刑事ドラマ人気調査で明らかになった視聴者の熱い思い

2025年10月、刑事ドラマに関する注目の調査結果が発表され、話題を集めています。刑事役が似合う俳優ランキングや、新シリーズを望む作品ランキングなど、複数の興味深い調査が実施され、日本の刑事ドラマ文化の深さと視聴者の熱い思いが浮き彫りになりました。

刑事役が似合う男性俳優ランキングの結果

刑事役が似合う男性俳優ランキングでは、2位に「舘ひろし」さんが選ばれました。舘さんは『あぶない刑事』シリーズなどで知られ、長年にわたって刑事役で活躍してきた実績があります。そして1位に選ばれたのは、多くの刑事ドラマで印象的な演技を見せてきた俳優です。この結果は、視聴者がどのような俳優に刑事役としての魅力を感じているかを示す興味深いデータとなっています。

刑事役が似合う女性俳優ランキングの結果

女性俳優のランキングでは、2位に「沢口靖子」さんが選出されました。沢口さんは『科捜研の女』シリーズで主演を務め、科学捜査のエキスパート役で長年視聴者に愛されてきました。1位に選ばれた女性俳優も、刑事役として強い印象を残してきた実力派であることが伺えます。近年、女性刑事が活躍するドラマが増えていることもあり、このランキングは現代の刑事ドラマトレンドを反映したものとなっています。

新シリーズを作ってほしい刑事ドラマランキング

同率1位に輝いた2作品

新シリーズを作ってほしい刑事ドラマランキングでは、同率で2作品が1位に選ばれる結果となりました。それが『古畑任三郎』と『踊る大捜査線』です。

『古畑任三郎』は52票を獲得し、同率1位となりました。1994年に放送が始まり、田村正和さんが主人公・古畑任三郎を演じ、脚本を三谷幸喜さんが手掛けた名作です。連続ドラマ3シリーズとスペシャルドラマを合わせて計43エピソードが制作され、いずれも高視聴率を記録しました。犯罪の全容を見せてから謎解きしていく倒叙形式のストーリーや、毎回異なる豪華ゲストが犯人役を演じることが特徴的で、他の刑事ドラマとは一線を画す作品として人気を集めています。田村正和さんが亡くなった現在も人気は衰えず、今なお「続編を見たい」と望む声が多く寄せられています。

同じく52票を獲得して同率1位となったのが『踊る大捜査線』です。1997年に放送が始まり、元会社員から転身した熱血刑事・青島俊作を織田裕二さんが演じました。湾岸警察署・刑事課を舞台に、警察組織の内部問題や階級社会の現実、刑事たちの人間模様をコミカルかつシリアスに描き、社会現象となりました。シリーズはドラマにとどまらず映画も公開され、累計興行収入は500億円を突破しています。2026年には最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』の公開が予定されており、青島刑事のその後に注目が集まっています。

2位に選ばれた『相棒』シリーズ

2位には『相棒』が選ばれました。『相棒』は2000年に「土曜ワイド劇場」の一作として誕生し、現在では「国民的ドラマ」としての地位を確立しています。2025年でシリーズ誕生25周年という大きな節目を迎えました。

物語の中心となるのは、警視庁特命係の警部・杉下右京を演じる水谷豊さんです。頭脳明晰で冷静沈着、鋭い推理力を持ちながらも、独特なコミュニケーションスタイルが印象的なキャラクターとして知られています。歴代の「相棒」たちも個性的で、亀山薫、神戸尊、甲斐享、冠城亘といった人物との掛け合いが、シリーズごとに新鮮な魅力を生み出してきました。

テレビシリーズにとどまらず、劇場版やスピンオフも多数制作され、21世紀を代表する刑事ドラマとして確固たる人気を誇っています。

2025年秋ドラマで注目を集める刑事ドラマ

『相棒 season24』が期待度1位に

2025年秋ドラマの期待度ランキングでは、10月15日にスタートした『相棒 season24』が20%の支持を獲得して1位に選ばれました。マイナビニュース会員501人を対象とした調査で、他の作品を大きく引き離す結果となっています。25周年という節目を迎えたシリーズへの期待の高さが伺えます。

その他の注目刑事ドラマ

同ランキングでは、刑事ドラマが上位に多数ランクインしました。3位には『絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜』が6.1%の支持を獲得し、5位には『緊急取調室』が5.8%で続いています。これらの作品は、それぞれ独自の切り口で犯罪捜査を描いており、視聴者の期待を集めています。

また、9位には『新東京水上警察』が2.4%でランクインしました。これは日本の連ドラ史上初のテーマで描かれる新たな警察ドラマとして注目を集めています。

視聴者の声から見える刑事ドラマへの思い

新シリーズを作ってほしい刑事ドラマランキングに寄せられた視聴者のコメントからは、刑事ドラマに対する深い愛情が感じられます。

『古畑任三郎』については、「おもしろかったので続編がみたいです」「始めから犯人が分かっている展開が、他の刑事ドラマと違い面白かったから」といった声が寄せられています。また、「田村正和さんなしにはありえない作品ですが、もし新シリーズがあるならば絶対に見逃せません」という、故・田村正和さんへの思いを込めたコメントも見られました。

『踊る大捜査線』に関しては、「定番だけど少しずつ進化しているので、続編も新鮮な気持ちで見れる」「当時の青島刑事がどうなったのかを見てみたいからです」といった期待の声が上がっています。また、「キャラクター同士の人間関係やチームワークがとても魅力的で、刑事ドラマにコメディ要素や温かみがあるのが好きだから」というコメントは、この作品が単なる刑事ドラマの枠を超えて、人間ドラマとしても高く評価されていることを示しています。

刑事ドラマが愛され続ける理由

これらの調査結果から、日本における刑事ドラマの人気の高さと、その多様性が明らかになりました。倒叙形式で知的な謎解きを楽しめる『古畑任三郎』、警察組織の内部を描きながらコミカルな要素も取り入れた『踊る大捜査線』、そして25年間継続している『相棒』シリーズなど、それぞれが独自の魅力を持っています。

また、刑事役が似合う俳優ランキングの結果は、視聴者がドラマの内容だけでなく、演じる俳優の魅力も重視していることを示しています。刑事役には、知的さ、正義感、人間味といった多様な要素が求められ、それを体現できる俳優が高く評価されているのです。

2025年秋クールでは、長寿シリーズの最新作から新しい切り口の作品まで、多様な刑事ドラマが放送されています。これらの作品がどのような反響を呼ぶのか、今後も注目が集まることでしょう。刑事ドラマは日本のテレビドラマ文化において重要な位置を占めており、これからも視聴者を魅了し続けることが期待されます。

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