ナスダック100が連日で史上最高値を更新―2025年10月28日米国株の最新動向

2025年10月28日現在、ナスダック100指数が連日で史上最高値を更新し、ハイテク株を中心に大きく上昇しています。背景には、米中関係の改善観測FOMCの利下げ期待、そして主要ハイテク企業の好調な決算発表があります。これらが投資家心理を後押しし、強気相場を形成しています

2025年10月27日ナスダック100の振り返り

  • 終値:25,821.54ポイント(前日比+463.38、+1.83%)で3営業日続伸となり、窓開けを伴う力強い上昇となりました
  • 米中貿易摩擦の緩和への期待が大きな買い材料となりました。トランプ大統領による「習主席との取引は成功すると思う」という発言が市場心理を改善し、安心感を与えました。
  • FOMC(米連邦公開市場委員会)による追加利下げ期待が高まり、0.25%ポイントの利下げがほぼ確実視されたことも株式市場の上昇を強力に後押ししました。
  • 米主要株価指数の中で最大の上昇率を記録し、NYダウやS&P500を上回るパフォーマンスを見せました

ハイテク株中心の構造と上昇要因

  • ナスダック100はマイクロソフト、アップル、グーグル(アルファベット)、アマゾン、メタ(旧Facebook)、エヌビディアなど、世界の成長を牽引する米国テック企業で構成されています。
  • 今週はとくに米中の緊張緩和FOMCの追加利下げという「2つの緩和期待」が強気相場を支えています
  • 「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる主要テクノロジー企業の決算発表が注目されており、好決算が追い風となった場合、さらなる高値更新が期待されています

米国株全体―主要指数の動向

  • ナスダック100は週明けの市場でもハイテク株の買いに支えられ、強気を維持しつつ、直近2週間で2%高を記録
  • 2025年10月28日7時までの取引で、ナスダック100はプラス圏で推移し、終盤にかけて一段と上げ幅を拡大。最終的に+1.95%の上昇率となりました
  • ダウ平均も史上最高値を更新するなど、米主要市場の全体がリスク志向を強めています

テクニカル分析とチャート状況

  • 日足チャートでは、ローソク足が陽線の連続となり、平均足も上昇基調。3日連続で高値を更新し、買い優勢が鮮明です
  • 1時間足チャートでも、取引開始直後から窓開けで上昇が進み、終日プラス圏で推移。25,000ポイント台の中で堅調に推移し、26,000ポイント台到達の期待が高まっています。

今後の見通し―どこまで上昇するか

アナリストの週間予想レンジは25,200~27,000ポイントとされており、市場参加者はさらに高値更新への警戒と期待感を抱いています。ハイテク株が引き続き強い買いを集めれば、短期的な調整を挟んでも高値圏での推移が続く可能性が高いです。

主な経済指標と市場への影響

  • 28日(火)22:00:米住宅価格指数(前年同月比)
  • 28日(火)23:00:リッチモンド連銀製造業指数
  • 28日(火)23:00:消費者信頼感指数(CB)

これらの指標結果によっては、一時的に市場のボラティリティが高まる可能性があります。ただ現在の市場センチメントは、米中緩和観測や金融緩和期待に強く支えられており、投資家のリスク選好がハイテク株主導で続く見通しとなっています

NASDAQのソリューション収益が過去最高―企業決算の好影響

  • NASDAQ本体も2025年第3四半期のソリューション収益が10億ドル超と予想を上回る実績を発表しました。これにより、関連サービスやIT分野への期待も高まり、インデックス構成銘柄にさらなるプラス材料となりました。

投資家の注目点とリスク

  • 市場では短期的な調整や一部売りの動きが見られる可能性も指摘されています。しかし現状は利下げ期待、米中関係の改善見通し、好調な決算という三重のポジティブ要因が強い支持材料となっています。
  • 一方で、今後の米中協議の進展具合やFOMCの政策決定、企業決算内容によっては、意外な反落やボラティリティの急変にも注意が必要です。

関連投資信託・ETFの値動き

  • MAXISナスダック100上場投信(2632)は、10月27日終値16,045円から、28日は16,145円と上昇。投資家の関心が高まっています
  • Tracers NASDAQ100ゴールドプラスも、10月28日基準価額は16,015円。NASDAQ100連動型の商品は全体的に堅調です
  • 野村アセットマネジメントのNASDAQオープンBもチャート上で続伸となっています

まとめ:米国市場におけるナスダック100の意義

2025年10月28日時点の米国株式市場は、ナスダック100の史上最高値更新に象徴されるように、米中関係改善および金融緩和期待が投資家心理を大きく押し上げています。主要ハイテク企業の好調な決算と併せて、米経済の成長ドライバーとして再評価される状況が続いています。今後も、市場環境や経済指標の変化に注目しながら、柔軟な投資姿勢が求められるでしょう。

参考:主要米国経済指標の発表予定(2025年10月28日)

  • 22:00 ケース・シラー米住宅価格指数(8月、前年比)
  • 23:00 リッチモンド連銀製造業指数(10月)
  • 23:00 消費者信頼感指数(10月、CB)

現地最新動向に注意しつつ、ハイテク主導の強いマーケット環境を丁寧に見極めましょう。

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