KAT-TUNラストライブが刻んだ「青春」の終わりと新たな旅立ち――亀梨和也、仲間とファンに贈る光と涙の一夜
はじめに――「Break the KAT-TUN」がもたらした感動
2025年11月8日、千葉・ZOZOマリンスタジアムにてKAT-TUNのラストライブ「Break the KAT-TUN」が行われました。グループは同年3月31日に解散したばかりですが、約7ヶ月ぶりに一夜限りのステージとして約3万人のファンが会場に集まり、さらには配信生中継も実施されました。本記事では、その夜の感動とドラマ、そして亀梨和也を中心としたメンバーたちの想いと軌跡を、じっくり振り返ります。
KAT-TUN最後の航海──51曲、3時間の壮大なステージ
メインステージは海賊船をモチーフに、3枚の大きな海賊旗がはためくなか、ライブは「ハルカナ約束」のメロディと共に幕を開けました。ペンライトが会場を彩り、客席からは“KAT-TUN”コールが巻き起こります。今回のラストライブでは、デビュー曲「Real Face」や「GOLD」、「Love yourself ~君が嫌いな君が好き~」など、グループの歴史を象徴する全シングルを含む51曲が披露されました。そのボリュームは約3時間にも及ぶ圧巻のものとなり、ファンにとっては忘れられない一夜に。
スペシャルな演出と仕掛け──「すべてをBreak」した夜
- ムービングステージやクレーン、リフター、トロッコ、スモーク銃など多彩な演出
- 上田竜也による「野郎ども~、最後の出航だ~!」という開幕の号令
- 「Real Face」での象徴的な6色メンバーカラースポットライトと元メンバーの音源使用
- メンバーの歴史をたどる未公開映像や、全ライブツアーを振り返るダイジェスト映像
- 終盤の“Thanks to”映像で、歴代メンバー全員への感謝を表現
- クライマックスには3人が手を取り「We are KAT-TUN」と叫び、花火を打ち上げて感動のフィナーレ
- 最後の「Real Face#2」ではシャンパンで乾杯、ステージセットが崩壊し、「旅立ちの鐘」が鳴り響く中で終演
海賊船のセットが炎やスモーク、花火に包まれ、3人の背中には過去のライブロゴが掲げられる――まさにKAT-TUN自身が“海賊船の首領”として、新たな港へと旅立つ強烈な演出でした。スクリーンに残る「-」の文字は、ファン――通称「Hyphen」(ハイフン)への感謝も込められています。
亀梨和也――27年目の入所日と仲間との絆
「今日は僕たちの“入所日”なんです」と語った亀梨和也と中丸雄一。ジャニーズ時代から27年目となる節目のこの日、MCでは解散を迎えての率直な心境や、今回が最後のステージであることへの寂しさ、そして誇りと感謝の気持ちが語られました。
「僕ら、解散してるんですよ」と冗談めかしつつも、どこか切ない表情を見せた中丸雄一。その横で亀梨和也も驚きつつ苦笑し、ファンからは温かい拍手とエールが送られました。こうしたやりとりにも随所にメンバー間の絆とユーモア、そしてファンへの“ありがとう”の想いがにじみました。
メンバーとファン――すべての「KAT-TUN」にありがとう
ラストシーンでは3人が手を取り合い、会場中のファンと「We are KAT-TUN!」と叫びあい、その直後に夜空を花火が彩りました。「このメンバー、この曲、この瞬間…また何かの青春ができたら」──そんな想いで会場を後にしたファンも多かったことでしょう。
終盤の映像では、活動期を支えた元メンバーにも“Thanks to”として名前が映し出され、KAT-TUNというチームが歩んできた長い歴史の重みがファンの胸にしみわたりました。
田口淳之介、“不在”への想いと「翌日のパチンコ営業」の告白
このラストライブには元メンバー田口淳之介の姿がありませんでした。田口は翌日のパチンコ営業イベントで「人生は一度きり。あの日、色々な葛藤がありました」と語り、ステージへの不参加に複雑な想いがあったことを明かしています。ファンからも「切なすぎる」「彼なりの苦悩を感じる」との声が多数上がりました。
同時に、「それでも自分の道を歩んでほしい」という前向きな応援もあり、KAT-TUNの歴史とそれぞれの今を改めて考えるきっかけとなりました。メンバー全員が同じ場所にいなくとも、KAT-TUNという存在が生き続けていること。それが今回のラストライブで感じられた、もうひとつの大きなメッセージでした。
「元KAT-TUN」キャップの話題、ファンの共感
中丸雄一はMC中に「この写真だけは共有させてください!」とスマートフォンを掲げ、「元KAT-TUN」と書かれたキャップ姿を披露。MCやバックステージでは普段の衣装とのギャップも話題になり、SNSでも「衣装とのギャップ大好き」「こういうところも中丸くんらしい!」といったリアクションが相次ぎました。
ライブを越えたところでも、こうしたユーモアや人間味のあるやりとりが、より一層ファンの心に温かく響きました。
豪華な“裏側”――NEWS小山慶一郎、赤西仁らとの4ショット
さらにこの日のラストライブの“舞台裏”では、NEWSの小山慶一郎がKAT-TUN、そしてかつてのメンバー赤西仁との4ショット写真を撮影していたことを後日明かしました。この投稿には「胸熱」「会話内容も面白すぎ」といったファンの熱い反響が集まり、かつて一緒に歩んだ仲間たちの“再会”にも大きな注目が集まりました。
こうしたエピソードは、解散や卒業を経験したグループならではの“絆”を改めて感じさせるもので、ファン同士の語らいにも花を添えました。
KAT-TUNラストライブの詳細なセットリスト
3時間を超えるステージで披露された全51曲のセットリストを一部抜粋してご紹介します。
- GOLD
- WILDS OF MY HEART
- 青天の霹靂
- Love yourself ~君が嫌いな君が好き~
- ONE DROP
- Real Face
- PERFECT
- RUN FOR YOU
- Peacefuldays
- ハルカナ約束
- Real Face#2
他にも「Keep the faith」「RESCUE」「BIRTH」「TRAGEDY」など、KAT-TUNの歴史を体現する珠玉の名曲が惜しみなく披露されました。
ファンへのラストメッセージと見逃し配信
会場に集まったファンはもちろん、配信を通じて全国各地でもこの歴史的瞬間を見守ることができました。公演の模様はFAMILY CLUB onlineで見逃し配信も実施され、多くのファンが最後のKAT-TUNの姿を目と心に焼き付けました。
KAT-TUNが歩んできた日々と、これから紡がれる未来。最終地点であると同時に、これが新たな旅立ちの合図であったことは、多くの人々の人生の節目として記憶に残るでしょう。
おわりに――KAT-TUN、青春の象徴から未来への希望へ
「KAT-TUNは青春だった」という声がファンの間でこだまするなか、このラストライブは間違いなく一つの時代の終わりと、全員にとっての新たな出航の証となりました。
亀梨和也、上田竜也、中丸雄一――彼らが積み重ねてきた絆と挑戦、ファンを笑顔にしてきたパフォーマンスは、これからも心の中で生き続けます。未来に向かって歩き出す全ての人へ、KAT-TUNからの最後で最高の贈り物となりました。




