩み始めています。

  • 今後のラグビー日本代表、そしてウェールズ代表の活躍に引き続き期待が集まります。
  • 新戦力の台頭にも注目しつつ、この熱戦の余韻を楽しみましょう。

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