第102回箱根駅伝予選会:熱き戦いの舞台裏と各大学の奮闘
箱根駅伝は、毎年新春に箱根を舞台に行われる大学駅伝競走として、日本の学生スポーツ界で最も熱いイベントの一つです。その本戦出場を目指す大学がしのぎを削る「箱根駅伝予選会」が、2025年10月18日(土)、東京都立川市・陸上自衛隊立川駐屯地周回公認コースで開催されました。今回はこの箱根駅伝予選会について、明治大学競走部や上武大学の様子、応援イベント、そして予選会結果を中心に詳しくご紹介します。
予選会概要
- 開催日:2025年10月18日(土)
- スタート時間:9時35分
- 開催地:東京都立川市 陸上自衛隊立川駐屯地~昭和記念公園周辺
- 競技内容:21.0975kmのハーフマラソン形式。
各大学の上位10人の合計タイムで順位を決定します。
熱闘のドラマ:予選会当日の舞台裏
今大会は「史上まれにみる酷暑」の中で行われ、選手たちは厳しいコンディションと戦いながら、チームの名誉をかけて懸命な走りを繰り広げました。スタート前から緊張感が高まり、多くの応援団や関係者が各大学の選手に声援を送ります。
明治大学競走部は、今年度の箱根駅伝予選会に向けて綿密な準備を進め、部員一丸となって本戦出場を目指しました。体育会競走部の指導層やサポーターも「全員駅伝」の精神の下、練習の成果を最大限発揮するために支え続けました。明治大学にとって駅伝は単なる競技ではなく、大学の伝統や誇りを懸けた一大イベントとなっています。
一方、群馬県伊勢崎市では上武大学駅伝部の後援会による壮行会も開催され、地元の声援を背に、「雑草精神で頑張って」と激励を受けた選手たちが決戦に臨みました。後援会のスタッフやOB・OG、地域住民が一体となり、温かいサポート体制が整えられ、駅伝部員たちはその思いとともにスタートラインへ向かいました。
明治大学応援イベント
例年、箱根駅伝予選会に合わせて、明治大学では応援イベントも敢行されました。応援イベントでは、在学生や卒業生・保護者などが一堂に会し、競技場周辺でオリジナル応援グッズを手に声援を送ります。応援団の「フレーフレー明治!」の掛け声や吹奏楽部の演奏が会場を盛り上げ、選手たちの背中を力強く押しました。競技終了後には記念集合写真や、選手への激励メッセージ企画も行われ、選手・応援者がともに達成感と感動を共有しました。
大会結果:通過校と注目の選手
今年度の箱根駅伝予選会は熾烈な戦いとなり、上位通過校には以下の大学が並びました。
- 立教大学
- 専修大学
- 山梨学院大学
- 日本体育大学
- 中央学院大学
特に立教大学は全日本予選を経てチーム力が向上し、安定した走りで上位通過を果たしました。専修大学は2位通過で2年ぶりの箱根路復帰となり、チームとして雪辱を果たしました。どちらの大学も、れんけいと個人の力が結集した素晴らしいパフォーマンスを見せました。
個人成績に注目すると、馬場選手(立教)が日本人2番手として15位に食い込み、安藤選手は65分付近で粘り強さを見せました。専修大学では、1年生のマイナ選手が全体3位のタイムで走り抜き、今後の箱根での活躍が期待されています。山梨学院や日体大、中央学院も粘り強い走りでチーム上位をキープし、正式結果発表には多くの歓声が上がりました。
チームの苦悩と成長
予選会は「チーム総合力」が問われるイベントです。一人ひとりの調整力やスタミナ、そして困難に立ち向かう姿勢が大きく影響します。中でも、チーム主力選手の安定した走りや下級生の台頭、新戦力の活躍など、多くのドラマが生まれました。失速や順位変動を乗り越え、仲間を信じて最後まで粘る姿には、会場の誰もが感動しました。
予選通過を逃した大学も、その努力や成長を社会に発信し続けています。厳しい環境にあっても、選手たちは来年以降への新たな目標を掲げ、努力を重ねていくことでしょう。一度は悔し涙を流しても、必ず次につなげていく粘り強さ――それこそが箱根駅伝予選会が生み出す「雑草魂」であり、大学駅伝の魅力です。
来年度本戦に向けて
箱根駅伝予選会を勝ち抜いた各大学は、2026年1月2日(金)・3日(土)に開催される第102回箱根駅伝本戦で、更なる高みを目指し挑戦します。駅伝ファンや多くの大学関係者は、本戦出場校の健闘を心待ちにしています。
- テレビ実況・ライブ動画配信:「日本テレビ」では、両日とも早朝7時から14時過ぎまで、臨場感あふれる中継が予定されています。
- 各校の区間エントリーやオーダーは大会直前に発表されるため、注目選手や戦術に新たなドラマが加わります。
まとめ:箱根駅伝予選会の意義
箱根駅伝予選会は、単なるレースイベントではありません。若者たちの可能性やチームワーク、挫折と挑戦、そして生涯記憶に残る感動の瞬間が詰まっています。それは選手だけでなく、応援するすべての人の心に響き続けることでしょう。明治大学や上武大学の奮闘、そして各大学の熱意に応える応援イベント――すべてが箱根駅伝という舞台を彩り、次の世代へと駅伝文化が引き継がれていきます。