ほっかほっか亭が“50年前の恩人”を本気で探している――ロゴ誕生秘話と全国規模の大捜索
持ち帰り弁当チェーン「ほっかほっか亭」が、2025年10月8日、公式に店舗ロゴの制作者を探していることを発表し、SNSを中心に大きな話題となっています。そのロゴは創業当時から変わらぬ、“手書き風の筆文字”が温かさと家庭の味へのこだわりを象徴してきました。来年50周年の節目を迎えるにあたり、ブランドのルーツに感謝したいという思いから「情報提供」を呼びかけています。
創業から変わらない「手書き風筆文字」ロゴの秘話
ほっかほっか亭は1976年、埼玉県草加市で第1号店を開業しました。「ほっかほっか亭」と刻まれた独特なロゴタイプは、実は既存のフォントではなく、当時アルバイトとして働いていた学生が手書きでデザインしたオリジナル書体だったそうです。今となっては、その学生の名前や性別など具体的な情報は記録に残っておらず、“幻のデザイナー”となっています。
その手書き風のロゴは、「ほっかほっか亭」の看板・パッケージ・広告・TVCMなどで使用され、約半世紀にわたりブランドイメージとして親しまれてきました。おいしさの象徴であり、地域の人々にとっては懐かしい風景の一部となっています。
創業50周年を前に、ロゴ制作者へ感謝を伝えたい――捜索開始の経緯
創業50周年を控えた同社は、自社ブランドの源流をたどりたいという思いから、ロゴ制作者に直接感謝の言葉を伝えたいと考え、本格的な捜索に乗り出しました。
- 公式X(旧Twitter)やWEBサイトを通じて情報提供を広く呼びかけ。
- 人気テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」(ABC朝日放送)にも調査依頼を提出。
- 問い合わせフォームの設置や地域紙への掲載など、アナログ・デジタル両面からアプローチ。
同様の事案は企業史上でも珍しく、SNS上では「見つかってほしい」「本気度がすごい」といった期待が高まっています。
「50年前の恩人」ロゴ制作者は、今どこに?
同社によれば、1976年当時に草加市の1号店でアルバイトしていた学生がロゴを書いた可能性が高いとされています。仮に当時18歳学生だった場合、2025年時点で少なくとも68歳以上と推定されます。
- 草加市出身者や近隣在住者が情報提供の輪を拡げている。
- 「獨協大学の学生が関与していたのでは?」、「息の長い地元紙への掲載が有効では?」など、様々なアドバイスも寄せられている。
- 商標登録に関する法的手続きなどから、間接的に制作者の手掛かりを探る動きも。
同社広報は「既に高齢者だと思われるため、インターネット以外にも地域密着の情報網にも頼っています。草加市民のご協力にも期待を寄せています」と語っています。
SNSでは「ほっかほっか亭ロゴ捜索」に共感と助力の声
捜索開始以来、SNSではかつてアルバイトしていた、あるいは周囲で働いていた経験者から「知っているかもしれない」「地元で聞いてみる」といったコメントが殺到しています。
- 「見つかってほしい」「この手書きロゴに親しみがある」といった声。
- 「父がよく買ってきてくれた弁当の文字。懐かしい!」と感慨深い思いの共有。
- 「本気度が高い!こんな取り組みは企業愛を感じる」とほっかほっか亭の姿勢に好意的な反応。
- 「デジタルでは限界もある、アナログの力も借りたい」と地元コミュニティからも協力の申し出。
こうした声が全国各地へ広がり、制作者発見への期待が日に日に高まっています。
ほっかほっか亭ロゴは“時代の証人”、50周年の特別な想い
「ほっかほっか亭」創業50周年の節目は、単なる歴史の通過点ではなく、地域に根ざし愛され続けたロゴと、その書体を生み出した“恩人”への感謝が込められた記念すべき年です。ロゴは商品の顔として、そして企業理念の原点として、半世紀の間、多くの人の記憶に刻まれてきました。
ロゴ制作者が見つかった際には、改めてその人に感謝の気持ちを伝えるだけでなく、ほっかほっか亭ファンや関係者にとっても大きな喜びとなるでしょう。企業の「人」を大切にする姿勢が、あたたかいロゴデザインそのものにも現れています。
今後の展望と情報提供の方法
ほっかほっか亭は、今後も公式WEBサイトやSNS、地域紙、テレビ番組などを通じて継続的に情報募集を行っています。
- 公式問い合わせフォームでの情報提供。
- SNS(X、Instagramなど)での情報拡散やシェア。
- 地元コミュニティや自治体との連携、商標登録関連の調査も継続中。
- 「探偵!ナイトスクープ」など、メディア協力による広域捜索の展開。
もし心当たりがある方は、ぜひ積極的な情報提供を。地域と企業、そして人のつながりが生んだ“食の物語”に、50周年の新しい歴史が刻まれる瞬間となるかもしれません。
おわりに ― ほっかほっか亭のあたたかな挑戦
創業昭和の時代から令和の現代まで、「手書きロゴ」とともに歩んできたほっかほっか亭。普段、何気なく見ているあのロゴにも、ひとりの学生の情熱と遊び心が詰まっています。50年目の特別な挑戦は、単なる“思い出探し”を越えて、未来への希望と地域の絆を生んでいるのです。