連合・芳野友子会長が3期目続投決定──働く人々と社会のための新たなかじ取り

連合とは何か──日本最大の労働組合組織

連合は、日本の労働者の権利を守るために活動している最大の全国労働組合組織です。様々な業種・業界の労働組合が加盟し、職場環境の改善や雇用の安定、賃金引き上げなどを目指して、政府や企業と交渉を重ねています。

連合が果たす役割は、働く人々の生活や安心につながる大切なものです。とりわけ最近では、物価高騰や働き方改革、新型コロナウイルス対策といった大きな社会課題にも、積極的に取り組んできました。

芳野友子会長の3期目続投が決定

2025年10月8日、東京都内で行われた定期大会において、芳野友子会長(59歳)の3期目続投が正式に承認されました。任期は2年間です。

  • 芳野会長は、ミシンメーカー「JUKI」(東京)の労働組合出身
  • 中小製造業などの産業別労働組合「JAM」で副会長を務めた経歴あり
  • 2021年に女性初の連合会長として就任。2023年に再任され、今回で3期目

さらに今回、事務局長には電機連合の神保氏が選ばれました。新たな執行部体制が始まったことになります。

芳野会長のこれまでの実績

芳野会長は、働く人の立場に寄り添った活動を続けてきました。特に、2023年と2024年の春闘(賃上げ要求交渉)では、5%台の賃上げを2年連続で達成するという成果を上げています。

  • 春闘での積極的な賃上げ要求
  • 労働政策について、首相と直接協議する「政労会見」を実現
  • 中小製造業や非正規雇用労働者の課題にも力を入れて対応

こうした取り組みは、連合に加入する多くの人々の暮らしや将来に安心をもたらしました。

これからの連合──新局面と難しいかじ取り

今回の会長続投は、連合にとって新たな局面の幕開けとなります。特に、物価高への対応は喫緊の課題です。国内外で原材料やエネルギー価格の上昇が続き、人々の家計を圧迫しています。連合は、これに対して賃上げを軸にした政策提言や政府への要求などに一層力を入れる見通しです。

また、政治状況の変化も連合のかじ取りを難しくしています。石破茂首相が退任し、新たな政権との関係をどう築くかが問われています。政府との対話や交渉を通じて、労働者の利益を最大限に守ることが求められています。

  • 物価高騰下での賃金水準維持・向上
  • 働き方改革やジェンダー平等など新しい労働課題への対応
  • 政権交代に伴う政策方針の変化への柔軟な対応
  • すべての働く人のための組織力強化

労働者の声を社会に届けるために

芳野会長は、「一人ひとりの声を大切にし、連合が全ての働く人に寄り添っていくことが大切」と強調しています。これまで女性も男性も、正規も非正規も、すべての働く人が安全で豊かな暮らしを実現できる社会を目指してきました。

今後も春闘をはじめとして、交渉や社会運動を積極的に展開していくとみられます。特に新しい会長執行部体制のもと、多様化する労働者のニーズにどう応えていくかが注目されています。

働く人々への優しいメッセージ

連合は、皆さんの職場にとって身近な存在です。賃金や働く環境のこと、さまざまな困りごとがあれば、どうぞ遠慮なく相談してください。芳野会長をはじめ新執行部は、「誰一人取り残さない社会」の実現のため、これからも力を尽くしていきます。

社会の変化が激しい今ですが、働く人々の生活と権利を守るために、連合は常に“みなさんの味方”であり続けます。

今後の注目ポイント

  • 物価高騰対策と春闘の動き
  • 新政権との関係性や労働政策の変化
  • 組織改革や組合員拡大への取り組み
  • ジェンダー平等・ダイバーシティ施策の充実

社会全体の仕組みが動く中で、連合と芳野会長がどのようなリーダーシップを発揮し、働く人々の未来を切り開いていくか。今後も目が離せません。

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