日産が新型エルグランドを初公開!JAPAN MOBILITY SHOW 2025で明らかになる新時代のフラッグシップミニバン

日産自動車は、2025年10月に開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」において、待望の新型エルグランドを初公開することを発表しました。長年にわたって日本のミニバン市場を牽引してきたエルグランドが、どのような進化を遂げて登場するのか、多くの自動車ファンや関係者から注目が集まっています。

エルグランドとは?日産が誇るフラッグシップミニバンの歴史

エルグランドは、日産自動車が1997年から販売している大型高級ミニバンです。その名前は「偉大な」を意味する「grand」に定冠詞の「El」を組み合わせたもので、日産のミニバンラインナップにおける最上級モデルとして位置づけられてきました。

初代モデルから現行モデルまで、エルグランドは常に広々とした室内空間と上質な乗り心地、そして力強い走行性能を武器に、ファミリー層やビジネスユースなど幅広い顧客層から支持を受けてきました。特に2列目シートの快適性は業界でも高く評価されており、「動く応接室」とも称されることがあります。

現行モデルからの進化が期待される新型

現行モデルのエルグランドは2010年にデビューし、マイナーチェンジを重ねながら15年近く販売されてきました。この長い期間を経て登場する新型モデルには、最新の技術やデザイン、そして時代のニーズに合わせた革新的な機能が搭載されることが期待されています。

JAPAN MOBILITY SHOW 2025での出展概要

日産自動車は、JAPAN MOBILITY SHOW 2025における出展概要を正式に発表しました。このモビリティショーは、従来の東京モーターショーから名称を変更し、自動車だけでなく、より広い意味でのモビリティ全般を扱う展示会として生まれ変わったイベントです。

日産のブースでは、新型エルグランドを中心に、同社の最新技術や未来のモビリティビジョンが展示される予定です。新型エルグランドの初公開は、日産にとっても大きな目玉となる展示であり、会場でも特別なスペースが用意されることが予想されます。

電動化時代における日産の戦略

今回のモビリティショーでは、新型エルグランドだけでなく、日産の電動化戦略も注目されています。日産は既にアリアやリーフといった電気自動車(BEV)を市場に投入しており、これらのモデルも今回のショーで重要な役割を果たすことになりそうです。

日産BEVの新しい顔:アリアとリーフのマイナーチェンジ

新型エルグランドの発表と並行して、日産の電気自動車である「アリア」がマイナーチェンジを実施することも明らかになっています。このマイチェンでは、アリアが新型リーフと共通のフロントデザインを採用し、「日産BEVの新しい顔」として統一感のあるデザイン言語を展開することになります。

統一されたデザインアイデンティティの重要性

自動車メーカーにとって、ブランド全体で統一されたデザインアイデンティティを確立することは非常に重要です。日産は電気自動車のラインナップにおいて、共通のフロントフェイスデザインを採用することで、一目で日産のBEVと分かるような特徴的なルックスを作り上げようとしています。

このデザイン戦略は、顧客が日産の電動車を選ぶ際の判断材料となるだけでなく、ブランドとしての一体感を醸成する効果も期待されています。アリアと新型リーフが共通のデザイン言語を持つことで、日産の電動化へのコミットメントがより明確に示されることになります。

新型エルグランドに期待される特徴と技術

新型エルグランドには、現代の自動車に求められる様々な要素が盛り込まれることが予想されます。ここでは、特に注目される可能性のある特徴について見ていきましょう。

電動化技術の導入

日産が電動化を積極的に推進している現在、新型エルグランドにも何らかの形で電動化技術が導入される可能性があります。完全な電気自動車として登場するか、あるいはe-POWERなどのハイブリッドシステムを搭載するか、その選択が注目されています。

先進運転支援システム(ADAS)

日産が誇る「プロパイロット」など、先進運転支援システムの最新版が搭載されることは間違いないでしょう。長距離ドライブが多いミニバンにとって、運転支援機能の充実は顧客にとって大きな価値となります。

室内空間とコネクティビティ

エルグランドの最大の魅力である広々とした室内空間は、さらに洗練されたものになることが期待されます。また、最新のインフォテインメントシステムやコネクティビティ機能により、快適性だけでなく利便性も大幅に向上するでしょう。

ミニバン市場における新型エルグランドの位置づけ

日本のミニバン市場は、トヨタのアルファードやヴェルファイア、ホンダのオデッセイなど、強力なライバルがひしめく激戦区です。新型エルグランドは、この競争の激しい市場において、どのような独自性を打ち出していくのかが重要なポイントとなります。

プレミアム性と実用性の両立

高級ミニバン市場では、プレミアム感と実用性の両立が求められます。新型エルグランドは、日産のフラッグシップミニバンとして、上質な素材の使用や洗練されたデザインでプレミアム性を表現しながら、同時に家族での使用やビジネスシーンでの活用を想定した実用的な機能も備えることが期待されます。

JAPAN MOBILITY SHOW 2025の意義

JAPAN MOBILITY SHOW 2025は、単なる自動車の展示会ではなく、未来のモビリティ社会全体を考える場として位置づけられています。自動車メーカー各社は、このショーを通じて自社の技術力やビジョンをアピールし、来場者に未来の移動手段についての夢や可能性を提示します。

日産にとって、新型エルグランドの初公開は、同社の技術力と商品企画力を示す絶好の機会です。また、アリアやリーフといった電気自動車と併せて展示することで、内燃機関車から電動車まで、幅広いラインナップを持つ総合自動車メーカーとしての強みをアピールできます。

今後の展開と販売開始時期

JAPAN MOBILITY SHOW 2025での初公開後、新型エルグランドがいつ市場に投入されるかについては、現時点では正式な発表はありません。しかし、モビリティショーでの発表後、比較的早い時期に販売が開始されることが一般的です。

価格帯については、現行モデルの価格を基準としながら、搭載される新技術や装備に応じて設定されることになるでしょう。プレミアムミニバンとしての位置づけを考えると、競合他社のフラッグシップモデルと同等の価格帯になることが予想されます。

まとめ:日産の新時代を象徴する新型エルグランド

新型エルグランドの初公開は、日産自動車にとって重要なマイルストーンとなります。長年にわたって愛されてきたエルグランドの名を受け継ぎながら、電動化や自動運転技術など、最新の自動車技術を取り入れた新世代のミニバンとして登場することが期待されています。

JAPAN MOBILITY SHOW 2025では、新型エルグランドだけでなく、マイナーチェンジされたアリアや新型リーフも展示され、日産の電動化戦略の全体像が明らかになります。これらのモデルを通じて、日産が描く未来のモビリティ社会のビジョンを見ることができるでしょう。

自動車ファンはもちろん、新しいクルマの購入を検討している方々にとって、今回のモビリティショーは見逃せないイベントとなりそうです。新型エルグランドがどのような姿で登場するのか、その詳細が明らかになる日を心待ちにしたいと思います。

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