2026年度前期・連続テレビ小説「風、薫る」新キャスト発表 多部未華子、約16年ぶり朝ドラ出演で「鹿鳴館の華」貴婦人役に
2026年度前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」が、2025年10月に新たな出演者を発表しました。本作は明治時代を舞台に、近代看護の礎を築いた2人の女性を描く物語で、「ダブルヒロイン」となる主演には見上愛さんと上坂樹里さんが抜擢されています。
今回の発表では、多部未華子さんが約16年ぶりとなる朝ドラ出演を果たすこともあり、視聴者や関係者の間で大きな話題となっています。
新キャスト発表 第5弾。その顔ぶれとコメント
- 多部未華子さん——“鹿鳴館の華”大山捨松(貴婦人)
- 高嶋政宏さん——捨松の夫で初代陸軍大臣・大山巌
- 二田絢乃さん——鹿鳴館給仕・松山ふさ
- 中田青渚さん——鹿鳴館給仕・河合志麻
- 井上向日葵さん——鹿鳴館給仕・木村佐保
- 丸山礼さん——主人公りんの家の隣人・中山マツ
- 研ナオコさん——謎に包まれた神出鬼没の占い師・真風
この7人が新キャストとして登場します。それぞれが明治という時代の中で、主人公たちとどのように関わり合い、どんな風を吹かせるのか期待が高まります。
松園武大チーフ・プロデューサーは「明治初期の欧化政策の象徴とも言える鹿鳴館。その代名詞大山巌・捨松夫妻、鹿鳴館で働く女性たち、謎に包まれた占い師とユニークな隣人とを発表しました」とコメントしています。
多部未華子、約16年ぶりの朝ドラ出演「鹿鳴館の華」、大山捨松役に決定
多部未華子さんは、実際に“鹿鳴館の華”として知られた大山捨松を演じます。彼女は日本の近代化の象徴として時代の先端を歩んだ人物であり、英才教育と先進的な女性としての人生を体現した存在です。
多部未華子さんが朝ドラに登場するのは、前回の「つばさ」(2009年度上半期)以来約16年ぶりとなり、ファンだけでなく広く注目されています。
「風、薫る」とは――物語のあらすじと舞台背景
「風、薫る」は、2026年のNHK連続テレビ小説第114作として放送予定です。本作は、明治時代に近代看護の礎を築いた2人の女性・一ノ瀬りんと大家直美を中心とするバディードラマ。モデルとなったのは、実在の大関和さんと鈴木雅さんであり、「ナイチンゲール」と称された大関和さんの人生が大きく反映されています。
血縁関係のない2人のダブルヒロインは、NHK朝ドラとしては初の構成となっており、看護という職業がまだ確立していなかった時代、苦難や偏見を乗り越えて道を切り拓いていく女性たちの力強さと信念が描かれます。
主演:見上愛・上坂樹里のダブルヒロイン
- 一ノ瀬りん役 見上愛さん
物語を引っ張る芯のあるキャラクターで、「明治のナイチンゲール」こと大関和さんがモチーフとなっています。見上さんは大河ドラマ『光る君へ』の好演も記憶に新しく、更なる活躍が期待されています。
- 大家直美役 上坂樹里さん
2410人からのオーディションで抜擢。鈴木雅さんがモデルとなっています。2025年秋より本格撮影が始まり、実力派若手俳優として早くも注目を集めている存在です。
物語の舞台と主要人物
物語の舞台は「鹿鳴館」——明治期、西洋化・社交文化の象徴であり、政財官学の要人が集ったこの館は、新しい日本を内外に示す象徴でした。ここで働く女性や、社交界を彩った人々が物語の重要な登場人物です。
- 大山捨松
多部未華子さん演じる「鹿鳴館の華」。華やかなドレスに身を包み、社交界の最先端で女性の生き方を拓いた実在の人物です。
- 大山巌
高嶋政宏さん演じる捨松の伴侶であり、初代陸軍大臣。明治維新から近代国家へと日本を導いたリーダーの一人です。
- 松山ふさ、河合志麻、木村佐保
鹿鳴館で実直に働く給仕たちを若手女優がみずみずしく演じます。時代の波の中で自立を目指した女性たちの姿を描きます。
- 中山マツ
丸山礼さん演じる、主人公りんの家の個性的かつ温かな隣人。物語に温もりやユーモアを加える存在です。
- 真風
研ナオコさん演じる不思議な占い師。物語を神秘的かつドラマチックに彩ります。
制作背景と放送への期待
「風、薫る」は脚本を吉澤智子さんが担当。田中ひかるさんの『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案にしつつも、完全なオリジナル・ストーリーとして制作されます。撮影は2025年9月より栃木県大田原市などで開始。現地でのクランクイン会見も行われ、地元住民からも期待の声が上がっています。
主な見どころは、社会が大きく変転した時代に生きる女性たちの心の葛藤や成長、そして周囲を取り巻く魅力的な人物たち——まさに「時代の風」によって人生がどう動いていくのか、というテーマです。
新キャストの役柄紹介
-
多部未華子(大山捨松役)
明治時代の女性に新しい生き方を提示し、当時の社交界に革命をもたらした先鋭的な存在。国際感覚を持ち、鹿鳴館を舞台に教養と美貌で人々を魅了。多部さん自身も高い演技力と品格を持ち、本作での活躍が楽しみです。 -
高嶋政宏(大山巌役)
陸軍の要職を担い、日本の近代化を支えたリーダー。時代を切り拓く芯の強さと、妻・捨松とのパートナーシップも見どころです。 -
二田絢乃(松山ふさ役)、中田青渚(河合志麻役)、井上向日葵(木村佐保役)
新時代の中、仕事を得て自立を目指す女性たち。生き生きとした描写がドラマにリアルな息吹をもたらします。 -
丸山礼(中山マツ役)
斬新な視点やユーモアで場面を明るくします。朝ドラ初出演とは思えないほど自然体の芝居が期待されています。 -
研ナオコ(真風役)
どこか神秘的で不思議な存在感は、物語のアクセントとなるでしょう。朝ドラ初出演で新境地を開きます。
「風、薫る」制作陣のこだわりと視聴者へのメッセージ
制作統括・松園武大プロデューサーは、「一見、主人公たちとは交わりそうにない面々ですが、彼女たちとどんな風を巻き起こしてくれるかぜひご期待ください」と力強く呼びかけています。
また、撮影現場では出演者同士の信頼関係や化学反応が生まれ始めており、「多くの人に共感される物語へと仕上がっていく」との自信と手応えも語られています。
2026年春からの放送開始となりますが、随時新情報や撮影エピソードも発表されていく予定です。
これからの続報にも注目
「風、薫る」は明治の息吹と共に、現代を生きる私たちにも「自分らしく時代を切り拓く」希望や勇気を与えてくれることでしょう。ダブルヒロインや個性豊かな新キャストの面々、多部未華子さんの貴婦人役など、ますます注目が高まる本作に今後も目が離せません。


