甲本ヒロト×松重豊、40年の時を越えて実現した奇跡の主題歌コラボ——「ほんとにやったじゃん俺たち」と驚く、下北沢の古い中華料理屋から始まった物語
2025年1月10日公開の映画『劇映画 孤独のグルメ』で、俳優・松重豊の熱烈なオファーにより、ザ・クロマニヨンズの新曲「空腹と俺」が主題歌に起用されたことが大きな話題を呼んでいます。この出来事の裏には、40年近いロングセラーとなる「孤独のグルメ」の松重自身の“初監督作品”というメモリアルな節目だけでなく、主演・監督・脚本すべてを手がけた松重と、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトという2人のスターの“青春の偶然”が深く関わっています。
下積み時代、下北沢の小さな中華料理屋で出会った2人の“フレッシュ”な日々
今でこそ、松重豊は「孤独のグルメ」で“おひとりさまグルメ”の代名詞的存在に、甲本ヒロトは日本ロックシーンを代表する歌手・作詞家・俳優へと進化を遂げていますが、2人には“若き日の下積み時代”に忘れることのできない共通の記憶があります。松重は映画作家になる夢を抱いて、甲本はバンドマンとしての人生を切り拓くために、やがて東京・下北沢に辿り着くのです。そして、2人は偶然にも「中華料理屋〈珉亭(みんてい)〉」という小さな店で、同じ日にバイトを始めるという、まるで青春ドラマのような驚くべき巡り合わせを体験しました。
「ほんとにやったじゃん俺たち」と口をそろえて語るその記憶は、後に作品それぞれの礎となっただけでなく、今回の映画主題歌『空腹と俺』の誕生にもつながる貴重な原点となったのです。松重が「どうしても甲本に聞いてほしい」と熱烈にアプローチし、甲本が「うらやましがってやってみるか」と応える――そんな2人の自然なやり取りから奇跡のコラボが実現したのでした。こうした縁は、単なる“同郷”や“同世代”以上の、プロとしての“敬意”や“友情”の証といえるかもしれません。
ザ・クロマニヨンズ、28枚目のシングルと18thアルバム『JAMBO JAPAN』で新たな挑戦
甲本ヒロトを中心に2006年から活動するザ・クロマニヨンズは、2025年9月17日に28枚目のシングル『キャブレターにひとしずく』をリリース。さらに同年10月29日には、18枚目のオリジナルアルバム『JAMBO JAPAN』が発売されます。
『キャブレターにひとしずく』は、スピード感あふれるギターとハープが織りなす骨太なグルーヴが印象的な楽曲で、CDと限定アナログ盤(7inch)の2形態で発売されます。また、アルバム『JAMBO JAPAN』には、このシングル曲のほか、映画主題歌『空腹と俺』や、舞台「蒙古が襲来」のテーマソング『どんちゃんの歌』、さらに真島昌利がボーカルを担当する楽曲など全12曲が収録されます。ザ・クロマニヨンズらしい“疾走感”と“人間味”が詰まった1枚です。
アルバムリリースを記念し、2025年11月からは全国56公演に及ぶツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアー JAMBO JAPAN 2025-2026」も開催されます。夏から秋にかけて多くのイベントに出演し、ファンの期待に応える精力的な活動が続きます。ライブ中の甲本ヒロト、真島昌利、小林勝、桐田勝治の4人が織りなす“圧倒的な存在感”は、見逃せません。
甲本ヒロト・真島昌利による限定ラジオショー——今年もinterfmでオンエア!
2025年10月30日には、甲本ヒロトと真島昌利がパーソナリティを務めるラジオ番組「ザ・クロマニヨンズ ラジオショー」がinterfmで放送されます。2人が選曲し、ディープなアナログ盤(レコード)を堪能できる1時間は、音楽ファン必聴のプログラムです。アナログならではの“味”や、2人ならではのトークから、“ザ・クロマニヨンズの原点”に触れる機会でもあります。
甲本ヒロトと真島昌利は、どちらも音楽への“愛”が深く、その幅広い音楽遍歴を惜しげもなく語るタイプ。リスナーにとっては、普段聞けない秘蔵音源や、思い出の曲にまつわるエピソードを楽しめるまたとないチャンスです。今年もインターネット上で大きな話題になること間違いありません。
甲本ヒロト、“ロックスター”から“テレビ・映画のスター”へ、時代を超える挑戦
甲本ヒロトは、1970年代のフォーク、パンクロック、オルタナティブロックなど様々な音楽シーンで活躍。ザ・クロマニヨンズ結成後も精力的に楽曲を発表し、数々のフェスやイベントでライブを続けています。その一方で、俳優や声優、バラエティ番組など、“音楽以外”の分野でも実力を発揮。近年では「孤独のグルメ」での“ビートたけし”役で印象的な演技を披露し、さらには今回の主題歌起用で“松重豊”との共演が話題となっています。
甲本はあらゆる体験を作品に昇華する才能を持ち、今も挑戦をやめません。下北沢の小さな中華料理屋での下積みから、今では“時代を象徴する存在”へ——その歩みからは、“本物のロッカー”としての矜持と、誰よりも“人間らしい弱さ”を見せることができる、稀有なアーティスト像が浮かび上がります。
まとめ——甲本ヒロトと松重豊、40年の時を越えて“珉亭”がつないだ友情と共作
今回の主題歌コラボは、単なる“豪華”な企画ではなく、共に青春の下積み時代を過ごした2人の“共通体験”が根底にあります。「ほんとにやったじゃん俺たち」と驚きながらも、40年後にお互いの夢を認め合い、今また新たな作品で“共作”を果たした2人の話には、大きな感動があります。
松重豊の“映画に捧げる情熱”と、甲本ヒロトの“音楽に込める想い”――それを支えてきたのは、間違いなく“グルメ”だけでなく“人生そのもの”を愛する姿勢です。その証拠に、映画主題歌『空腹と俺』は、単なる“いい曲”という枠を超えた、“人間の生き様”そのものが聞こえてくる楽曲となっています。
この1年、ザ・クロマニヨンズの新曲リリース、アルバム発売に加え、甲本ヒロトと松重豊の“青春の共演”は、多くの人に「夢を諦めずに続けることの素晴らしさ」を教えてくれたのではないでしょうか。音楽と映画、ラジオショーとライブツアー——甲本ヒロトは今も、“リアル”に走り続けています。
関連情報
- ザ・クロマニヨンズ 28枚目シングル『キャブレターにひとしずく』 2025年9月17日発売(CD/アナログ盤)
- アルバム『JAMBO JAPAN』 2025年10月29日発売、全国ツアー「JAMBO JAPAN 2025-2026」全56公演
- 映画主題歌「空腹と俺」 2025年1月10日公開『劇映画 孤独のグルメ』(監督・松重豊)主題歌
- 「ザ・クロマニヨンズ ラジオショー」 interfmで2025年10月30日放送(甲本ヒロト、真島昌利)



