2025年11月14日 今夜 「国際宇宙ステーション(ISS)/きぼう」日本各地で観察可能
本日、2025年11月14日(金)の夕方、国際宇宙ステーション(ISS)/きぼうが日本各地の上空を通過します。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の発表によれば、17時38分頃から全国で観察可能となり、空模様によっては今夜だけの素晴らしい天体ショーが楽しめます。さらに、今夜は磁気嵐による影響で、日本でも珍しくオーロラが観測できる可能性が出ており、多くの天文ファンが注目しています。
国際宇宙ステーション(ISS)/きぼうとは?
国際宇宙ステーション(ISS)は地上約400km上空に建設された人類史上最大の宇宙施設です。日米欧露加の5カ国が共同で運用し、宇宙での科学実験や地球観測など多岐に渡る研究活動が24時間休むことなく続けられています。その中でも「きぼう」は日本の実験棟で、微小重力環境を活用した各種実験が行われています。
今夜のISS通過予報 ─ どこで見える?
- 観察可能時刻:17時38分頃から18時過ぎまで(地域によって前後3分程度)
- 通過ルート:九州南部から四国、本州、東北南部へ向けて広範囲を横断
- 観測時間:見え始めから見え終わりまでおよそ3分程度。夕方から夜にかけての短時間です。
- 見え方:明るい星のような光点が、飛行機より速いスピードで直線的に移動します。
仰角(見上げる角度)が高くなるほど、空の高い位置を通ります。
今夜の天気予報と観察エリア
-
北日本(北海道・東北):
比較的晴れる見込みのため、夜空を見上げる絶好のチャンスです。特に道北や東北は多くの場所でISS観察が期待できます。 -
西日本(九州・四国・近畿・中国地方):
九州南部や四国、紀伊半島は雨の可能性があり、雲が多いエリアは観察が難しいですが、雲の隙間から光るISSを見つけられるかもしれません。 -
関東・甲信越・北陸:
雲が広がる予想ですが、タイミングがよければ雲間からISSを観察するチャンスもあります。 -
沖縄・南西諸島:
雲が広がる予報ですが、晴れ間があれば観察可能です。
都市ごとの具体的な見え方や詳細スケジュールは、「きぼうを見よう」ウェブサイト(JAXA監修)で随時公開されています。住んでいる地域を選ぶことでピンポイント情報がわかります。
ISSの見え方と観測のポイント
- 条件がよいと、マイナス2等星ほどの明るさ(1等星の約15倍)で輝きます。街中や住宅地でも十分に見つけられます。
- 観測には肉眼がおすすめです。望遠鏡などは視野が狭くなり見逃す恐れがあるため、まずは広い空を裸眼で眺めましょう。
- スマートフォンで動画撮影もおすすめです。地球を背景にスーッと流れる様子を記録できます。
ISSが見える条件のおさらい
-
1. 晴れていること
雲が多い場合、ISSは見えません。地上からISSが直接見えるには、晴れている必要があります。
-
2. 自分の地域の上空をISSが通過すること
ISSは地球を約90分で一周しますが、地上から見えるのは自分のいる地域を通過しているほんの数分間です。
-
3. 夜に地上が暗く、ISSが太陽に照らされていること
ISSは自分で発光しているわけではなく、太陽光を反射して輝きます。日の出前や日の入り後の約2時間を狙いましょう。
今夜は日本でもオーロラ観測のチャンス!
本日は珍しく、太陽フレアの影響で北海道や北日本でオーロラ(Northern Lights)が見られる可能性があります。通常、オーロラは高緯度の北極圏でしか見られませんが、大規模な磁気嵐により日本でも目撃例が報告されています。夜空を彩るオーロラとISSの共演に、北日本の観測者は特に注目です。記録的な夜になるかもしれません。
観測の楽しみ方と安全な過ごし方
- 街灯の少ない広い場所で夜空を見上げましょう。
- 家族や友人と空を見上げれば、素敵な思い出づくりにも。
- 夜間の屋外活動は防寒・安全対策をしっかりと。
- SNSやウェブで観測報告を共有し、全国の天文ファンとつながろう。
ISS/きぼう観測のまとめ
今夜のISS通過は、日本各地で見られる注目度の高い天文イベントです。天気が許せば、多くの地域で肉眼による観察が可能です。さらに、太陽活動の影響で日本でもオーロラが見られる可能性があり、今夜は空を見上げる素晴らしい理由がそろっています。星や宇宙に興味がある方だけでなく、家族や友人との楽しいひとときを過ごす絶好の機会です。ぜひこの機会に夜空を見上げ、素敵な宇宙体験をしてみてください。
参考情報・観測支援サイト
- JAXA公式「きぼうを見よう」:予測データや観測イベント情報
- ウェザーニュース:全国の天気とISS観測予報
- 各自治体や科学館の天体観望会情報



