田久保真紀伊東市長の学歴問題と「学歴証明書」新ルール制定の背景
伊東市に吹き荒れる“学歴問題”の波紋
静岡県伊東市の田久保真紀市長は、就任早々から学歴詐称疑惑の渦中に立たされています。市長選出直後から、東洋大学卒業と市公式ホームページなどで紹介されていた経歴について、卒業ではなく「中退」であるとの指摘が一部報道でなされ、市民や議会、記者などから多数の質問が投げかけられてきました。
9月29日に行われた定例会見では、学歴に関する質問が多数寄せられました。「証明書を“証明”しろということですか?」と戸惑う田久保市長に対し、記者が「そうです」と即答する場面も。田久保市長は、少し後ずさりしながら「えー」と驚きつつも、会見の雰囲気は次第にヒートアップ。市長は「イジワルな質問もいろいろ…」と会見後にこぼし、その本音に記者や市民からさまざまな反応が寄せられています。
新市長就任時に「学歴証明書」などの提出を義務化
田久保市長はこの事態を受け、市長就任時に学歴証明書などを市に提出する新たな要領を制定すると発表しました。市長自身の学歴問題が制度を見直すきっかけとなったことを認めつつ、「事務手続きの方をしっかり整えることでスムーズに確認できる」と述べています。
- 新市長は最終学歴の学歴証明書や職歴の証明書などを就任から21日以内に市役所へ提出する必要がある。
- 市は提出された情報を整理し、ホームページに掲載する方針を明言。
- 田久保市長自身も高校卒業を証明する書類を提出することを明言。
この新制度は、自らの疑惑から端を発したものであるものの、今後の市政運営へ透明性を高める目的もしっかり含まれています。田久保市長は、他市の状況も調査したうえで伊東市が初めてルール化に踏み切ったとし、今後は他市町村でも検討が進む可能性を示唆しています。
定例会見でのやり取り~「スマホ撮影」や記者との攻防
市長の記者会見では、田久保市長がスマートフォンで自ら記録のため撮影するという、これまでになかった「自分撮り」のシーンも見られました。記者からは「そのiPhoneで何を記録しているのですか?」などと質問され、市長は「まだ使い方は決めていませんが、自分の発言など記録のためです」と応答。「自撮り写真をSNSで報告する理由は?」との問いにも「特に意図はありません」と述べています。
定例会見では台風被害状況などまじめな話題も報告されましたが、学歴問題については記者から何度も質問が入り、市長は「事務手続きの整理」とだけ繰り返し、詳細な回答は控えていました。
市民や議会、ネット上の反応
市民からは「市長自身の問題が制度改革につながったことは評価したい」「これでうやむやにせず、きちんと証明書が提出されていくことに安心感がある」などの声が見受けられます。一方で、「本当に市長自身が疑惑を晴らす気があるのか」「証明書を出すのは当然では?」などと厳しい指摘も根強く、議会でもこの動きが注視されています。
- 市政への信頼回復が問われる事態に。
- 今後は市長だけでなく、新たな市長にも同様の証明書提出が義務化されることで、市政全体の透明性が高まることが期待されている。
学歴詐称疑惑の経緯とその影響
参考元