吉本新喜劇のすっちー座長が明かすBTS出演時の驚愕エピソード

2025年10月11日、吉本新喜劇のすっちー座長が関西テレビの番組『モモコのOH!ソレ!み~よ!』に出演し、8年前の2017年に韓国の世界的人気グループ・BTSがなんばグランド花月の新喜劇公演にゲスト出演した際の驚くべきエピソードを明かしました。当時の熱狂ぶりと、チケット転売を巡る衝撃的な価格差について語り、大きな話題となっています。

BTSのゲスト出演が決まった当時の状況

すっちー座長は番組内で、すち子として登場し、BTSが新喜劇にゲスト出演することになった当時の状況を振り返りました。「8年前のことなんですけど、『ゲストに来はる。K-POPのすごい人ら』って言われてたんですよ」と当時を回想します。

しかし、すっちー座長自身は当時BTSについてほとんど知識がなかったといいます。「おっさんなんで分からないと」と正直に告白し、K-POPスターの人気の高さを実感していなかったことを明かしました。この率直な発言は、当時の日本における世代間でのK-POP認知度の差を浮き彫りにするものでした。

情報の拡散とチケット転売問題

BTSのゲスト出演という情報は、公式発表前に何らかの形でファンの間に広まっていったようです。すっちー座長は「どっからどういうふうに情報が漏れたんか知らんけど」と首を傾げながら、その後に起きた現象について語りました。

通常、なんばグランド花月の一般席のチケット価格は5000円です。しかし、BTS出演の回のチケットは転売市場で信じられない価格に高騰していました。「ダメなことなんですけど、転売する人が(いて)10万円で売られてた」とすっちー座長は明かします。正規価格の実に20倍という驚異的な価格です。

衝撃的な価格差が物語る人気の凄さ

さらに驚くべきは、BTS出演回とその次の回のチケット価格の極端な差でした。すっちー座長によると、BTS出演回の次の公演のチケットは「2500円。めちゃめちゃ下がっとるがな。半額ぐらいになって」と、通常価格の半額程度で転売されていたといいます。

この10万円から2500円という約40分の1の価格差は、BTSというスターの存在がいかに大きな影響力を持っていたかを如実に示すエピソードです。すっちー座長もこの極端な価格差に思わず笑いながら、当時の異常な盛り上がりを振り返りました。

チケット転売問題の深刻さ

すっちー座長自身も「ダメなことなんですけど」と前置きしながら転売問題に触れていますが、この事例は人気アーティストのチケット転売問題がいかに深刻であるかを示しています。正規の価格の20倍で取引されるという状況は、本来そのチケットを適正価格で手に入れたかったファンにとって大きな障壁となります。

当時のBTSはまだ現在ほどの世界的な知名度を獲得する前でしたが、日本国内、特に若い世代のファンの間では既に絶大な人気を誇っていました。その人気の高さと、新喜劇という予想外の場所でのゲスト出演という希少性が相まって、チケットの価値が急騰したものと考えられます。

なんばグランド花月とK-POPの意外な接点

大阪・なんばグランド花月は、吉本新喜劇の本拠地として知られる日本の伝統的なお笑いの殿堂です。そこに世界的なK-POPスターがゲスト出演するというのは、異色のコラボレーションと言えるでしょう。

このような文化的な垣根を超えた交流は、お笑いとK-POPという一見異なるジャンルのファン層を繋ぐ貴重な機会となりました。すっちー座長の語る当時の熱狂ぶりからは、そのイベントがいかに特別なものだったかが伝わってきます。

2017年当時のBTSの状況

2017年は、BTSが国際的な成功への階段を駆け上がっていた重要な時期でした。この年、彼らはアメリカのビルボード・ミュージック・アワードに出演し、世界的な注目を集め始めていました。日本でも若い世代を中心に人気が急上昇しており、なんばグランド花月への出演は、そのような上昇気流の中での貴重な記録となっています。

現在のなんばグランド花月の状況

なんばグランド花月は、2025年11月に開館38周年を迎えます。現在も豪華スペシャル月間として、さまざまなイベントや公演が予定されており、関西のお笑い文化の中心地として多くの人々に愛され続けています

一般席のチケット価格は現在も5000円で、家族連れや観光客、お笑いファンなど幅広い層が楽しめる価格設定となっています。BTSが出演した当時の10万円という転売価格は、いかに異常な状況だったかを改めて実感させるものです。

すっちー座長の現在の活動

すっちー座長は現在も吉本新喜劇の中心的な存在として活躍を続けています。今回の番組出演では、8年前の貴重なエピソードを明かし、当時を知らない若い世代にもBTSと新喜劇の意外な接点について知ってもらう機会となりました。

K-POPと日本のエンターテインメント界の関係

2025年現在、K-POPは日本のエンターテインメント界において確固たる地位を築いています。国立競技場では12月に「2025 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL IN JAPAN」が開催される予定で、NMIXX、xikers、NEXZ、iznaなど多数のK-POPアーティストが出演することが発表されています。

また、2025年11月にはSEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、BABYMONSTER、LE SSERAFIMなど、世界的人気を誇るグループのドームツアーやライブが続々と開催される予定です。韓国のバーチャルアイドルグループPLAVEのアジアツアー日本公演や、SHINeeのメンバー・キーの日本公演なども予定されており、K-POPの人気はますます高まっている状況です。

チケット転売問題への対策

すっちー座長が語った2017年のエピソードは、チケット転売問題の深刻さを改めて浮き彫りにしました。現在では、多くのイベント主催者が転売対策として、本人確認の徹底や電子チケットの導入、公式リセールサイトの設置など、さまざまな取り組みを行っています。

K-POPアーティストのライブでも、オフィシャル先行販売の実施や、チケット購入時の本人確認強化など、ファンが適正価格でチケットを入手できるような仕組みづくりが進められています。

まとめ

すっちー座長が明かした8年前のBTS出演時のエピソードは、K-POPスターの人気の高さと、チケット転売問題の深刻さを同時に浮き彫りにする貴重な証言となりました。10万円という転売価格と、次の回の2500円という価格差は、アーティストの存在がいかに大きな影響力を持つかを物語っています。

現在もK-POPの人気は衰えることなく、むしろ拡大を続けています。一方で、ファンが適正価格でチケットを入手できる環境づくりも進められており、エンターテインメント業界全体での取り組みが期待されています。すっちー座長の率直なエピソードトークは、そうした問題を考える貴重なきっかけとなったのではないでしょうか。

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