旋風を巻き起こすレバンガ北海道の新時代と2025-26開幕戦:デジタル化がもたらすファン体験の進化
はじめに:新たなシーズンを迎えたレバンガ北海道
2025年10月、B.LEAGUE 2025-26 SEASONが幕を開けました。レバンガ北海道は今季も「旋風を巻き起こす」チームとして、全国のバスケットボールファンから大きな注目を集めています。第2節を中心に、アルティーリ千葉や広島ドラゴンフライズとの激闘を通じて見せる競技力と新時代への意欲、そしてファンエンゲージメント拡充のためのデジタルマッチデープログラムの導入――。クラブが一丸となって歩み出した「進化の証」を、ここで詳しくご紹介します。
開幕直後のレバンガ北海道―希望と課題
第1節・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(アウェイ戦)での開幕は、レバンガ北海道にとって静かな出発点でした。しかし、後半に入ると会場の雰囲気が徐々に熱を帯び、ブースターの応援の声が会場中に広がりました。「ガンバレレバンガ!」の大合唱が、選手たちの背中を強く押しました。
期待のシューター富永啓生選手はケガ明けながらスリーポイント1/11という苦しい内容。それでもオープンスリーや速攻、フリースローと確実に得点を重ね、9得点を記録するなど存在感を発揮しました。
一方で、Bリーグ屈指のディフェンス力を持つ相手にターンオーバーを奪われる場面も目立ち、「簡単にはいかない」とプロの厳しさを実感させられる一戦となりました。
レバンガ北海道の快進撃と若手成長への期待
第2節・広島ドラゴンフライズ戦では、試合後半の怒涛のオフェンスで94-73の大勝を果たしました。開幕から2勝1敗と好調な滑り出しで、B1東地区4位につけています。
今季で3年目を迎えた西村優真選手や、同じく若手の安藤煌太朗選手ら、ユース出身の新戦力が大きな飛躍を見せており、チーム全体がよりアグレッシブでエネルギッシュな戦いを展開しています。
「レバンガは今季、若手の台頭と堅守速攻の徹底で新たな魅力を発揮しはじめた」という現地取材やコラムも多く、歴史的な激戦区であるB1リーグの中でもひときわ鮮烈な印象を残しています。
GAMEレポートと注目ポイント:2025/10/11 アルティーリ千葉戦 & 10/12広島戦
- GAME1(10/11、アルティーリ千葉戦):初戦はホームでの大一番。序盤から強敵相手に粘り強いディフェンスを展開しつつも、要所でターンオーバーや精彩を欠く場面があり、惜しくも勝利に届きませんでした。ただし、若手・新加入選手の適応力や積極的な仕掛けが未来への希望となりました。
- GAME2(10/12、広島ドラゴンフライズ戦):前半は拮抗した展開となりましたが、後半から北海道が畳み掛けるかたちで一気に点差を拡大。富永選手を始めチーム全体のオフェンスが一気に爆発し、快勝を収めています。
マッチデープログラムのデジタル配信で進化するファン体験
現代のファンエンゲージメントに向けて、クラブは「マッチデープログラム」のデジタル配信をスタートしました。従来の紙冊子ではなく、スマートフォンやタブレットなどで手軽にアクセスできる形式で、対戦カードや選手紹介、スタッツ、スペシャルインタビューなどのコンテンツを提供しています。
この新サービスは、アリーナに足を運ぶファンだけでなく、全国各地や海外のファンも日々の情報にアクセスできる環境を実現し、レバンガ北海道をより身近に感じさせるきっかけとなっています。
クラブの新時代――ホーム開幕と企画の数々
- 2025年10月18日・19日にはホーム開幕戦を北海きたえーるで開催。来場者全員への記念Tシャツ配布や、クラブ創立15周年記念ロゴの公開など、特別な仕掛けも注目されています。
- 道産子の若き司令塔・西村優真選手にはキャプテンシーと共に大きな期待がかけられ、ディフェンスの強度とアシストのセンスで「レバンガ新時代」の象徴となっています。
- 地元の子供たちやユース選手育成への投資や地域コミュニティとのコラボレーションといったCSR活動(例:LEVANGA GREEN GARDEN PROJECT)も積極的に展開されており、「地域とともに歩むクラブ」としての魅力も一段と高まっています。
ファンとの「共創」が生む、熱狂と未来
今シーズンのレバンガ北海道は、試合での熱戦だけでなく、デジタルやコミュニティ施策によるファン体験の拡張、若手主体のチャレンジ精神など、多方面で注目されています。
コートでは一人一人の選手が「チームの顔」として活躍し、ブースターや道民の応援を力に変えて成長を続けています。
これからのBリーグを引っ張る新時代のレバンガ北海道。その躍進とチームの一体感――。ファン・地域・選手が一丸となって「また、ここから」始まる物語は、北海道バスケットボール史に新たな一歩を刻み続けます。