パンジャタワー、豪州「5億円レース」ゴールデンイーグル参戦!

日本競馬界を代表する3歳馬「パンジャタワー」が、オーストラリアで行われる高額賞金レース「ゴールデンイーグル」(賞金総額1000万豪ドル=約10億円、1着賞金約5億円)に出走します。2025年11月1日、ランドウィック競馬場で開催される7回目のゴールデンイーグルには、各国の強豪が揃いました。
パンジャタワーは、今年春のNHKマイルカップを勝利し、橋口調教師、深澤朝房オーナーのもと快進撃を続けています。日本調教馬として史上2頭目のこのビッグレース制覇を狙い、期待が高まっています。

パンジャタワー出走概要

  • レース名: ゴールデンイーグル(The Golden Eagle)
  • 開催日: 2025年11月1日(土)
  • 開催場所: オーストラリア・ランドウィック競馬場
  • 距離: 芝1500メートル
  • 出走頭数: 17頭
  • パンジャタワーの枠番: 4番ゲート(内枠)
  • 騎手: 松山弘平騎手(主戦)

“5億円レース”に挑戦する意義――オーナー・陣営の意気込み

深澤朝房オーナーは「今年の3歳馬の獲得賞金1位を狙っている」と語り、世界の大舞台で名を上げることに強い意欲を見せています。パンジャタワーは国内でのG1制覇に加え、賞金規模・権威ともにトップクラスのゴールデンイーグルで勝てば、一挙に日本馬No.1賞金馬に躍り出る可能性も高まります。
また、橋口調教師も「馬の器用さと経験が生きるはず。世界での戦いに手応えを感じている」とオーストラリア挑戦に自信を示しています。

ゴールデンイーグルとは?

「ゴールデンイーグル」は2019年に創設されて以来、オーストラリア競馬界最大級の注目レースの一つです。世界中から才能ある4歳馬が集い、1等賞金は約5億円と、これは国際GI級レースと肩を並べる規模です。

  • 2025年の開催会場: 従来のローズヒルガーデンズ競馬場ではなく、今年はランドウィック競馬場での実施。
  • 17頭立ての激戦: 牝馬4頭を含む各国G1馬が内枠〜中枠に集中し、ハイレベルな争いに。
  • 現地での前売りオッズ: パンジャタワーは6倍で2番人気タイ。本命は豪州の無敗牝馬・オータムグロー(2.3倍、9番枠)となっています。

パンジャタワーの特徴と強み

  • 万能型の脚質: 逃げ・先行・差しと状況に応じ柔軟な戦い方ができる
  • 短距離適性も証明: 1200m戦でも勝利
  • G1レース既勝: これまでの実績が世界基準の強さを証明
  • 鞍上は松山弘平騎手: 国内外での重賞経験が豊富で安心感

現地での調整・環境対応

パンジャタワーは出国後、カンタベリーパーク競馬場の検疫施設で入念に調整しています。今回は日本から同じく遠征するシュトラウス(ラッセルボールディングステークス出走)とともに、本場コースへのアクセスも許されており、現地の芝や雰囲気に慣れる環境が整っています。

日本とオーストラリア競馬の違いとして、観客席と待機馬房の距離が近いことが挙げられます。パンジャタワーにとって、多くの現地ファンに囲まれての待機・装鞍は初体験。陣営はスクーリング(下見調教)を経て、馬の落ち着きを保つ工夫を重ねています。

他の有力馬・注目の対戦構図

  • オータムグロー(Autumn Glow): 豪州の無敗牝馬・9番枠 1番人気
  • ラインバッカー(Linebacker): 3月ランドウィックギニー勝ち馬・5番枠
  • セパルス(Sepulse): 豪インビテーションS勝ち馬・6番枠
  • フェローチェ: 豪オーストラリアンギニー馬・10番枠
  • ウィリードゥイット: ニュージーランドダービー馬・11番枠

G1実績馬が内から中の枠に固まったことで、序盤からのペース争いや馬群の位置取りが勝負を分けると言われています。

日本馬のオーストラリア遠征―コースとレース環境の違い

オーストラリア遠征は、馬にとって大気や芝質など環境の違いに加え、レース進行や馬場のコンディションにも大きな適応力が求められます。パンジャタワーはこうした異国の地での新たな挑戦を通じ、すでに国内でもファンを魅了する存在となっています。

パンジャタワーの陣営やオーナー、スタッフたちは、「オーストラリア競馬が好き」「国際レースで活躍できるだけの力がある」と自信を持って送り出しています。

パンジャタワーの歩みと今後の展望

  • 2025年春: NHKマイルカップ優勝、G1馬の称号獲得
  • 国内主要重賞: キーンランドカップなど主要レースで好成績
  • オーストラリア遠征: ゴールデンイーグルで好結果なら、さらなる国際戦線も視野に

今回有力視されるパンジャタワーですが、馬と陣営、そしてそのファンまでもが大きな夢と希望を託す一戦となっています。

まとめ

パンジャタワーは、2025年11月1日にオーストラリア・ランドウィック競馬場で開催される高額賞金レース「ゴールデンイーグル」に出走します。NHKマイルカップ馬として、日本競馬界の威信をかけての遠征。4番ゲートから2番人気で臨むこのレースで、深澤オーナーや橋口調教師、松山騎手がどんなドラマを見せてくれるのか―。
現地での調整や環境対応にも細心の注意を配り、世界のトップホースと真っ向勝負を繰り広げます。リーディングジョッキー、強豪馬が揃うこの舞台で見せるパンジャタワーの健闘に、今、日本の競馬ファンは大きな期待を寄せています。

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