榛葉賀津也幹事長、宮崎市で力強い演説――国民民主党の挑戦と政策展開

2025年11月9日、宮崎市の中心部・山形屋前交差点。
国民民主党の幹事長・榛葉賀津也氏が、全国キャラバンの一環として現地を訪れ、多くの市民が見守る中で街頭演説を行いました。併せて、党員・サポーター集会や候補者募集説明会も開催され、党の今後の展開について大いなる注目が集まりました。

「この国を動かす」――榛葉幹事長の訴え

榛葉幹事長の登壇は、穏やかな秋空の下、なお一層の熱気をもたらしました。まず県連代表の長友慎治衆院議員が「宮崎で党勢を拡大していくことが私の使命だ。私たちの挑戦を、ぜひ後押ししてほしい」と聴衆にアピール。続いて榛葉氏は、

  • 「集めた税金を使う側ではなく、働いて税金を納める側に立った政策を実現するために、力を貸していただきたい」
  • 「庶民の懐を豊かにし、日本経済を元気にするため、国会で真剣勝負の議論に挑んでいきたい

と語りました。

来年の宮崎市議補選への候補擁立を明言

また、榛葉幹事長は2026年に予定される宮崎市議会補欠選挙についても触れ、「この市議補選に候補者を擁立する方針を明確にした」と表明。地域密着型の政策実現に向け、党組織の強化と市民に根差した政治活動の継続を強調しました。

「暫定税率廃止後の財源は税収増で賄える」――経済政策の訴え

この日の大きなテーマの一つは、ガソリン暫定税率廃止後の財源問題です。榛葉幹事長は、

  • 「石油税等の暫定税率を撤廃した後でも、今年度の税収増(上振れ)で十分に対応可能
  • 「昨年からの税収増は約12兆円。政府が未使用の税金も7兆円あり、それを国民に返すべきだ」

と説明しました。また、「自動車関連税の増税で穴埋めする形にはさせない。政権にしっかり監視の目を向けていく」と、国民負担の増加を防ぐ姿勢を明確にしました。

長射程ミサイル配備と住民理解――安全保障政策にも言及

国の安全保障政策についても、榛葉氏は言及しました。近年議論が続く長射程ミサイルの国内配備問題について、「地域住民の理解を得るために政府は不断の努力をすべきだ」と強調。安全保障の強化と同時に、地域社会との丁寧な対話が必要であるという考えを示しました。

この発言は、理想論や単なる唱導にとどまらず、現実的な対応策とバランスを求めてきた国民民主党ならではのスタンスを象徴しています。「対決より解決」をスローガンに掲げる党らしく、国民的合意形成に重きを置く姿勢が改めて示されました。

生活現場に根ざした政策と市民参加型の党運営

榛葉賀津也氏は静岡県の現場の声を受けて政策づくりにあたってきた経緯を持ち、今回の宮崎訪問でも「生活者・消費者・納税者・働く者」の立場に寄り添った姿勢を強調しました。対話を重ねて知恵を出し合い、地方の課題から国としての政策へと高めていく。その具体策として、街頭演説の後には党員サポーター集会や候補者募集説明会も行い、地域の新たな人材発掘にも力を入れています。

説明会・集会には多くの市民が足を運び、党への関心の高まりや「自分たちの声が政治に届く仕組みに参加したい」という熱意が感じられました。「生活者起点」「現場主義」を旗印にした国民民主党が、宮崎県内のネットワークを拡大させることへの期待の声も多く聞かれました。

「解決」を重視するスタイル――国民民主党の今後に注目

榛葉幹事長は「争いではなく、知恵を持ちよる政治」を理念と掲げてきました。2025年の全国キャラバンでは、熊本、市川、各地を回りながら、いずれも「現場の声を横断的に聞き、ローカルな問題から政策の糸口を探る」姿勢に徹しています。

これは、従来型の政党とは一線を画す現実重視・市民参加型のアプローチと言えるでしょう。今後も宮崎だけでなく、全国津々浦々を精力的に巡りながら、「参加する民主主義」の定着を目指すのが国民民主党の方針です。

地元有権者の反応と求められる期待

今回のキャラバンでの発言には、地元・宮崎の有権者からもさまざまな声が聞かれました。「使途不明金のない透明な税金の使い方を実現してほしい」「暮らしを守る施策、生活支援制度の拡充をお願いしたい」「しがらみに縛られない姿勢は評価できる」など、期待の高さが伺えます。特に増税や社会保障、地域防災といった生活の根幹にかかわる課題に対する厳しい目は、榛葉氏への提言でもありました。

榛葉幹事長は演説、質疑応答を通し、

  • 税と社会保障の一体改革
  • 人口減少地域への経済対策
  • 生活インフラの維持・防災体制強化
  • 若者や子育て世帯への支援策

こうした生活密着型の政策に今後も真剣に取り組むことを地元住民に約束しました。

宮崎市議補選の今後と党全体の展望

国民民主党が市議補選への候補者擁立を表明したことで、県内政局にも影響が出そうです。「現実的・中道路線」の旗を掲げ、多様な声を吸い上げる新しい地方政治像に、各地の有権者がどこまで共感するか、今後の宮崎市議選への注目が一層高まることは間違いありません。

宮崎から始まる「変革の波」を全国に広げ、個人の暮らしや夢が大切される社会の実現に向けて。榛葉賀津也幹事長率いる国民民主党の行く末を、今後も見守りたいと思います。

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