清水エスパルス、川崎フロンターレとの敵地決戦に挑む
2025年10月18日、明治安田生命J1リーグ第34節、清水エスパルスは難敵・川崎フロンターレの本拠地「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」で熱い一戦に臨みました。両チームとも終盤戦を迎え、来季への足掛かりとなる重要な一戦。その中でエスパルスは、小塚和季選手が古巣・川崎との再会を果たし、一段と成長した姿をピッチで示したいと語りました。また、秋葉忠宏監督のバースデー記念グッズも発売され、クラブとサポーターの結束がより一層強まった一日となりました。
古巣戦への特別な想い、小塚和季選手が語る成長と決意
この日のエスパルスには、小塚和季選手に注目が集まりました。小塚選手はかつて川崎フロンターレに在籍していた経歴を持ち、今回の対戦は自身にとって特別な古巣戦。事前取材では「エスパルスの選手として、成長した自分を見てもらいたい」と語り、プロとしての意地と感謝、リスペクトを込めてピッチに立ちました。サポーターやメディアも、彼がどのようなプレーで存在感を示すのか大いに期待していました。
試合前の状況と両チームの直近成績
- 清水エスパルスは前節、先制点を挙げながらも引き分けに終わり、直近3試合は勝利なしの状況。それでも順位は11位で安定、勝点41と残留争いには巻き込まれていない状態です。上位進出は厳しい状況ながら、終盤戦の1試合ごとに集中し、ベストを尽くす戦いが続いています。
- 川崎フロンターレはリーグ戦直近5試合で2勝2分1敗。守備陣に故障者や出場停止選手が相次ぎ、安定感に欠けるものの、攻撃力やボールポゼッション力で地力の高さを示しています。順位は7位と安定しつつもACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場圏を目指し、モチベーションは高い状況です。
フォーメーションと両クラブの布陣
この試合、清水エスパルスは3-4-2-1フォーメーションで臨み、川崎フロンターレは4-2-3-1で対抗。清水は守備重視の布陣で、羽田選手と宇野選手がスタメン入りし、コンディションやバランスを重視したメンバー構成となりました。対する川崎も山口選手らを先発起用し、主力の穴をチーム全体で補う構えを見せました。
試合の焦点:エスパルスは相手攻撃陣を封じられるか
川崎の強みは柔軟なパスワークと、ワイドに仕掛ける攻撃力です。特にサイドからの鋭いクロスやミドルレンジのシュートに警戒が必要。清水ディフェンス陣は中央の粘り強さとカバーリングでこれに立ち向かいました。清水にとって重要なのは、守備意識を徹底し、ピンチを最小限に抑えること。ボールを奪った後は素早いカウンター、スピーディな展開で好機を狙いました。
期待の選手たち ─ 北川航也と高橋利樹の存在感
- 北川航也選手は今季のチーム得点王。近年は主力起用から途中出場が増えていますが、この試合も途中出場からインパクトを与えることが期待されていました。得点感覚に優れ、攻撃の起点としてチームに勢いをもたらしています。
- 高橋利樹選手もスタメン争いでリードし、チャンスをしっかりとものにしています。多彩なフィニッシュワークで、川崎ゴールを脅かしました。
秋葉忠宏監督、バースデー記念グッズも登場
この一戦の話題の一つが秋葉忠宏監督のバースデー記念グッズの発売です。クラブ公式ショップやスタジアム内特設ブースで販売され、多くのサポーターが記念グッズを手にして祝福ムードに包まれました。選手やスタッフ一同、監督の誕生日を勝利で彩ろうと一丸となりました。
両チームの対戦成績と過去データ
- 両者のリーグ戦通算成績は川崎Fの20勝11分12敗と、やや川崎がリード。直近5試合でも川崎Fが優勢でしたが、直近の2025年4月12日には1-1の引き分けと、エスパルスも健闘を見せています。
- 2023年にはルヴァンカップで0-6の大敗を喫した一方、同年のリーグ戦やカップ戦で勝利も記録しており、近年の対戦は一進一退の様相です。
終盤戦を駆け抜けるエスパルス、サポーター一丸での応援
今シーズンのJ1リーグは残りわずか。エスパルスはすでに残留圏確保し、プレッシャーからはある程度解放された状態で、一戦ごとに若手を起用したチャレンジや、来季に向けてのチーム成熟が求められています。サポーターも「勝利だけが全てではなく、清水らしい粘りのサッカーを」と最後まで力強く後押ししていました。
Jリーグ終盤戦、清水エスパルスのこれから
今季もいよいよ終盤。残りはあと数試合です。今後のエスパルスの目標は、来季への手応えとチームの一体感を高めること。そのためにも1試合ごとにベストメンバー、ベストコンディションで臨み、若手や新戦力も積極的に起用していくことが重要視されています。
また、秋葉監督の新たな革新や小塚選手らのリーダーシップは、来季以降のクラブの形を示すうえで欠かせないテーマとなっています。地道なトレーニングや日々の努力がチームの土台を支え、期待とプレッシャーの中、エスパルスは今後も前を向き続けます。そして、クラブとサポーターが一丸となって「清水らしさ」に磨きをかけ、再び上位進出を目指す姿は、多くの人々に希望と元気を与えてくれることでしょう。
今後のスケジュールや注目企画
- 終盤戦特集として、ファミリーデー等の各種イベント、キッズ向け招待デーなど、Jリーグ公式の取り組みや地域連携イベントが数多く企画されています。
- 秋葉監督バースデー記念グッズはオンラインショップやスタジアム内で引き続き販売中です。
最終盤、限られたチャンスの中でアピールする選手たちと、熱い声援を送るサポーター──その一体感が、清水エスパルスの「らしさ」を象徴しています。今後も「勝利へのこだわり」と「サッカーの楽しさ・文化」を追求しながら、クラブの歴史に新たなページを刻んでいくことでしょう。