激闘の幕開け:第104回全国高校サッカー選手権 長野県大会決勝が開催

長野県高校サッカー界における一年の集大成となる第104回全国高校サッカー選手権大会長野県大会。その決勝戦が2025年11月8日(土)、南長野運動公園 長野Uスタジアムで熱戦の火蓋を切りました。
今年のファイナリストは、東京都市大塩尻高校上田西高校。「全国」を懸けた大舞台で両校は全ての力を注ぎ、サッカーに青春を賭けた選手たちがピッチ上で激しいプレーを繰り広げました。

長野県大会の歩みと決勝までの軌跡

第104回大会は、2025年8月から県内各地で予選が展開され、市立長野、松商学園、松本第一、上田西、東京都市大塩尻など、実力校がしのぎを削りました。
今年度のトーナメント決勝までの主な試合結果は下記の通りです。

  • 準々決勝 (10月25日):東京都市大塩尻 2-0 松商学園
    上田西 2-1 松本国際
  • 準決勝 (10月31日):東京都市大塩尻 2-0 市立長野
    上田西 4-2 松本第一

そして、11月8日の決勝では、県内でもトップクラスのチーム同士による、観客・関係者注目の一戦が実現しました。

両校の戦力・主力選手たち

優勝候補として名を馳せる都市大塩尻は、2025年インターハイ予選でも優勝経験をもち、組織力の高さと試合運びの巧さが際立ちます。一方、新人大会優勝の上田西は、個人技に長け全員が献身的に動く守備も魅力です。

  • 東京都市大塩尻の注目選手
    組織的なサッカーを展開しつつ、決定機ではFW陣が貪欲にゴールを狙い続ける姿勢が強みです。主力メンバーはすべてのパートで安定したパフォーマンスを発揮します。
  • 上田西の注目選手
    GKからDF、MF、FWまで個々に高い技術が備わり、特に攻撃面でチームを牽引する選手たちが力強いプレーを続けてきました。大会中も厳しい試合の中で粘り強さを見せています。

決勝戦当日の模様

試合開始は13:30。快晴の下、スタジアムには地元のサポーターや保護者・関係者が集い、選手たちを全力で応援しました。
競技方法は、80分(前後半40分)で争われ、同点の場合は20分の延長戦、さらに決着がつかない場合はPK戦で勝敗が決まります。

上田西は立ち上がりから積極的なプレスとスピーディなサイド攻撃を展開。都市大塩尻もパスワークとカウンターで応戦し、両チームともに一歩も譲らない展開が続きました。
勝負を決する瞬間には、会場全体に緊張感と熱気が満ち、選手一人ひとりのプレーに対する歓声が響き渡りました。

スタジアムからの声:OBと解説陣

今年はテレビ信州にて決勝戦が生中継されました。山本大貴さん(松本山雅FCグッズ担当)が解説として参加し、現場でのリアリティや選手たちの成長の軌跡を丁寧に伝え、多くの視聴者も熱く見守りました。

また、元Jリーガー 田中隼磨氏を父にもつFW田中鈴磨選手(東京都市大塩尻)は惜しくも上田西に敗れる結果となりました。田中選手は「すごく楽しい3年間だった」と語り、感謝と充実感で笑顔を見せました。勝敗を超えた高校サッカーの価値――仲間との絆、努力と成長の証は、会場やTVを通して多くの人々へと届きました。

各校関係者・部員たちの思い

試合後、勝者の上田西はチーム一丸となって喜びを分かち合い、全国選手権大会出場を内定。惜敗の都市大塩尻、そして松商学園・市立長野・松本第一なども含め、全ての高校サッカー部員が努力の成果と悔しさ、新たな目標への希望を胸に次のステージへと歩み始めています。
部員や監督たちのコメントからは、練習の積み重ね、支えてくれた保護者や学校関係者への感謝、高校サッカーを通して得た人生の大切な経験が滲み出ています。

上田西、歓喜の優勝―全国大会への挑戦へ

決勝戦を制した上田西高校は、長野県代表として全国高校サッカー選手権大会への出場権を獲得。彼らの挑戦は、年末の全国大会(2025年12月28日~2026年1月12日)が本舞台となります。長野県代表として、「夢の全国」でどこまで進むのか、多くのサッカーファンや地域が応援を継続します。

上田西サッカー部の歴史と展望

上田西高校サッカー部は、これまでにも県内で高い実績を持ち、粘り強い戦いと全員の献身でファンを魅了してきました。一人ひとりの努力が積み重なり、今年も切磋琢磨し続けた成果が全国大会出場という形で結実。新たな風を感じさせるチームの成長は、後輩たちや地区サッカー界にも大きな影響を与えています。

都市大塩尻もインターハイ長野県予選優勝校として、「二冠」を目指しましたが惜しくも全国大会出場ならず。しかし、選手個々の力は折り紙付きで、今後の進路でもサッカーを続ける姿が多く見られそうです。

高校サッカー、地域の誇りと未来へ

長野県高校サッカー大会は、地域コミュニティを一つにし、若き世代の情熱と努力の結晶として毎年多くのドラマを生んでいます。決勝戦という舞台は単なる勝敗以上のものをチーム・関係者・地域全体にもたらしました。
選手たちは「日々の練習」「諦めない心」「仲間との絆」を胸に刻み、高校最後の大舞台で見せた姿を糧に次なる目標を描き始めています。

今後への期待・サッカー文化の広がり

全国高校サッカー選手権大会は、年末に向けて各県の代表校が集い、新たな才能とドラマが生まれる舞台となります。上田西の健闘はもちろん、都市大塩尻や県内各校が今後も長野のサッカーを盛り上げる存在となることは間違いありません。
地元クラブチームOBやJリーガーとも交流が進み、次世代強化へと取り組む体制も充実しつつあります。サッカーがもたらす人間教育、地域交流がこれからも広がるよう期待が寄せられています。

番組放送・大会関連情報

  • 決勝戦 11月8日(土)13:30~テレビ信州実況生中継
  • 試合会場:南長野運動公園 長野Uスタジアム
  • 全国大会日程:2025年12月28日(日)~2026年1月12日(月祝)
  • 組み合わせ抽選会:2025年11月17日(月)、日テレG+・スカパー!ほか配信予定

高校サッカーは「青春の1ページ」。努力と友情、感動の連続がここにあります!来年を見据えて、新たなスター選手が生まれる瞬間を地域一丸で応援しましょう。

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