第14回アルテミスステークス直前特集――注目の白毛馬マルガと武豊騎手の挑戦

アルテミスステークスとは?

アルテミスステークスは、2025年10月25日(土)に東京競馬場で行われる、2歳牝馬限定の芝1,600m(左回り)GIIIレースです。14回目の開催となる今年も、若き女王候補たちが集い、年末の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)へ向けたステップレースとして注目を集めています。
近年の勝ち馬にはソダシラッキーライラックサークルオブライフなど後にGⅠ馬へと成長した名牝が名を連ね、未来のスターホース誕生の瞬間を見届けられる貴重な一戦です。

2025年の主な出走予定馬と騎手

  • タイセイボーグ(佐々木大輔騎手)
  • ドナルンバ(石橋脩騎手)
  • ハッピーエンジェル(三浦皇成騎手)
  • バースデイフライト(和田竜二騎手)
  • ヒルデグリム(横山武史騎手)
  • フィロステファニ(川田将雅騎手)
  • マルガ武豊騎手
  • ミツカネベネラ(津村明秀騎手)
  • モンローウォーク(戸崎圭太騎手)
  • ルーチェフィオーレ(横山和生騎手)
  • レディーゴール(菅原明良騎手)

フルゲートは18頭を予定していますが、今年も多彩な素質馬が名を連ねています。その中でも白毛馬・マルガには特に大きな注目が集まっています。

話題の白毛馬・マルガの血統と注目ポイント

マルガは近年最も人気を集めた白毛牝馬ソダシ半妹として生まれ、父はモーリス、母は白毛で知られるブチコ。重厚な名牝系を受け継ぐ血統背景はファンや関係者の期待も大きく、出走が決まった時から大きな話題となっています。
馬体も非常に美しく、真っ白な美しい毛色がスタンドやTV画面でも一際目立ちファンの心を掴んで離しません。
マルガ自身は2歳時から仕上がりが早く、素直な気性が持ち味。さらに今回は名手・武豊騎手との新たなコンビ結成ということで、さらなる注目を集めています。

レース1週前のマルガの調教と陣営のコメント

10月中旬の1週前追い切りでは、坂路で単走4F54秒4という時計をマーク。
武豊騎手も「とてもいい動き。夏よりも落ち着きを見せている」と前走時からの成長ぶりに満足げなコメントを残しています。さらに「距離短縮にも十分に対応できるはず」と、**1600m戦への自信**も見せています。

これまでの実戦でみられたスムーズなレースぶりに加え、「心身ともに調子が良い」と武騎手が語るように、陣営も「雰囲気が上がってきた」「ピリピリした様子が薄れておっとりしている」と状態の良さを強調しています。

  • マルガの調教ラップ:4F 54.4秒(坂路 単走)
  • 武豊騎手コメント:「前走より落ち着きがある」「動きも非常に良い」「距離短縮もこなせるはず」

過去のアルテミスステークスと白毛馬の軌跡

2020年、圧倒的な人気に応えてソダシがこのレースを快勝。“白毛の怪物”として一躍全国区のアイドルホースとなり、空前の白毛フィーバーを巻き起こしました。ファッション誌やテレビでも連日取り上げられ、競馬場に足を運ぶ女性ファン層まで拡大させる大きなムーブメントとなったのは記憶に新しいところです。
幼い頃から「怪物」と呼ばれた彼女と同じ血を引くマルガが、同じ舞台でどんな走りを見せてくれるのか、今から待ち切れません。

アルテミスステークス2025──レース詳細

  • 開催日:2025年10月25日(土)
  • 発走時刻:15時45分予定
  • 開催場所:東京競馬場 芝1600m(左回り)
  • 格付け:GIII(グレードスリー)
  • 出走資格:2歳牝馬限定
  • 1着賞金:2,900万円
  • フルゲート18頭

本レースは、立ち上がったばかりの若馬にとっても、そして競馬ファンにとっても、”これからの未来”を占う重要な一戦。「秋の東京マイル戦線」において今後GⅠへと進む牝馬たちが初めて本格的なぶつかり合いを演じる場でもあります。

レース当日までの見どころ・注目点

  • マルガと武豊騎手のコンビがレースでどのような戦略をとるのか?
  • 素質馬ぞろいの混戦模様。新女王が誕生するのか?
  • 白毛馬ならではの圧倒的な存在感で「馬券外し」なのか、それとも新伝説の始まりか?
  • アルテミスSの後、阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳GⅠ)へのローテーションを進める有望馬はどの馬か?

各馬、調教・馬体ともに着実な成長を見せ、今年も「未来の名牝」にふさわしい逸材がそろいました。明るい話題を届けてくれる白毛のマルガ、そして、どこまでもチャレンジを続ける名手武豊騎手――新たな歴史の幕開けとなるのか、そのレース当日を楽しみに待ちましょう。

アルテミスSはファンにとって“夢への扉”

アルテミスステークスは、ただの2歳牝馬重賞ではありません。ここからスターダムに駆け上がった名牝たちは数知れず。白毛馬というだけでなく、競馬というスポーツの奥深さや、血統、成長、そして人馬一体のドラマを感じられる舞台です。

東京競馬場に直接足を運ぶ人も、テレビやインターネットで観戦する人も、「未来のGⅠホース」発掘の瞬間を共に見届けましょう。マルガ、そして出走全馬の無事と健闘を願って。

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