近畿大学奈良キャンパス「農学部祭2025」開催!2年ぶりの近大マグロ解体ショーに注目
2025年11月2日(日)・3日(月・祝)、近畿大学奈良キャンパスにて、地域に開かれた一大イベント「農学部祭2025」が2日間にわたり開催されます。この祭は今回で59回目を迎え、毎年多くの来場者で賑わう奈良県の秋の風物詩です。今年は、コロナ禍の影響もあって休止されていた近大マグロ解体ショーが2年ぶりに待望の復活!地元と大学が連携し、教育・研究の成果や地産の魅力が溢れる、心温まる学園祭となります。
「農学部祭」とは ― 学生と地域が育む学びと交流の場
本年度の「農学部祭」では、学生たちの学びの成果を来場者とともに分かち合うさまざまな企画が揃っています。研究で得られた知見を活かした地元野菜や農産加工品の販売、さまざまな模擬店、地域連携団体とのコラボ出店、学生による楽しいステージイベントが目白押し。子供から大人まで楽しめ、多世代・多地域の交流の輪が広がる、温かな雰囲気が魅力です。
奈良キャンパスで開催される本学祭は、移転前の東大阪キャンパス時代から数えて59回目。毎年5,000人以上が訪れ、奈良県でも主力の大学祭となっています。
「2年ぶり」復活!近大マグロ解体ショーの迫力
特に今年注目されるのは、近畿大学が誇る水産研究のシンボル「近大マグロ」の解体ショーです。天然マグロ資源の減少を受け、生態まで理解し、完全養殖を成功させた近大マグロ。その研究成果を体感できるイベントとして、毎回大きな話題を呼んでいます。
今年のショーは11月3日(月・祝)に披露され、巨大なマグロが目の前で豪快にさばかれる圧倒的臨場感は、子どもから大人まで興奮と驚きに包まれること間違いありません。「本物」の迫力とともに、持続可能な漁業や食育のメッセージも伝えます。
解体後には、新鮮なままカットされた近大マグロが会場内で販売されるほか、普段なかなか手に入らない希少部位や逸品の販売も期待されています。
地域連携 ― 奈良の魅力と未来への挑戦
農学部祭は近大農学部生や卒業生の活動発表の場であると同時に、奈良県内各地域自治体や企業・団体との包括連携協定の成果発信の場ともなっています。たとえば、曽爾村からは手作りのトマトソースや柚子シロップ、平群町からはブランド認定のジェラートやローズティー、大和アグロファームや信貴山のどか村など、奈良各地の特色ある産物も集結。
こうした出店・コラボにより、地元産業や伝統の活性化、地域の子どもたちへの農・食育体験の提供、新たなビジネスの発展も生まれています。日々の研究活動が地域と社会にどう役立つか――学生自身が考え、実践する大切な舞台です。
新鮮農産物や模擬店、世代を超えて楽しめる多彩なプログラム
- 学生生産・販売コーナーでは、食品微生物工学研究室が丹精込めて育てたキノコ、農業生産科学科1年生の新鮮野菜、附属農場産のお米やジュースがずらり。普段はなかなか味わえない品々が手頃な価格で購入できます。
- お笑いライブやステージイベントも多数実施。地元芸人が会場を盛り上げるほか、学生クラブ・サークルのライブ演奏やダンス、仮装大会など、個性豊かなパフォーマンスが魅力です。
- 模擬店・屋台エリアには、近大生が腕をふるう多種多様な屋台が並びます。手作りスイーツや揚げ物、ご当地グルメなど、どれも学生価格でボリューム満点。来場者の胃袋も心も大満足です。
- 市民・親子参加型イベントとして、食育ワークショップやeスポーツ大会(事前エントリー制)、小さなお子様も楽しめるアクティビティコーナーなど、家族みんなで参加できる工夫が満載です。
イベント詳細やプログラムタイムテーブル、アクセス案内は公式ホームページ(https://nougakubusai2025.com/)で最新情報が公開されています。
近畿大学水産研究所―万博で11万人を魅了
近畿大学の「近大マグロ」は、2025年開催の大阪・関西万博ウォータープラザ店でも注目を集めています。5月の店舗オープン以来、11万人超の来店を記録し、養殖された近大マグロやブリ、カンパチなど合計9,586尾もの魚料理が提供されました。
その背景には、「持続可能な食資源としての養殖魚を、広く社会に伝えたい」という近大水産研究所の熱意があります。日常の食卓を支え、なおかつ天然資源の保護や海洋環境負荷低減にもつながる近大の取り組みは、国内外で高く評価されています。
- 完全養殖技術――「卵から卵」まで自力で育てる近大スタイルは、世界に誇る技術。食の安全と海の未来を考えたサステナブルな取組みです。
- 万博での実践――ウォータープラザ店は、生産現場から消費者の食卓までをシームレスにつなぐ実証実験の場。マグロ握りや近大名物の「近大鰤バーガー」、限定メニューがSNSでも話題になっています。
近畿大学の挑戦とこれから ― 研究・教育・社会貢献の調和をめざして
農学部や水産研究所が掲げるのは、「知と技術を現場に生かし、社会の持続可能な発展を支える」という高い理念です。教育現場での学びを地域や産業、日々の生活に橋渡しする姿勢が、農学部祭や万博出店、地域連携活動などで具体的にかたちとなっています。
祭をとおして自然・食・文化・人が出会い、未来に向けた課題やヒントをともに考える契機が生まれます。たとえば、次世代の農業・水産業の担い手育成、スマート農業・データサイエンスの応用、食の多様化や環境配慮型消費など、こうした先端的な話題も身近な体験を通じて知ることができます。
アクセス・問い合わせなど
- 開催日:2025年11月2日(日)、3日(月・祝)
- 時間:10:00〜18:00(入退場自由/予約不要)
- 会場:近畿大学奈良キャンパス(奈良県奈良市中町3327-204)
- 最寄り駅:近鉄奈良線 富雄駅よりバス約10分
- 入場:無料
- 問い合わせ:近畿大学奈良キャンパス学生センター(TEL 0742-43-1849)
※最新情報や各種プログラム内容、アクセス詳細は公式サイト(https://nougakubusai2025.com/)をご確認ください。
まとめ ― 近畿大学が担う「未来づくり」の最前線
近畿大学奈良キャンパス農学部祭2025と近大マグロに象徴される取り組みは、ひとの暮らしと地域社会の「今」と「未来」をつなぐ架け橋です。教育・研究・社会貢献が一体となり、学生と地域が手をとりあうその現場には、たくさんの夢と可能性が広がっています。中学生や高校生、地域の方や遠方からの来場者も大歓迎。ぜひ、この秋「学び」と「楽しさ」を体感しに、近畿大学奈良キャンパスへお越しください!