クリスタル・パレス対AEKラルナカ:UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ 詳報

欧州の新舞台、セリハースト・パークが揺れた夜

2025年10月23日、イングランド・ロンドンのセリハースト・パークにて、クリスタル・パレスAEKラルナカ(キプロス)がUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ、グループステージで熱い戦いを繰り広げました。このコンペティションはヨーロッパサッカーの新たな舞台として注目を集めており、多くのサポーターがスタジアムに集結しました。

両チームのスターティングメンバー・フォーメーション

  • クリスタル・パレスは定番の3-4-3フォーメーションで臨みました。GKにはディーン・ヘンダーソン、DFにグエヒ、ラクロワ、カンヴォット、MFにはリュウマ、ヒューズ、ミッチェル、ムニョス、FWはピノ、マテタ、サールが名を連ねました。
  • 一方のAEKラルナカ4-2-3-1システム。ゴール前にはアンドレアス・パラスケヴァスを配置し、攻撃の中心にはバジッチ、そして背後からルビオがサポートに回りました。

クリスタル・パレスの事前情報

  • 監督オリヴァー・グラスナーは、前節ボーンマス戦のスリリングな3-3ドローからの勢いを保ちつつ、負傷者が比較的少ない理想的な陣容でこの重要な一戦に臨みました。
  • 戦線離脱中のディフェンダー、チェイク・ドゥクレ、チャディ・リアド、ケレブ・クポアは引き続き欠場。さらに、前節ディナモ・キエフ戦で退場したSBボルナ・ソサが出場停止となりました。
  • 一方、多くの主力が万全を期しており、監督はコンディションの良いベストメンバーで試合に挑む姿勢を示していました。

両クラブの近況・勢い

  • クリスタル・パレスは国内で19戦無敗を誇る勢いを持っていましたが、直近のインターナショナルブレイク前にこの記録が止まりました。それでも、ヨーロッパの舞台では2-0でディナモ・キエフを下し、今大会では好調な入りを見せています。
  • AEKラルナカもホームでの4-0勝利など、強力な攻撃力を見せる一方、アウェー戦ではやや苦戦する傾向がありました。

当日の試合展開・ハイライト

キックオフから両チームは積極的な立ち上がりを見せます。クリスタル・パレスは地元の大声援を背に高いボール保持率と素早いパス回しを披露。MFリュウマやFWピノ、サールが積極的にゴールへ迫りました。一方のAEKラルナカもバジッチを中心としたカウンター攻撃を展開し、イングランドの地で勝ち点獲得を狙いました。

  • 前半はクリスタル・パレスが主導権を握るも、ラルナカの堅守に阻まれゴールを割ることができない展開。ラルナカは時折速攻からチャンスを作り出します。
  • 試合中盤にはセットプレーやサイド攻撃からクリスタル・パレスが何度もゴールに迫りましたが、AEKラルナカGKアンドレアス・パラスケヴァスの好セーブやDF陣の粘り強い守備が得点を許しません。
  • スコアレスで迎えた終了間際、両チームとも選手交代で流れを変えようとしますが、互いの守備が光る形で試合が推移。結局、決定的なゴールシーンは生まれず、この一戦は0-0の引き分けでタイムアップとなりました。

個人・注目選手のパフォーマンス

  • クリスタル・パレスのGKディーン・ヘンダーソンは安定したセービングで「クリーンシート」を記録。最終ラインのグエヒとラクロワも的確なカバーリングを見せ、ピノやサールなど攻撃陣も複数回チャンスを演出しました。
  • AEKラルナカではFWバジッチがポストプレーなどで攻撃の起点となり、GKパラスケヴァスは何度も決定機をストップ。ルビオをはじめMF陣も中盤での守備と配給に貢献しました。

主要スタッツ比較(抜粋)

  • ボール保持率はクリスタル・パレス:約50%、AEKラルナカも守勢ながら堅実なパス回しを展開しました。
  • クリスタル・パレスは今大会2戦で無失点と守備が安定。警告(イエロー)は3枚、レッドカードが1枚とややカードが出やすい点も特徴です。
  • 両チームともシュートや決定機はありましたが、得点には至らず互いの強みと課題が明確になった試合でした。

今後の展望・ファンの声

  • クリスタル・パレスは今後も2大会連戦が続き、厳しい日程の中でどれだけ持ち味を出せるかに注目です。監督グラスナーは「今後のリーグ・カップ戦含めて最善の選択をして戦い抜く」と自信を語っています。
  • AEKラルナカにとっても価値あるアウェーの勝ち点1。守備的な戦術も機能したことから、次なる大一番へ向けて自信を深める一戦となりました。

試合後の声・まとめ

試合後、両監督とも「今夜の引き分けはフェアな結果」とコメント。クリスタル・パレスのサポーターは「最後まで誇り高いプレーに感謝」と大きな拍手を送り、AEKラルナカの選手は「アウェーでも通用する手応えを感じた」と語りました。

この一戦は、両クラブにとって欧州でのさらなる飛躍を占う重要な第一歩。今後のグループステージでも両チームの活躍から目が離せません。

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