天王寺動物園「秋のモーニング・ズー」開催―動物たちの“朝の表情”に秘められた魅力
大阪市天王寺区にある天王寺動物園が、2025年10月11日(土)から13日(月・祝)までの3日間、開園110周年特別企画「秋のモーニング・ズー」を開催しました。本イベントは、普段はなかなか見られない動物たちの“朝の姿”を間近で観察できる貴重な機会として、多くの来園者に親しまれています。
「モーニング・ズー」とは?
「モーニング・ズー」は、通常の開園時間(9時30分)よりも1時間早い午前8時30分から開園し、一部の動物たちの展示開始も前倒しにして、動物たちが寝室から出て活動を始める姿や、飼育員による朝の作業風景などを観察できる特別企画です。動物園の朝は、飼育員と動物たちとの交流や、活気あふれる“朝ごはんタイム”など、普段とは一味違う雰囲気が味わえます。
- 期間: 2025年10月11日(土)〜13日(月・祝)
- 開園時間: 午前8時30分〜午後5時(最終入園は午後4時)
- 会場: 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108 天王寺動物園
イベントの内容と見どころ
天王寺動物園は2025年に開園110周年を迎え、これを記念して普段見られない動物たちの朝の姿を観察できる「モーニング・ズー」を開催。特に、朝の涼しい空気の中、動物たちが寝室から出てきて動き始める瞬間のイキイキした姿や、飼育員による餌やり、掃除、健康チェックなどの“朝のルーティン”を間近で見られるのが本イベントの大きな魅力です。
動物たちの“早出スケジュール”も特別です。朝8時30分からは「鳥の楽園」「ふれんどしっぷガーデン」「ペンギンパーク&アシカワーフ」「アイファー(爬虫類生態館)」などが観覧可能。さらに8時45分にはホッキョクグマやレッサーパンダ、9時にはチンパンジーやライオンなど、順次放飼が始まります。他の動物たちは9時30分から通常通り展示が行われます。
また、イベント期間中の午前中は「朝からFEEL AFRICAモーニングコーヒーサービス」や、「ハイチュウ50CHEW年×天王寺動物園110周年コラボ企画~CHEW CHEWフルーツ~」など、来園者向けのスペシャルイベントも同時開催されました。
- FEEL AFRICAモーニングコーヒーサービス: 朝の動物園にぴったりの一杯を楽しめるサービス(数量限定)。
- CHEW CHEWフルーツ: ハイチュウ50周年と動物園110周年のコラボ企画で、特別なお菓子の販売や試食コーナーも用意されていました。
来園者の声・現場レポート
朝早くから家族連れやカメラを抱えた来園者たちが列をつくり、普段と違う動物園の様子を求めて集まりました。特に「鳥の楽園」や「ペンギンパーク」では、動物たちが目を覚まし、飼育員の声掛けに応えて動き出す様子を間近で観察でき、大人も子どもも興奮していました。「動物たちの朝ごはんの様子が見られて貴重な体験だった」「朝の動物たちは、昼間とは違って活発で驚いた」などの声も多く寄せられていました。
また、エサやりタイムや飼育員の説明を子どもたちが食い入るように見つめている姿も印象的で、動物園の“はじまりの時間”が持つ特別さを感じさせてくれました。
天王寺動物園の歩みと110周年の意義
天王寺動物園は1915年(大正4年)に開園し、今年で110周年を迎えました。長い歴史の中で、動物愛護や教育活動の拠点として市民に親しまれてきましたが、今回のような特別企画を通じて、動物と人、そして自然の関わりについて改めて考え直すきっかけにもなっています。また、今年は大阪・関西万博も開催中であり、万博前に動物たちの朝の表情を楽しんでもらいたい、という思いも込められています。
イベント開催にあたって
今回の「モーニング・ズー」は、動物たちの健康と安全を第一に、飼育環境や天候に合わせて内容が変更・中止される場合もあると案内されていました。また、入園チケットは園のゲートまたは公式ウェブサイトから購入できるため、事前に予約しておくと安心です。
まとめ・今後の展望
天王寺動物園の「秋のモーニング・ズー」は、動物たちの普段とは違う一面をのぞき見できる、またとない機会となりました。朝の静寂の中、動物たちが目覚め、動き出す様子は、生き物と自然への新たな気づきを与えてくれます。110周年と万博開催という記念の年に、多くの方に動物園の新たな魅力を体験していただけたのではないでしょうか。天王寺動物園では、今後もこうした特別企画や交流イベントを開催し、より多くの方に動物たちの魅力を届けていきたいと考えています。