トッテナム対マンチェスター・ユナイテッド、熱きプレミアリーグ対決の全貌
勝ち点17で並ぶ両雄 ― プレミアリーグ第11節は大一番
2025年11月8日、世界中のサッカーファンが大注目する一戦、トッテナム・ホットスパー対マンチェスター・ユナイテッドの試合が行われました。両チームともにここまで勝ち点17で並んでおり、トップ4進出をかけて熾烈な争いを繰り広げています。
場所はトッテナム・ホットスパー・スタジアム。直近のチャンピオンズリーグで好調をみせたトッテナム、そして今季安定感を取り戻しつつあるマンチェスター・ユナイテッドによる、まさに拮抗した頂上決戦となりました。
両チームの状況と直近の戦績
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トッテナム: 前節チェルシーに0-1で惜敗したものの、チャンピオンズリーグではコペンハーゲンに4-0の圧勝を収めています。ただし、プレミアリーグにおいては2025年のホームゲームで9連敗中と、ホームの呪縛を打破できていません。
過去の対戦でも公式戦7試合連続無敗(5勝2分)。昨季はヨーロッパリーグ決勝も含めて、ユナイテッドに対し公式戦4連勝と大きく勝ち越しています。 -
マンチェスター・ユナイテッド: プレミアリーグ直近4試合で3勝1分と絶好調。ノッティンガム・フォレストには2-2で引き分けましたが、総じて攻撃と守備のバランスが改善されています。
ただし、トッテナムとのアウェーゲームは決して楽なものではなく、最後に勝利したのは2022年10月までさかのぼります。
両チームのフォーメーションと主力選手の状況
試合前には両チームとも多くの話題がありました。
トッテナムは、マディソンやクルゼフスキ、ソランケ、ビスマ、ベン・デイヴィス、高井孝太ら主力選手たちに故障が相次ぎ、台所事情は厳しい状況です。。それでもホームの利を活かし、トーマス・フランク監督の指揮下で積極的な攻撃サッカーを展開する戦術を保っています。
一方、マンチェスター・ユナイテッドはほぼベストメンバーが揃いました。唯一の離脱者はセンターバックのリサンドロ・マルティネスのみで、他の主力選手はコンディションを維持。ハリー・マグワイアもベンチに復帰しています。
両チームの想定スターティングメンバーは以下の通りです。
- トッテナム:GK: ヴィカリオ、DF: ポロ、ロメロ、ヴェン、ウドギー、MF: ベンタンクール、サール、FW: ジョンソン、シモンズ、オドバート、ムアニ
- マンチェスター・ユナイテッド:GK: ラメンス、DF: ヨーロー、ライト、ショー、MF: ディアロ、カゼミーロ、ブルーノ、ダロト、FW: ムベウモ、クーニャ、セスコ
欧州リーグのリベンジマッチとしての側面
昨シーズンの最大の注目カードとなったのがヨーロッパリーグ決勝戦でした。マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムが激突し、トッテナムが悲願の優勝を果たしました。当時、ユナイテッドにとっては悔しい敗北となりましたが、ルベン・アモリム監督は「どんな試合でも勝てる」と前向きなコメントを残し、自身の続投にも感謝の意を示しています。今回の一戦は、ユナイテッドにとってリベンジの意味合いが強い試合となりました。
今季のプレミアリーグは首位のアーセナルを除き、2位から9位までの勝ち点差がわずか3ポイントという歴史的な大混戦です。この中で、1勝の重みは計り知れません。
88年間続いたユナイテッドの記録が途絶える?
今節は記録にも注目が集まりました。マンチェスター・ユナイテッドは88年連続でトップチームにアカデミー出身選手を起用し続けてきましたが、今季は主力のアカデミー選手であるメイヌーが負傷し、史上初めて記録が途絶えるリスクに直面しました。
それでも、元ユナイテッドOBのフレッチャー氏の息子ジャックがメンバー入りする可能性が浮上し、クラブの誇りを守れるかどうか注目されています。
注目ポイントと展望
- 連勝記録: トッテナムは対ユナイテッド戦で連勝中。ホームでの勝利がなるか。
- 怪我人の影響: トッテナムは主力多くが離脱。マンチェスター・ユナイテッドはDFマルティネスのみ離脱。
- 記録: ユナイテッドの88年連続アカデミー選手起用ストリークの継続が懸念。
- 監督の手腕: トッテナムのフランク監督、ユナイテッドのアモリム監督双方の采配にも注目が集まります。
まとめ:歴史とプライドをかけた熾烈な頂上決戦
トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドの一戦は、過去の因縁が絡み合い、今季の行方を占う最重要カードとなりました。
それぞれのチームが抱える課題と希望、若き才能の登場、クラブの歴史を背負った記録への挑戦など、フィールド外でもストーリーに溢れています。
勝者はトップ4に大きく近づき、敗者は後退を余儀なくされる今シーズン屈指の熱戦となりました。



