JCB、サウジアラビア市場拡大へ。STCバンクとの提携で利用網拡充、創立80周年と事業投資の3大トピックス
2025年10月28日 14:00(米国西部時間)発信
世界的な決済ブランドJCB(本部:東京)が、サウジアラビアの全デジタルバンク「STCバンク」と提携に向けた覚書(MOU)を締結したことが、国内外で大きく報じられました。また、JCBの創立80周年達成や、英国拠点での大規模工場投資が「スタッフォードシャー経済にとって大きな後押し」とされるなど、節目の年に注目の動きが続いています。本記事では、これら3つの注目ニュースをわかりやすくまとめてご紹介します。
JCBとSTCバンク、サウジアラビアでのカード利用拡充へ提携を検討
2025年10月27日、JCB International(国際業務子会社)は、サウジアラビア最大手通信会社STCグループ傘下のSTCバンクとJCBカードの利用拡大に向けた覚書(MOU)を締結しました。これにより、同国内でJCBカードが使える場所が大幅に増える可能性が出てきました。
背景には、サウジアラビア政府が推進する「キャッシュレス社会」と「金融包摂(すべての人に金融サービスを届けること)」を目指す「Vision 2030」の動きがあります。JCBはこの国の未来の決済インフラを支えるパートナーとして、STCバンクと協議を始めました。
STCバンクのモハンマド・ヤヒヤ・レファイエ氏(ビジネスバンキング上級ディレクター)は、「JCBとの関係構築を進めることで、サウジアラビア全域でJCBカードの利用をサポートし、クロスボーダー決済の利便性を向上させたい。さらに、JCBカード会員向けの特典やキャンペーンも検討中だ」とコメントしています。また、「JCB決済に対応することで、旅行者や駐在員、国際的なビジネス利用者への魅力が増し、アジア市場とのつながりも強まる」と期待を述べています。
一方、JCB Internationalの高橋匠エグゼクティブ・バイスプレジデントは、「STCバンクはデジタルバンキングのリーダー。STCグループとの提携の第一歩となる本MOUは、JCB会員の金融サービス利便性を大きく変える可能性を秘めている」と語っています。
STCバンクはサウジアラビア国内最大のフルデジタル銀行で、最新の金融テクノロジーを活用し、シンプルで信頼性の高いサービスを提供することで知られています。今回の提携で、サウジアラビア在住者や訪れた日本人・アジア人にとってJCBカードがより身近な存在になることが期待されます。
JCB、創立80周年を迎える
2025年、JCBは創立80周年を迎えました。JCBは1961年に日本初の本格的なクレジットカード事業を開始し、1981年から国際展開を本格化。現在は世界56ヶ国・地域、約5,600万店舗でJCBカードが利用可能です。会員数も主にアジア圏を中心に1億6,900万人を超えるなど、グローバルな決済ネットワークを構築しています。
これまで国内はもちろん、海外の有力銀行や金融機関とも提携を重ねてきました。今後も「高品質なサービスと製品を世界中の顧客に提供する」という姿勢のもと、さらなる成長を目指しています。
英国スタッフォードシャーでの工場投資が地域経済を後押し
JCBはこのほど、英国・スタッフォードシャー州に1億ポンド(約170億円)規模の工場投資を実施。地元経済の活性化に大きく貢献するとして、現地メディアや経済関係者から「スタッフォードシャー経済への大きな信頼表明」と評価されています[キーワード3件目_仮題]。
この投資は、JCBが世界の建機・農業機械市場でさらなるシェア拡大を目指す一方で、現地雇用の創出や地域産業の発展にも寄与するものと期待されています[キーワード3件目_仮題]。
JCBの未来、そして私たちの未来
今回のサウジアラビア・STCバンクとの提携は、JCBのグローバル戦略の新たな一歩です。サウジアラビアという成長著しい市場でJCBカードが日常的に使えるようになれば、観光やビジネス、駐在生活の利便性が大きく高まります。また、アジア発の決済ブランドとしての存在感を一段と強めることができるでしょう。
また、創立80周年という節目を迎えたJCBは、これまでの歩みを振り返りつつ、新しい挑戦を続けています。英国での大規模投資もその一環であり、現地経済への貢献を通じて、グローバル企業としての社会的責任を果たす姿勢がうかがえます。
私たちの生活やビジネスのグローバル化が進む中、JCBのような日本の企業が海外で活躍し、現地社会とともに成長していくことは、日本全体にとっても誇らしいことです。今後の展開にぜひご注目ください。
この記事のポイント
- JCB、サウジアラビアのSTCバンクと提携し、同国内でのカード利用拡大を目指す
- キャッシュレス化推進と金融包摂を目指すサウジ政府の「Vision 2030」とも連動
- JCBカード会員向けの特典やキャンペーン、クロスボーダー決済の利便性向上に期待
- JCBは2025年に創立80周年。世界56ヶ国・地域、約5,600万店舗で利用可能に
- 英国・スタッフォードシャー州に1億ポンド規模の工場投資、地域経済への貢献が評価[キーワード3件目_仮題]
JCBは今後も、グローバルな視点で新たな市場に挑戦し、会員やパートナー、そして社会全体に価値を提供し続けることでしょう。今後の動向から目が離せません。



