サンリオ、最高益を更新――2026年3月期第2四半期決算を詳しく解説
人気キャラクターでおなじみのサンリオ、最新決算が発表されました
2025年11月5日、株式会社サンリオ(東証プライム:8136)は、2026年3月期第2四半期(2025年4月~9月)の連結決算を発表しました。最新決算内容は多くの投資家やファンの注目を集めており、同社の事業好調を印象づける結果となっています。
第2四半期の連結経常利益が前年同期比64.1%増――サンリオとは?
- 会社名:株式会社サンリオ
- 設立:1960年8月
- 代表者:代表取締役社長 辻 朋邦
- 主な事業:キャラクター商品開発・販売、テーマパーク・ライセンス事業
- 決算期:毎年3月
- 直近業績(2025年3月期):売上高1444億400万円、営業利益518億600万円、経常利益534億5300万円、最終利益417億3100万円
- 証券コード:8136
決算概要――2期連続で過去最高益を上乗せ
サンリオが発表した2026年3月期第2四半期(4~9月)の連結経常利益は前年同期比64.1%増の397億円となり、力強い成長を示しています。加えて、通期(2026年3月期)の連結経常利益予想を従来の680億円から713億円へと4.9%上方修正しました。これにより、増益率も従来の27.2%増から33.4%増へと改善し、「2期連続での過去最高益」という強い業績予想をさらに上乗せする結果となりました。
また、会社発表の上期実績および通期計画から試算された下期(10~3月期)の連結経常利益も、前年同期比8.0%増の315億円へ着実に伸びる計算がなされています。成長軌道が継続していることが、数値からも明らかです。
直近の業績推移を分析――営業利益率も大幅改善
2025年7月~9月期(第2四半期)の連結経常利益は前年同期比56.2%増の195億円になりました。売上営業利益率も前年同期の37.9%から42.6%へと大きく上昇し、コスト管理や収益性の改善も進んでいることを示しています。
今期年間配当も増額に
業績好調に伴い年間配当も増額。これまでの年間配当予想60円から62円に増額修正(前期は53円)、配当を受け取る株主にとっても大きな朗報となっています。
今回の好決算、その背景と今後の注目点
- キャラクター商品の安定的な需要:国内・海外ともに、ハローキティやシナモロールなど人気キャラクターの商品販売が堅調。
- テーマパーク・店舗ビジネスの好調:サンリオピューロランドなどのテーマパークや直営店舗に来店客数が回復し、入場料・物販ともに増加。
- ライセンス事業の伸び:他社とのコラボレーションや海外展開が進み、ライセンス収入も拡大。
- コスト管理の徹底:支出の最適化や生産効率の向上により、営業利益率が向上。
投資家・市場の評価とライバル企業との比較
サンリオの今回の決算は、市場からも「サプライズ決算」と評されており、今後の株価動向も注目されています。また、オリエンタルランド(OLC)やバンダイナムコホールディングス、タカラトミーなど他の大手キャラクター事業会社とも比較され、サンリオの成長性と収益改善を背景に投資先としての魅力も高まっています。
11月は決算発表ラッシュ!サンリオも注目銘柄のひとつ
今回のサンリオ決算発表は、11月4日~7日に予定されている100社超の企業決算の中でも、ひときわ注目度の高い内容でした。特にトヨタや三井物産など他の大企業と並び、ゲーム・エンタメ関連の銘柄としての存在感を改めて示しています。
今後の展望と注目ポイント
- 海外展開の強化:アジアや北米など海外市場での販売・ライセンス拡大戦略が業績にどのような影響を及ぼすか。
- デジタル化対応:キャラクターIPのデジタル活用やオンライン事業の拡大が今後の収益柱となるか。
- 新規コラボやイベント施策:サンリオキャラクターを活用した新たなコラボレーションや大型イベントの実施計画。
- 株主還元策の拡充:増配方針の持続性や自社株買いの可能性など、株主への利益還元策にも関心が集まっています。
決算短信や公式資料の確認もおすすめ
サンリオの決算短信や公式発表資料もあわせて確認することで、より詳しく同社の業績や事業方針を知ることができます。投資判断や今後の事業動向について詳しく知りたい方は、正式な資料にもぜひ目を通してください。
まとめ
サンリオの2026年3月期第2四半期決算は、連結経常利益が前年同期比64.1%増、通期見通しも上方修正と、極めて好調な内容となりました。キャラクター人気やテーマパークの回復、海外・ライセンス事業の成長により、今後もサンリオのさらなる飛躍が期待されています。「ハローキティ」「シナモロール」など、時代を超えて愛されるキャラクターとともに、同社の進化にも引き続き注目していきたいですね。



