バッテリィズ・エース、亡き母への想いとM-1グランプリ準優勝後の軌跡

2024年のM-1グランプリで準優勝を果たし、一躍お笑い界のトップランナーとなったバッテリィズ。その中でも、ボケを担当するエースは、その明るく憎めないキャラクターで多くのファンの心を掴んできました。しかし最近、エースがテレビで語った亡き母への想いや、バッテリィズの意外な素顔に大きな注目が集まっています。番組や家族の証言から浮かび上がる彼らの真の姿、そしてM-1以後の新たな目標について、やさしい目線で徹底解説します。

バッテリィズはどんなコンビ?

バッテリィズは、2017年に結成されたお笑いコンビで、吉本興業(東京本社)に所属しています。メンバーはエース寺家。二人は元々、野球好きで、ポジションがピッチャー(エース)とキャッチャーだったことから「バッテリィズ」というコンビ名が付きました。野球への情熱がコントや漫才のネタにも影響を与えており、同世代の芸人や野球ファンからも愛されています。

  • エース(1994年11月2日生まれ・大阪府出身):ボケ担当で、ピュアな人柄と愛されキャラが特徴。
  • 寺家(1989年生まれ・兵庫県出身):ツッコミ担当。的確で柔らかなツッコミが評判で、コンビに独特のリズムをもたらします。

M-1グランプリ2024準優勝――二人の人生を変えた舞台

2024年、バッテリィズは初のM-1決勝進出を果たし、ファーストラウンドを1位通過。決勝最終ラウンドでは、令和ロマンに僅差で敗れるも準優勝に輝き、その名を全国に知らしめました。この快挙を機に、エースはバラエティ番組出演はもちろん、CMでも引っ張りだことなり、コンビの活動は一気に加速。野球と漫才の融合とも言える独特なスタイルは、爆笑問題をはじめとする多くの芸能人から高く評価されています。

「M-1を目指したきっかけ」――亡き母への想い

エースが芸人を志した最大の理由は、幼少期から支えてくれた母親の存在でした。母はいつもM-1を楽しみにしており、「いつか自分もテレビで活躍する姿を見せたい」と強く願い続けてきたと本人は語っています。しかし、残念ながら母親は2023年、享年54歳で他界。ちょうどM-1決勝進出の前年の出来事でした。

エースは舞台裏や取材で、「母が応援してくれていたからこそ、ここまで頑張れた。準優勝の時も、心の中で母に一番に『ありがとう』と伝えました」と涙ながらに告白しています。母親の影響で「人を笑顔にしたい」「テレビにいっぱい出たい」という想いが強くなり、それが今のバッテリィズ・エースのモチベーションの原点になっています。

M-1「卒業」――新たなステージに進む理由

2025年のM-1グランプリには出場しないと公言したバッテリィズですが、その背景にはエースと寺家それぞれの思いがあります。エースは「M-1に出てテレビに出る」という夢が準優勝によって叶い、一つのゴールを迎えた実感があると正直に明かしています。一方で、寺家は「まだM-1を目指したい」という意欲がありました。しかし、コンビが冷静に話し合った末「今は出場しない」という選択に至ったのです。

「負けるとわかってても出場したいという気持ちじゃないと、全力になれへん。その点で、今は休むべきやと思った」と語るエース。その潔さと、相方と対等に話し合う姿勢には、多くの共感の声が集まっています。

バッテリィズ・エースの素顔――家族と周囲が語る「知られざる一面」

エースの印象といえば「天然」「憎めない」「子供のような無邪気さ」といった鮮烈なキャラクターが浮かびますが、家族や旧友、仕事仲間は意外な一面も証言しています。

  • 責任感の強さ:子供の頃から家計を支えるべくアルバイトを掛け持ちし、母の病気がわかった際も、家族を励まし続けていたというエピソードがあります。
  • 計画性と分析力:実はネタ作りでは「緻密な計算」をしており、M-1準優勝の漫才も、徹底したシミュレーションのうえで作られているなど、舞台裏の努力家な面が周囲から語られています。
  • 家族思い:「コンビの収入が増えたとき、家のローンを繰り上げ返済した」「家族旅行をプレゼントした」といった心温まる話も家族の口から明かされています。

漫才スタイルのルーツ――爆笑問題も絶賛!

バッテリィズの漫才は、野球を題材にしたやり取りや、エースの「ピュアボケ」と寺家の「親しみのあるツッコミ」が特徴です。爆笑問題や多くの先輩芸人が「構成がしっかりしていて、かつ誰も悲しまないネタ」と絶賛。「A-Studio+」などのトーク番組でも、ネタのルーツや舞台裏の努力が詳しく語られました。

エースが幼少時、家族や近所の人を相手に「モノマネ」や「即興漫才」をしていたことが、後の独特の観察眼やユーモアにつながっているという証言も。さらに寺家は「エースが悩んだ時ほど、いいネタができる」と公言しており、二人の信頼感が、バッテリィズならではの温かな空気と爆笑を生み出しています。

『M-1以後』のバッテリィズ――さらなる進化と挑戦

2024年以降、バッテリィズはCMやテレビ番組など多数のメディアに出演し、知名度・人気ともに急上昇。世間の評価も「バッテリィズは人柄が良い」「見ているとホッとする」「令和の漫才師代表」と好意的な声が圧倒的です。

野球愛や家族への深い思いを糧に、今後も「バッテリィズらしい」芸風に磨きをかけていくことを、二人は誓っています。エースが語った「いずれ、母にもらった優しさを笑いを通じて世の中に還していきたい」という言葉は、多くのファンの胸を打ちました。

まとめ:バッテリィズ・エースのこれから

バッテリィズ・エースは、漫才への情熱と亡き母への「感謝」を土台に、これからも「笑い」を届け続けます。人々を勇気づけ、家族や仲間、そしてファンへの思いを胸に、さらなる飛躍が期待されます。2025年M-1には出場しないという決断もまた、次なるステージの始まりとなるでしょう。

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