西鉄電車が参加する10月「九州レイルマンス」と『第18回安全・安心キャンペーン』の全貌
はじめに ― 鉄道の日と「九州レイルマンス」
毎年10月14日は「鉄道の日」として広く知られており、この記念日を中心に、九州では鉄道の魅力や役割を啓発するさまざまなイベントが実施されています。その一環として、10月はまるごと「九州レイルマンス」に設定され、西日本鉄道株式会社(通称:西鉄)など複数の鉄道事業者が、地域と一体になった啓発・交流プログラムを展開します。
第18回安全・安心キャンペーンの概要
- 開催日:2025年10月8日(水) 10:30~
- 開催場所:JR博多駅博多口(駅前広場)、西鉄福岡(天神)駅、地下鉄天神駅の3カ所
- 主催:福岡県鉄道連絡協議会、「鉄道の日」九州実行委員会、中央警察署・博多警察署 他
本キャンペーンは、「鉄道の安全と安心」を子どもから大人にまで広く伝えることが目的です。西鉄を含む地域の主要鉄道会社と警察・行政機関が連携し、車内事故の防止や犯罪抑止、マナー向上などについて幅広い啓発活動が行われました。
キャンペーン内容と特色
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オープニングセレモニーと1日駅長・1日鉄道警察隊長の任命
JR博多駅博多口駅前広場では、福岡親善大使の方々を特別に「1日駅長」「1日鉄道警察隊長」に任命するセレモニーが行われ、 地域の子どもや利用客の関心を集めました。
任命式は子どもたちの将来の夢や地域愛を育む意義もあり、毎年大きな反響があります。 -
防犯やマナー向上の啓発活動
- 福岡県宅地建物取引業協会から、福岡県鉄道連絡協議会への防犯ブザーの贈呈
- 福岡親善大使らによる駅構内や車内でのリーフレット・チラシ配布
- 警察官や駅員がともに、「防犯」や「事故防止」を呼びかける声かけ活動
これらの活動は、特に子どもや高齢者を対象に、日ごろからの安全な鉄道利用と非常時の対策について分かりやすく伝える工夫がなされました。
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九州全域での連携イベント
キャンペーンは福岡エリアに限らず、JR九州や福岡市地下鉄と連携し、九州各地で同様の取り組みが同時展開されました。全ての利用客が対象となり、日常の鉄道利用の中で安心・安全を実感できる月間となりました。
西鉄電車の積極的な取り組み
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西鉄福岡(天神)駅での重点活動
キャンペーン当日、西鉄最大のターミナル駅である福岡(天神)駅では、多数の利用客に向けた大規模な案内や、
駅構内アナウンスでの啓発放送、
スタッフによる直接声かけ
などが展開されました。西鉄の職員は「安全な電車の旅には皆さま一人ひとりのご協力が不可欠です」と、利用者との対話の機会を大切にしていました。 -
車内事故防止のための具体策
西鉄では、車内の危険行為防止や
ベビーカー利用者・身体の不自由な方への配慮など、多様な利用者が安心して利用できる環境づくりに注力しています。当日は実際のトラブル事例をもとにしたシミュレーション説明や、困ったときのSOSボタンの使い方講習も実施されました。 -
利用マナーを守る啓発活動
西鉄では「駅と電車内のマナー」に関するアンケート回収も進めており、利用者一人ひとりの意識向上につなげています。マナー違反がトラブルや事故に発展するのを未然に防ぐため、日ごろからポスター掲示やモニター放映も積極的に活用しています。
全国の鉄道利用者へのメッセージ
安全・安心の鉄道づくりは、鉄道会社や警察、行政のみならず、利用者ひとりひとりの協力が不可欠です。西鉄や福岡市地下鉄、JR九州など、九州を走る全ての鉄道会社は、「安全は最大のサービス」と位置づけ、事故の未然防止や犯罪抑止、さらには快適な利用環境の向上に継続的に取り組んでいます。
また、イベント当日は多くの子ども連れや高齢者の方々が積極的に参加し、「自分たちの鉄道を守る」という自覚を持つ機会ともなっていました。福岡親善大使のリーダーシップもあり、その場の雰囲気は和やかさと緊張感が程よく両立していました。
「九州レイルマンス」に込められた思い
この1か月、九州各地の駅や車内では安全・安心に関する啓発が強化されました。「九州レイルマンス」は
すべての利用者が鉄道をもっと好きになり、安心して使いつづけられる未来
を目指しています。西鉄はこれからも、地域の安全・安心のために全力を尽くしていきます。
参考:西鉄電車の安全・安心への取り組み一覧(2025年秋時点)
- 運転士・車掌の定期的な安全教育
- 最新の防犯カメラ設置の拡大
- 全駅・全車両でのAED(自動体外式除細動器)の整備
- 子ども・高齢者向けの安全教室開催
- 事故防止に関する市民意識アンケートの実施
- 鉄道会社・警察・行政との定期協議会
今年の注目イベント・キャンペーン例(あわせて開催)
- 駅と電車内のマナーアンケート(日本民営鉄道協会主催・西鉄でも実施)
- 「にしてつ電車まつり2025」開催(10月19日、アイスグリーン50周年特別企画)
- 「サイクルトレイン」秋の甘木線拡大運行(サイクリング熱の高まりに対応)
終わりに ― これからの西鉄電車と地域の安全文化
西鉄グループは、地域社会の安全・安心と快適な公共交通の発展のため、今後も様々な活動を創意工夫しながら展開しつづけます。
利用者一人ひとりがルールとマナーを守り、困ったときはためらわず周囲に相談・通報する。それが、みんなでつくる「西鉄電車」の安心な未来です。