東武宇都宮百貨店大田原店、2026年8月末で営業終了へ
東武宇都宮百貨店大田原店が、2026年8月31日をもって営業を終了することが発表されました。栃木県北唯一の百貨店として長年親しまれてきた同店の閉店は、地域社会に大きな衝撃を与えています。
営業終了の経緯
東武宇都宮百貨店大田原店は2002年9月、上野百貨店跡地に開店した3階建ての百貨店です。売り場面積は約12,200平方メートルで、開店当初は地域の人々の期待を背負ってのスタートとなりました。売上は2005年がピークで59億円に達しましたが、その後人口減少や消費動向の変化の影響もあり、2024年度には37億円まで下落しています。
閉店理由は、建物の賃貸借契約が2027年2月末で満了を迎えること、さらに館内設備の更新に多額の投資が必要な状況であることが公式に説明されています。「これまで地域に支えられてきた店舗ですが、経済的な事情と契約満了のタイミングが重なったため、苦渋の決断に至りました」とのコメントが発表されています。
地域への影響と地元住民の声
- 「昔からのシンボルなのに」「街の活気が失われそう」といった、利用客や地元住民からは閉店を惜しむ声が多数寄せられています。
- 同店は栃木県北部で唯一の百貨店であり、ショッピングや食事、イベントスペースとして多くの人が訪れていました。特に高齢者にとっては身近な買い物・集いの場だったため、閉店により「不便になる」「寂しい」といった生活面への不安の声も聞かれます。
- 地元経済への影響も懸念されています。百貨店が地域に存在することで生まれていた雇用や経済的な波及効果が失われる可能性があるからです。「この閉店が商店街や周辺施設にも波及し、街の活力をそいでしまうのでは」という心配の声もあります。
東武百貨店大田原店の歩み
東武宇都宮百貨店大田原店は、2002年に開店以降、地域の商業拠点として成長してきました。各種テナントや専門店が入居し、ファッション・日用品、食品、レストランなど多彩なサービスを提供し続けてきました。イベントや地域の催しにも積極的に参加し、地元自治体と連携した企画も行われてきました。百貨店として身近な場所で「豊かさ」や「便利さ」を地域にもたらしてきた存在です。
閉店に関する重要なお知らせ
- 東武宇都宮百貨店大田原店は2026年8月31日(月)をもって営業終了となります。
- 閉店に伴い、東武友の会大田原営業所も同日で営業終了します。積立会員は、閉店後も宇都宮店や栃木市役所店でサービスを継続して利用できます。
- 閉店後の積立は満期を迎えた場合、宇都宮店や栃木市役所店で利用可能です。友の会会員証やお買物カードも同様です。
今後の展望や地域課題
百貨店の閉店によって、地域内の商業環境が大きく変化することは避けられません。空き店舗の今後については未定ですが、地元では「新たなテナントが入って街の賑わいを保ってほしい」と願う声も強い状況です。 商業施設の消失は、直接的な雇用喪失だけでなく、高齢者や子育て世帯の利便性低下にもつながるため、「今後の商業インフラや地域活性化策はどうなるのか」という課題も浮き彫りになっています。
また、地域イベントや行政との連携も進められていましたが、閉店後の街のあり方をどう再構築するか、地元行政や事業者、住民が知恵を集めていくことが求められます。
地域住民から寄せられているコメント
- 「子供の頃から親しんできた百貨店がなくなるのは本当に残念です。」
- 「お中元やお歳暮もここで選んでいたので、これからどこで買えばいいのか…」
- 「賑わいの中心地がなくなってしまうと、街の魅力が下がってしまいそう。」
- 「近くに大きな商業施設がないので、車がないと買い物がさらに不便になる。」
まとめ
東武宇都宮百貨店大田原店は、2026年8月31日をもって営業終了します。20年以上に渡って地域に親しまれてきた百貨店の閉店は、地域住民にも大きな影響をもたらします。地元経済や街の活気への影響が懸念される中、新たな商業施設や地域振興の取り組みが求められています。また、閉店後も積立や会員サービスの利用はほかの店舗で継続できるため、会員の方は公式情報を確認しながら対応をお願い致します。
長年地域に愛された百貨店が営業終了することは寂しいことですが、再び賑わいが戻ることを願う地域住民の思いが強く感じられます。



