ACIDMAN、日本武道館で迎えるツアーファイナル ー 「みんなの想いがひとつになる」特別な一日に

はじめに

2025年10月26日、ACIDMANが7年ぶり7回目となる日本武道館ワンマン公演を開催します。これは、全国10箇所を巡るツアー「This is ACIDMAN 2025」の集大成。今回のライブは、バンドとファン、それぞれの想いが武道館という特別な場所で交錯する、特別な一日となります。この記事では、インタビューやライブの概要、ライブを支える新たな試み、そして日本酒コラボなど多角的に当日を掘り下げます。

ACIDMANと「This is ACIDMAN」――ワンマンライブの歩み

ACIDMANは、ロック・オルタナティブを軸に、幅広い表現で多くのファンを魅了し続けてきたバンドです。「This is ACIDMAN」は、2021年から彼らがスタートした特別なワンマンライブシリーズ。セットリストはシングル楽曲やミュージックビデオ(MV)になった人気曲が中心で、ファン投票楽曲や事前セットリスト公開など、従来のライブとは一線を画す参加型スタイルが好評を博してきました。

この「This is ACIDMAN」は毎年秋、メジャーデビュー記念日(10月30日付近)に合わせて開催されており、2025年で5度目となりました。今回のツアーは過去最大規模の10公演。Zepp Nagoyaをはじめ全国各地で開催され、ファイナルの舞台が日本武道館です。

大木伸夫インタビュー:「みんなの想いがひとつになる」

ボーカル・ギターの大木伸夫さんは、今回の武道館ライブ開催直前のインタビューで日本武道館という場所について、こう語っています。

「『This is ACIDMAN』は2021年からスタートさせたんですけど、いつか武道館でやりたい企画だと当初から思っていたんです。武道館は自分たちにとって“特別な場所”。大勢の人の気持ちがひとつになる、そんな経験って日常生活ではほとんどないですよね。」

2018年のアルバム「Λ(ラムダ)」ツアーファイナル以来、7年ぶりとなる同会場について、大木さんは「もう一度やりたかった」とも述べています。7年間の月日を経て、バンドとファンが再び大きな場所で顔を合わせることへの期待と意味合いを強調していました。

また、これまでのライブ活動で感じた「人々の想いが一つになる」という感覚は、ACIDMANの活動の根本的なテーマである“共鳴”にも通じており、ツアーファイナルには強い意気込みが感じられます。

ライブ概要とチケット情報

  • 日時: 2025年10月26日(日)
  • 会場: 日本武道館
  • 開場: 16:30 / 開演: 17:30
  • チケット価格:
    • SS指定席(アリーナ席前方):15,000円 (完売)
    • S指定席(アリーナ席後方/1Fスタンド席):10,000円 (完売)
    • A指定席:8,500円
    • 学割A指定席(高校生以下対象):5,000円
  • チケット発売日: 2025年8月26日(火) 10:00〜
  • 主な特徴: 未就学児童無料(席が必要な場合は学割A指定)/学割は学生証の提示が必要

最上位席の「SS指定席」「S指定席」は発売と同時に完売。家族や学生など幅広い層へ配慮した価格設計になっているのも特徴です。

ライブ文化の新しいかたち:イベント託児サービス導入

今回の武道館ライブでは、ライブ文化に新しい風を送る試みとして1987年創業の老舗託児サービス「マザーズ」によるイベント託児®︎が導入されます。

仕事や育児に忙しい親世代の「ライブには行きたいけど、子どもが心配で難しい」という声に応え、ライブ会場で安心して子どもを預け、思う存分ライブを楽しめる仕組みです。ニーズの高まるイベント託児が日本武道館という大規模会場で採用されるのは画期的で、ライブ文化の“ウェルカム感”や包摂性向上にもつながっています。

ACIDMANのライブは若い世代だけでなく、デビュー当初からのファン、その家族まで幅広い層に愛されており、この託児サービスの導入は今後のエンターテインメントのあり方にも大きな示唆を与える動きとなっています。

ツアーとセットリストの新しい試み

「This is ACIDMAN 2025」ツアーは全10公演。特徴となるのは、各会場ごとに異なるセットリストやファン投票楽曲です。これにより、ファン一人ひとりがツアーの一部として能動的に関われるのが特徴です。

特に武道館ファイナルでは「これぞACIDMAN」と言われる代表曲を中心に、過去作品から最新アルバム「Λ(ラムダ)」まで、バンドの軌跡を感じられる壮大な内容になる見込みです。また、セットリストの事前公開、新旧楽曲のバランス、ファン投票の結果など、その年限りのライブ体験が味わえる点でも注目されています。

会場限定企画とACIDMAN MOBILE

武道館公演では「ACIDMAN MOBILE」を使った会場限定企画が実施されます。会場内に掲示されるQRコードを読み取ることで、豪華賞品が当たる抽選企画に参加できるなど、デジタルとリアルが融合した体験型のサービスが用意されています。

こうした取り組みは、ファンがライブをより身近に、より楽しく感じられる新たな演出として、参加意欲をかき立てています。

日本酒「冩樂」との再コラボ:ライブを彩る特別な一杯

ライブ会場での楽しみのひとつが、オリジナルグッズやコラボ商品。今回、会場では福島県会津若松市の人気酒造「宮泉銘醸『冩樂(しゃらく)』」とACIDMANが再びコラボレーションし、ライブ限定の日本酒が受注販売されます。

2019年にも好評を博したこのコラボ日本酒は、多くの音楽ファンや日本酒ファンから再販を望む声がありました。会場でしか注文できないプレミアムな一品として、音楽と酒文化、双方の魅力を堪能できます。ライブ限定ラベルやオリジナルの瓶デザインなど、コレクション性も高く、ファン同士の交流の種にもなっています。

バンドのメンバーも「ACIDMANらしいこだわりを詰め込んだ日本酒。特別な夜にふさわしい一本です」と語っています。

日本武道館ライブが持つ意味――ファンとバンドの共鳴

ACIDMANにとって日本武道館は、「夢」と「挑戦」の象徴であり、バンドの節目ごとに特別なライブが行われてきた場所です。7回目の武道館公演となる今回は、継続する姿勢と新たな挑戦、その両輪が感じられます。

ファンにとっても、日本武道館でのライブは“期末試験”のような特別な熱気が漂う経験です。ACIDMANの楽曲を代表する“再生”、“宇宙”、そして“祈り”。その根底にある「生きることの意味」「日常と非日常の境界」など深いテーマが、ライブの熱量とともに空間を満たします。会場全体が「みんなの想いがひとつになる」瞬間は、アーティストとリスナー、双方にとってかけがえのない記憶になるでしょう。

ライブ文化の未来へ――ACIDMANのチャレンジ

今回の「This is ACIDMAN 2025」日本武道館公演は、規模や内容だけでなく、イベント託児や日本酒コラボなど多彩な工夫によって、ライブ文化自体のアップデートを体現しています。それぞれの人生のなかで、ライブという“非日常”がひとつの彩りとなるよう、ACIDMANは新しいライブの形を提案し続けています。

これからも彼らのステージが、年齢や世代、ライフスタイルを問わず、多くの人々に勇気を与え、「みんなの想いがひとつになる」瞬間を創り出し続けることは間違いありません。

おわりに

2025年10月26日の日本武道館は、ACIDMANやファンが、「想いを重ね合わせる」現場となります。ライブにはじめて足を運ぶ方も、長年のファンの方も、誰もが心躍る体験が待っていることでしょう。この特別な一日に期待が集まります。

参考元